WPF Puzzle GP 2023 ラウンド1 ルール和訳
2023年のPGPが始まりました。
イベントの参加方法など、パズルのルール以外の基本的なことは↓を参照してください。
多くのパズルは過去のGPシリーズでも出題されています。↓は2019年の一覧です。パズルの種類の解説などもありますので、参考になるかもしれません。
開催期間など
WPF Puzzle GP R1. フランス(Aubin Danzo)
2023年1月27日(金) 20:00:00 ~1月31日(火) 7:59:59
制限時間:90分
終了ぎりぎりに参加する場合、たとえ制限時間内であっても、終了時刻以降の送信は認められないので注意してください。
パズルのルール
ラウンド1は全15問。定番パズルとあまり見ないパズルが、2:1くらいの比率で出題されています。
1. Arithmetic Square (24)
タテヨコ各列の等式が成り立つように、すべての□にひとつずつ数を入れます。
□には、1~9が1回ずつ入ります。
計算は左から右、上から下の順に行い、掛け算・割り算の優先は行いません。
[Answer Key] 指定された列の□に入る数を左から右に入力します。
例題では978, 624, 531
2. Coins (19)
すべてのマスに、指定されたコインをどれか1つずつ配置します。
盤面の外の数は、その列に入るコインの金額の合計を表します。
[Answer Key] 指定された列に入るコインの金額を左から右にそのまま入れます。例題では2052, 221
3. CrissCross (45)
空いているマスに文字を書き込み、指定されたすべての言葉を盤面内に1つずつ配置します。1つのマスにはちょうど 1つの文字が入ります。
言葉は左から右、上から下に読みます。
[Answer Key] 左から順に、○で指定されたマスに入る文字を入力します。例題ではWOOT
4. Battleships (17)
いくつかのマスを黒くぬって、盤面に指定されたすべての戦艦を配置します。戦艦は回転させてもかまいません。
戦艦どうしがタテヨコナナメに接してはいけません。
盤面の外の数は、その列で黒くぬられるマスの数を表します。
[Answer Key] 上から順に、各ヨコ列で戦艦が入る最も左のマスが何マス目かを、盤面上にある列数で答えます。10列目の時は0を使います。また、戦艦がない列では0を入力します。例題では1317171
5. Tapa (46)
いくつかのマスを黒くぬり、全ての黒マスがタテヨコにひとつながりになるようにします。
マスの中の数字は、そのマスの周囲の最大8マスを見たときに、連続してつながっている黒マスの数を表します。複数の数字がある場合は、それぞれの間が1つ以上の白マスで分かれていることを表します。
数字の入っているマスは、黒マスになりません。
黒マスが2×2のカタマリになってはいけません。
[Answer Key] 指定された列で左から順に、黒マスはO、白マスはXを入力します。OX以外の、任意の2種類の記号でもかまいません。例題ではXOOXOXOO,OOXOOOXO
※いつもとアンサーキーのスタイルが変わっています。
6. No Set in a Row (34)
すべての空いているマスに○△□のどれかひとつを書き込みます。
タテヨコナナメ45度のいずれの方向でも、連続する3マスすべてに同じ記号が入ってはいけません。同様に、連続する3マスに○△□の3種類の記号すべてが1個ずつ入ってもいけません。
[Answer Key] 指定された列で、△が入るマスはA、□が入るマスはB、〇が入るマスはCを順に入力します。ABC以外の任意の3種類の記号を使ってもかまいません。例題では BBCC, ACCB
※「セット」というカードゲームをモチーフにした、4目並べずのバリエーション。連続3マスにちょうど2種類の記号があると言い換えることも可能ですが、各自分かりやすい方で考えましょう。
7. Overlapping Squares (34)
点線に沿って線を引き、指定されたサイズの正方形をすべて配置します。
正方形は辺で交差することができますが、辺どうしや角どうしが重なったり、一方の正方形の辺上にもう一方の正方形の角が重なったりしてはいけません。
数は、そのマスが中に入る正方形すべての、辺の長さを合計した値を表します。0のマスは、どの正方形の中にも入りません。
[Answer Key] 指定された列で、そのマスが入るすべての正方形の辺の長さの和を順に入力します。10以上になる場合は、1の位のみを使います。例題では5719940, 5565833
※レアキャラ気味な正方形配置パズル。正方形の重なり方のルールが特徴的なので、慣れておきましょう。解答キーはつまり、すべてのマスで表出数字を明らかにするということです。
8. Spiral Galaxies (50)
点線に沿って、盤面をいくつかのブロックに分割します。
ブロックは全て点対称の形になります。
ブロックには、白丸がちょうど1つずつ入るようにします。白丸は、それが入るブロックの点対称の中心にあるようにします。
[Answer Key] 指定された列で左から順に、各マスがどのブロックに入るかを白丸のアルファベットで答えます。
例題ではDCECC, DFEEE
9. Japanese Sums (48)
いくつかの空いているマスに、指定された範囲の数のどれかを書き込みます。
タテヨコの各列で、同じ数が2つ以上入ることはありません。
盤面の外の数は、その列で連続して入る数の和を上から下(左から右)の順に表します。2つ以上に分かれた和の間には、必ず空きマスが入ります。
?は、1以上のどれかの数を表します。
×のマスに数字は入りません。
[Answer Key] 指定された列に入る数を左から右に入力します。空きマスにはXを使用します。例題では7X1X4, 127X5
10. Masyu (42)
1.タテヨコに線を引いて、盤面を一周するループを作ります。同じマスを2回以上通ることはありません。
2. ループが通らないマスがあってもかまいませんが、○か●のあるマスは必ず通ります。
3. ループは○で直進し、その直前か直後に通るマスのどちらかで曲がります。
4. ループは●で曲がり、その直前か直後に通るマスの両方で直進します。
[Answer Key] 指定された列で、ループが直進するマスはI、曲がるマスはL、通らないマスはXを順に入力します。例題ではLLXXX,LIILX
11. Tapa (Unknowns, Shape Division) (55)
いくつかのマスを黒くぬり、全ての黒マスがタテヨコにひとつながりになるようにします。
マスの中の数字は、そのマスの周囲の最大8マスを見たときに、連続してつながっている黒マスの数を表します。複数の数字がある場合は、それぞれの間が1つ以上の白マスで分かれていることを表します。
数字の入っているマスは、黒マスになりません。
黒マスが2×2のカタマリになってはいけません。
?は1以上の数を表します。
表出数字と白マス全体のカタマリは、黒マスのカタマリと同じ形(回転・反転含む)になります。
[Answer Key] 指定された列で左から順に、黒マスはO、白マスはXを入力します。OX以外の、任意の2種類の記号でもかまいません。例題ではXOOOXO, XOXOXO
※一般的にはDissected Tapa(出題例、Puzzle BookletのDownloadをクリックしてダウンロードし、表の右にあるPasswordを入力)の名前で出題されているパズルです。通常の問題であれば、白マスは黒マスを180度回転した配置で、点対称の位置関係にある2マスは一方が白マス、もう一方は黒マスになります。さらに白マスと黒マス両方が2x2禁でひとつながりになることから、しろまるくろまるの性質もあります。
※このように非常に強い制約があるとはいえ、むずかしい問題はそれなりにむずかしいです。
12. Balance Loop (54)
1.タテヨコに線を引いて、盤面を一周するループを作ります。同じマスを2回以上通ることはありません。
2. ループが通らないマスがあってもかまいませんが、数字や記号のあるマスは必ず通ります。
3. 数字または記号のマスで、そのマスから両側の曲がり角までの直線の長さをそれぞれX, Yとします。□のマスでは、XとYは等しくなります。●のマスでは、XとYが等しくなってはいけません。数は、XとYの和を表します。
[Answer Key] 指定された列で、ループが直進するマスはI、曲がるマスはL、通らないマスはXを順に入力します。任意の3種類の記号でもかまいません。例題ではLLIILL,IXLLXI
※記号/数字のマスでは、色に関わらず直進/ターンどちらもありえます。ましゅとの混乱に注意してください。
※初見時にカウントの勘間違いで破綻する人が多い印象。チャレンジするなら、例題だけでも解いてみた方がいいです。
13. Yajilin (Regions) (41)
盤面にいくつかの黒マスを配置し、さらにタテヨコに盤面を一周するループを作ります。
黒マスは灰色のマスに配置できません。黒マスがタテヨコに接してはいけません。
太線で囲まれたブロックの左上にある数は、そのブロックの中にある黒マスの数を表します。数のマスを黒くぬってもかまいません。
ループは黒マスを除く全てのマスをちょうど1回ずつ通ります。
[Answer Key] 上から順に、各ヨコ列で黒マスが入る最も左のマスがどこかを、盤面上にある列数で答えます。10列目の時は0を使います。また、黒マスがない列では0を入力します。例題では625324
14. Countries (91)
点線に沿って線を引き、いくつかのエリアに分割します。
すべてのエリアは、ちょうど1つずつ文字のマスを含みます。
盤面の外の数は、その列で一番前にあるマスと同じエリアに含まれるマスが何マスあるかを表します。
[Answer Key] 指定された列で、各マスが入るエリアのアルファベットを入力します。例題ではABBBBBDD, CAAACDCD
※WPC2008、WPC2016で出題されたオリジナルルールと異なり、外枠上のマスが1つもないエリアが存在する可能性があるとのこと。
※PGP2016 R8に出題があります。こちらも外枠に接しないエリアが存在してもかまわないルールです。
15. Ham Sandwiches (83)
いくつかの空いているマスに、ハムかパンを書き込みます。ひとつのマスに ハムやパンが2つ以上入ってはいけません。
タテヨコすべての列で、ハムとパンが指定された個数ずつ入るようにします。
外枠の数は、その列で手前にある2つのパンの間にあるハムの数を表します。
×のマスには、パンもハムも入りません。
[Answer Key] 指定された列で、ハムはH、パンはB、何も入らないマスはXを左から右に入力します。HBX以外の任意の3種類の記号でもかまいません。例題ではHXBHBH, BHBXHH
※ハムサンド(稲葉直貴氏作の問題)。Doppelblockバリエーションの一種で、パンを黒マス、ハムを1、空マスを0とみなせば特殊セットのDoppelblockに変換できます。
※このパズルでは通常パンが2つなのですが、ルール文では3個以上にも対応できるようになっているので、特殊な問題を出してくるかもしれません。
以上です。
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