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「ジェネレーションX」の説明

前に「ジェネレーションZ」の初出を調べるという記事を書きましたが、そのイメージの源流となる「ジェネレーションX」について、そういえば書いてなかった。

我々が認知している「ジェネレーションX」は、小説家のダグラス・クープランド(Douglas Coupland)が1991年に発表した小説『ジェネレーションX 加速された文化のための物語たち/Generation X: Tales for an Accelerated Culture』を由来とする言葉です。クープランドがこの物語で書いた若者たちの姿が、彼らの世代の時代精神を見事に捉えていると絶賛されました。物語から推測すればX世代とは未来喪失感(©風間賢二)を伴った新しいボヘミアンなわけですが、言葉が独り歩きしたことで単純化され、「ジェネレーションX/X世代」は1960年代中期~1970年代後期生まれの世代を意味するようになります。

ただし、この言葉はそれ以前からありました。たとえば1976年にビリー・アイドルらによって結成されたパンクバンド=Generation X。

しかしこのバンド名もオリジナルではなく、バンド名は、ビリー・アイドルの母親の本棚にあった同名の書籍からとりました。チャールズ・ハンブレット(Charles Hamblett)とジェーン・デヴァーソン(Jane Deverson)による若者文化分析本『Generatoin X』。1964年刊行。この本が言葉のオリジナル。内容はこの当時のイギリスのモッズ周辺の若者を取り上げているそうです。ちょっと面白そう。

デザインがかっこよすぎてTシャツにもなってる
バンドの1991年に出たベスト盤はまるっとオマージュ

ではクープランドもこの本かバンドから名前をとったのか?というとそれも違います。

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