⑩東京から知床まで カブで行く10日間のバイク一人旅【5日目〜パート1】
皆さんこんにちは♪minneやcreemaでハンドメイド作品を販売しているRE:(アールイー)です。
今回は5日目パート1です。昨日は自然や星空を満喫しながらキャンプをしました。今日はまず小樽へ向かい、その後に札幌を抜けて旭川の手前、空知郡のキャンプ場へ向かいます。
□この日記は道中に見えた風景やその時の心情を記載したものです。おすすめの観光スポットをご紹介する日記ではなく、臆病者な私が意を決して旅をした道中記です。読んで頂いた方の何かのきっかけになれば幸いです。
・今日の行程
7月14日午前6時頃。今日も目覚ましで目を覚ましました。夜中は風が強かったのですが朝は穏やかです。また、少し雲が出てきていますが雨が降る感じは今のところありません。
今日はまず小樽へ向かい、余裕があれば札幌で札幌ラーメンを食べる。その後は空知郡上砂町にある「奥沢キャンプ場」まで行く予定です。(札幌と旭川の中間あたりの町)
小樽へ行くのはお土産のスイーツを買おうと思ったからです。お店で買った物を配送してもらえば北海道限定のスイーツを食べられると考え、小樽への寄り道を決めました。
◻︎東大沼キャンプ場から小樽:約210km の4時間
◻︎小樽から奥沢キャンプ場:約115km の2時間ちょっと
トータル約330km、6時間の行程です。
合計するとけっこう距離のある行程ですが、まずは小樽を目指して走ります。
また、ここからの移動は給油をしっかり考慮しながら進んでいきます。
身支度を整え、テントを撤収していきます。
「またここに来たいな」そんな思いを胸に午前8時、キャンプ場を出発します。
・実感
キャンプ場から15分程、昨日の木々のトンネルの続きを走っていた時、20〜30m先を左から右へ動物が横切りました。「あっキツネ!」私はそう小さく叫んでいました。
黄金の毛色にピンとした耳、フワッとした尻尾を見てすぐに分かりました。犬や猫と全然違います。見る分にはとても可愛いと感じました。北海道へやって来たと実感する出来事でもありました。
・実感その2
午前9時頃 二海郡八雲町
ガソリンスタンドで給油します。
北海道の道路を走っていると色々な気付きがありました。
◻︎道がまっすぐ:北海道の写真と言えばまっすぐに伸びる道ですが、本当にまっすぐでした。「正面衝突の事故多し」の看板をよく見かけましたが、反対車線に出て追い越して行く車に何度も遭遇しました。4〜5台まとめて追い抜いて行く様を見ると、片側2車線と勘違いしてしまいます。北海道では日常の光景なのでしょう。片側1車線でも反対車線の後ろから車が来る事もあるので、追い抜く際は後方の確認もしっかり必要です。(私のカブではやらないです)
◻︎信号が縦型、停止線や側線の標識がある:雪国の人からすればあって当たり前だとは思いますが、雪がほとんど降らない東京からすれば最初見た時に「なんで標識まであるの?」となります。こういう事も北海道に来た事を実感する風景でした。
・小樽という観光地
午後12時30分頃
途中、休憩を1回挟んで小樽市にやって来ました。レンガで作られた建物などを見ながら市街地を走って行きます。横浜の赤レンガ倉庫と似たような趣きです。港とレンガは相性が良いのでしょうか。
そんな事を考えながら走っていると、やけに観光客が多い様に感じました。3連休前でそこまで多くないと思っていたので面食らった感じです。目的のスイーツ屋に到着した時に分かりました。観光客のほとんどはアジア系の人たちでした。日本語ではない言葉が聞こえてきます。
「場違いな所に来てしまった」そう思いました。今回の旅は、どちらかと言うと泥臭い感じです。昨日お風呂に入っていないから体も臭い。
小樽という観光地は、今の私にとっては眩し過ぎたのです。
ササっとスイーツを買って小樽から出ようと思いお店へ向かいます。入口で案内している店員さんがいたので「配送やってますか?」とお伺いすると「やってないです」との事。
‥配送サービスの有無をよく確認もせず来てしまった私のミスです。有名なスイーツ屋なので勝手にやっていると思い込んでいました。
私は、レンガとは違い、小樽との相性は良くないのかもしれません。
他のスイーツ屋を探してそこで買っても良かったのですが、この時は「小樽から脱出する」事が先決でした。
賑わう街を背にして、私は札幌方面へバイクを走らせます。
・初めてのヤエー
すっかり意気消沈。人の多さに圧倒され、目的のスイーツも買えなかった事にしょんぼりしていました。
札幌ラーメンを食べる事はどこか飛んでいきました。空もなんだかどんよりしてきます。私の気持ちと繋がっている様でした。
そんな気持ちで走っていると、反対車線から一台のバイクが走ってきます。これまでもバイクとすれ違う事は何度もあったので特に気にしていなかったのですが、すれ違う時にこちらに向かって手を振ってきました。
“ヤエー“です。(”ヤエー“とはバイカー同士がすれ違う時に、手を挙げたりして挨拶するちょっとしたコミュニケーションの事)
ギクシャクしながら手を挙げて返します。人生初めてのヤエーが突然やってきました。
やり終えた後、なんだかとても嬉しい気持ちになったのをよく覚えています。手を挙げて軽い挨拶をしただけなのに、こんな気持ちになれるのが不思議でした。
しょんぼりした気分はどこか飛んでいきました。空もなんだか晴れてきます。
私の気持ちと繋がっている様でした。
2023年8月10日 記 RE:(アールイー)
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