見出し画像

通訳の仕事 ~SP対応編 その1~

子育て中の私としては、リモートワークしながらいろんな勉強会やらイベントに参加ができるのは本当に楽しいこと、ですが、そろそろリモート疲れも出てきました。時々過去に対応した仕事を思い出したりして、フリーランスの仕事は大変だけど、またやりたいなあと思い出に浸っています。今日は、4年ほど前に対応して今でも忘れらない通訳シーンの1つになっているSP付の通訳について書いてみたいと思います。

2016年の秋、インドからモディ首相が来日されました。東京訪問後、新幹線を製造している兵庫県の重工業メーカーを訪ねるという日程となっており、SPの方々は東京チーム、関西チームに分かれて来日。当時、大阪に住んでいた私は関西チーム担当ということで、ドキドキしながら関西空港へとお迎えに上がりました。初日は空港からホテルへ案内という業務を終えて帰宅。翌日は午後からと言われていたので、午後に行ってみると、なぜかすでに兵庫県警との打ち合わせが始まっていて、「あ、通訳さん。こっちこっち。」と到着して荷物も置く前から呼ばれて、会話の途中にぽんっとほおりこまれました。。。(汗)(後から聞くと、発注者が学生ボランティアとエージェント経由の通訳者を発注していたらしく、また伝える時間も違っていたということでとんでもないスタートとなってしまったようです。。。そして、最初に対応していたのは学生さん。県警の新米かと勘違いしてまりました (°д°) )

事前資料ももらわないままぽんっと入れられたので何がなんだか。突然、"Hyogo House"という単語が出てきました。とにかく訳さないといけないので、”その家で~”と言ったものの絶対に家ではない。なんだろうと思って調べてみると、兵庫公館といわれる県が所有する迎賓館でした。しかも、2015年に公開された木村拓哉主演の映画『HERO』で某国大使館のロケ地になっていたという。神戸の異人館の建物も素敵ですが、この兵庫公館も本当に素敵な佇まいです。

話を戻して、SPと県警の打ち合わせ。首相を乗せた車列をどうするか、どう乗るかみたいな話をしていたように思いますが、詳しいことは忘れてしまいました。ただ、この時初めて、重要な人物を乗せた車列ってmotorcadeっていうのか!と認識したことは忘れられません。

打ち合わせのあと、実際に下見といって関西空港までSPの方々の車に乗り込み阪神高速湾岸線を走ったのを覚えています。ただ、突然の業務時間延長により、当時3歳だった長女を迎えに行かないといけない私は内心焦っていました。

この時点でモディ首相来神まであと3日。あまり詳しくは書けませんが、問題のない範囲で次の記事ではSPとの珍道中を紹介したいと思います!


よろしければサポートお願いします。サポートは世の中のコミュニケーションがよくなるための活動に使わせていただきます💛