本の定価を安くしても別に売れるわけじゃない、という話をされた人

この前、ある編集者と話してて本の価格の話になり、自分の本の値段について「大学生とかにも買ってもらいたいから、なるべく2000円代に収まるようにしてるんですよ」と話したところ……

「残念ながら、最近はもうそういう売り方は厳しいんですよ。安くしたってみんなが買ってくれる時代じゃないんです、もう。とくにばるぼらさんの本みたいな内容は、高くてもちゃんと買ってくれる30代以上の読者に向けて出したほうがいいんです。売れる数はあんまり変わらないのに、安く出したらそのぶん著者も出版社も儲からないでしょう。安くたくさん出すより、高く少なく出したほうが確実なんですよ」と説明された!

たしかに大学生、POSデータを見るかぎりあんまり買ってくれてないんだよな……と痛いところを突かれた気分である。自分の本の読者層は圧倒的に30~40代。そもそも学生には2000円代でも高いって言われるんだもんなあ。そりゃコンビニに並んでる雑誌とか売れてる小説と比べたら高いけども、比較対象が違う……。もう学生に夢を見るのは諦めて、今度から3000円代とか4000円代の本どんどん出すか……と悩んだ日であった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?