WPF Puzzle GP 2022 ラウンド1 ルール和訳
2022年最初のPGPは、ベテランと若手のペアによる、トルコラウンドです。
イベントの参加方法など、パズルのルール以外の基本的なことは↓を参照してください。
多くのパズルは過去のGPシリーズでも出題されています。↓は2019年の一覧です。パズルの種類の解説などもありますので、参考になるかもしれません。
開催期間など
WPF Puzzle GP R1. トルコ(Salih Alan, Ferhat Çalapkulu)
2022年2月4日(金) 20:00:00 ~2月8日(火) 7:59:59
制限時間:90分
終了ぎりぎりに参加する場合、たとえ制限時間内であっても、終了時刻以降の送信は認められないので注意してください。
パズルのルール
ラウンド1は全13問。定番パズルを中心にしたラインナップです。
1. Arithmetic Square (Unknowns) (17)
タテヨコ各列の等式が成り立つように、すべての□にひとつずつ数を入れます。
□には、1~9が1回ずつ入ります。
計算は左から右、上から下の順に行い、掛け算・割り算の優先は行いません。
計算結果のいくつかは ?に置き換えられています。?は整数ですが、0や負の数の可能性もあります。
[Answer Key] 指定された列の□に入る数を左から右に入力します。
例題では978, 624, 531
2. Skyscrapers (Sum) (26)
すべての空いているマスに、1~X(Xは一列のマスの数)の整数をひとつずつ書き込みます。
タテヨコの各列で、同じ数が 2つ以上入ってはいけません。
マスの中の数は、そのマスに建っているビルの高さを表します。盤面の外の数は、その場所から盤面内を見た時に、見えるビルの高さの和を表します。
[Answer Key] 指定された列に入る数字を左から右に入力します。盤面の外の数字は含みません。例題では3214, 2341
※サムビルディング。ビルディングのバリエーションの中でも特に出題が多いルールですが、解き方はかなり違います。一番高いビルが必ず見えることや、外枠の数で最大数+1or2(4x4の5、6など)の場所などに注意しましょう。
3. Masyu (11)
タテヨコに線を引いて、盤面を一周するループを作ります。同じマスを2回以上通ることはありません。
ループが通らないマスがあってもかまいませんが、○か●のあるマスは必ず通ります。
ループは○で直進し、その直前か直後に通るマスのどちらかで曲がります。
ループは●で曲がり、その直前か直後に通るマスの両方で直進します。
[Answer Key] 指定された列で、ループが直進するマスはI、曲がるマスはL、通らないマスはXを順に入力します。例題ではLLXXX,LIILX
4. Slitherlink / スリザーリンク (15)
1. タテヨコに点をつないで線を引き、盤面を一周するひとつのループを作ります。ループは交差や接触、枝分かれをしません。
2. マスの中の数は、そのマスの4つの辺のうち、線が引かれる辺の数を表します。
[Answer Key] 指定された列で左から順に、ループの中のマスはO、ループの外のマスはXを入力します。OX以外の任意の2種類の記号を使ってもかまいません。例題ではXXOOX, OXOXX
5. No Four in A Row (56)
すべての空いているマスに○か×のどちらかひとつを書き込みます。最初から配置されている記号を書き換えてはいけません。
タテヨコナナメ45度のいずれの方向でも、○または×が4マス以上連続してはいけません。
最初から○と×の重なったマスでは、○と×両方が配置されているものと考えます。
[Answer Key] 指定された列で、○が入るマスはO、×が入るマスはX、○×の重なっているマスは2を順に入力します。例題では XOO2X, OXOXX
※4目並べず。「ここに〇(×)を書いたら○(×)が4つ並ぶ」という場所を探していくパズルですが、1,2手の先読みも必要かもしれません。
※○×両方書かれたマスがあるのが独特。何年か前にほかのタイプのパズルで使われていたスタイルですね。最初から書かれているもののみで、書き足すことはできません。
6. Pentominous (42)
点線に沿って線を引き、盤面を5マスずつのブロックに分割します。
回転または反転して重なるブロックどうしが辺で接してはいけません。
盤面の文字は、そのマスが入るブロックの形を表します。ひとつも文字が入らないブロックや 2つ以上の文字が入ったブロックができてもかまいません。
[Answer Key] 指定された列で、各マスが入るブロックの形に対応するアルファベットを入力します。例題ではIPPPI,IUFUI
7. Kakuro (Kropki) (60)
すべての空いているマスに、1~9のどれか1つを書き込みます。
斜線で区切られた左下(右上)の数は、そのマスから下(右)に連続する白マス内の数の和を表します。
タテヨコの連続する白マスの中で、同じ数は2つ以上入りません。
タテヨコにとなりあう2マスどうしで差が1の辺では〇が、2倍の関係の辺では●が表示されています。何もない場合は、どちらの関係も満たしません。
1と2がとなり合っている辺では、〇と●のどちらか一方が表示されています。
[Answer Key] 左から順に、灰色の丸があるマスに入る数を入力します。例題では17752
※競技パズルではあまり出題されない気がするカックロ。人気はあるので、数独に出番を取られているのかも……。基本ルールのカックロが解けることはもちろんですが、○●の制約が強い(記号がない場所も含めて)ため、そちらも重要になるでしょう。問題によっては、半分くらいしか和が表出していないことも。
8. Scrabble (Endpoints) (86)
いくつかの空いているマスに文字を書き込み、指定されたすべての言葉を盤面内にひとつずつ配置します。
言葉は左から右、上から下に読みます。指定された言葉以外に、 2文字以上の言葉ができてはいけません。
すべての言葉はタテヨコに交差して、ひとつながりになります。
ひとつのマスに 2つ以上の文字を入れることはできません。
○のマスは、言葉の最初の文字か最後の文字、またはアルファベットのOが入るマスを表します。そのようなマスはすべて示されています。
[Answer Key] 指定された列に入る文字を空白マスを飛ばして、左から右に入力します。文字が入らない列では、Xを入力します。
例題ではCYPRUSO, ONMUO, AUR, GA
※とても珍しいタイプのバリエーションです。最初、最後の文字だけでなく、アルファベットのOも表出対象。どのように使ってくるか楽しみですね。
9. Easy As (72)
1. いくつかの空いているマスに、指定された文字を 1つずつ書き込みます。
2. タテヨコすべての列に、指定された文字が 1つずつ入ります。
3. 盤面の外の文字は、その場所から盤面内を見た時に、最も手前にある文字を表します。
[Answer Key] 指定された列に入る文字を左から右に入力します。文字が入らないマスでは、Xを入力します。
例題ではCBXXA, BXXAC
10. Star Battle (50)
いくつかのマスに星を配置し、タテヨコの各列と太線で囲まれたすべてのブロックに星が 2つずつ入るようにします。
ひとつのマスに 2つ以上の星を配置することはできません。
星の入るマスどうしはタテヨコナナメに接しません。
[Answer Key] 上から順に、各ヨコ列で左側の星の位置を、盤面上にある列数で答えます。例題では261627135
11. Statue Park (75)
いくつかのマスを黒くぬり、タテヨコにつながる黒マスのカタマリが、指定されたピースの形になるようにします。
すべてのピースが盤面内にちょうど 1つずつ配置されるようにします。
ピースどうしは、ナナメにのみ接することができます。辺で接してはいけません。
○のマスは黒マスになりません。黒マス以外のすべてのマスはタテヨコにひとつながりになります。
[Answer Key] 指定された列で、各マスに配置されたピースに対応するアルファベットを入力します。ピースが配置されないマスは、Aを入力します。
例題ではOOAAALA, AAAIIII
12. Doppelblock / ビトゥイーン・サム (60)
1. すべての空いているマスに対して、数を書き込むか黒マスにします。ひとつのマスに 2つ以上の数は入りません。
2. タテヨコすべての列に、1~X(Xは一列のマスの数-2)の整数が 1つずつ入るようにします。
3. 外枠の数は、その列で黒マスの間にあるすべての数の和を表します。
[Answer Key] 指定された列に入る数を左から右に入力します。黒マスはX、10以上の数は1の位を使います。盤面の外の数も入力してしまわないように注意。例題では21XX3, 1X23X
13. Pata (52)
いくつかのマスを黒くぬり、全ての黒マスがタテヨコにひとつながりになるようにします。
マスの中の数字は、そのマスの周囲の最大8マスを見たときに、連続してつながっている白マスの数を表します。複数の数字がある場合は、それぞれの間が1つ以上の黒マスで分かれていることを表します。
数字の入っているマスは、黒マスになりません。
黒マスが2×2のカタマリになってはいけません。
[Answer Key] 指定された列で左から順に、連続する黒マスのマス数を入力します。10マス以上続く場合は、1の位のみを使います。例題では212, 231
※Tapaのルールを裏返して、数字が白マスの個数を表しているバリエーション。数字マスは白マス扱いです。
※例題では白黒両方で成立している場所があります(112と1111)が、あくまで白マスについての表示なので、混乱しないように注意。
以上です。
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