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Googleフォームで作るパズルコンテスト(2)

前回はこちら

今回は参加者が開始時間を決められるタイプのコンテストを作ります。

このタイプでは、参加者は開催期間内の好きなタイミングでコンテストを開始し、回答送信までにかかった時間を競います。先日のヤジリンタイムトライアルもこの方式です。

問題ページは前回とほとんど同じように作ることができます。主な追加作業は最初に入れるスタートページと、コンテスト終了後の集計です。それ以外の細かい違いは後で説明します。

好きな時間にできるコンテストを作成する①事前準備~問題ページ作成
好きな時間にできるコンテストを作成する②スタートページの作成
好きな時間にできるコンテストを作成する③結果集計
好きな時間にできるコンテストを作成する④結果発表

好きな時間にできるコンテストを作成する①
事前準備
~問題ページ作成

まずは前回同様に問題ページを作るところまで作業を進めます。最初に今回用の問題ページ(変更あり)とスタートページをコピーしてください(細かい操作は前回ステップ②参照)。

問題ページからTwitter ID欄がなくなったのと、名前のところに注意書きがつきました。それ以外は同じなので、前回同様に問題ページを作成してください(前回ステップ③参照)。

問題ページができたら、次のステップに備えて送信ボタンからリンクを取得しておきます。前回はこれが公開用リンクになりましたが、今回は絶対に公開してはいけません

好きな時間にできるコンテストを作成する②スタートページの作成

スタートページを作成します。前回は問題ページのリンクを直接公開する仕様でしたが、今回はここが入り口になります。コピーしたフォームからスタートページへ移動します。

送信の横の歯車(設定)→プレゼンテーションを開きます。ここに①の最後でコピーしたリンクを貼ります。

あとは説明を書き加えれば完成です。簡単でしたね。

今回はこのスタートページへのリンクを公開します。テスターにリンクを送ってテストしてもらいましょう(前回ステップ④~⑤参照)。

好きな時間にできるコンテストを作成する③結果集計

集計はちょっとめんどくさいです。スタートページの送信と問題ページの送信を名前で突き合わせて、両者の送信時刻の差を取る必要があります(スタートページと問題ページで同じ名前を入力するのはこのためです)。

そこで集計用のスプレッドシートを作りました。ファイルからマイドライブに追加でコピーできます。

A~C列(赤枠)にはスタートページから、D~F列(青枠)には問題ページから対応する項目をコピーします。順序が変わるので、ずれないように注意してください。

コピーが終わると、G列にはD列に対応するtwitter ID、I列にはタイムが表示されます(なお、タイムは一時間以内のみ対応しています。拡張の方法は次回書きます)。

集計結果を確認すると、いくつかおかしいところが見つかることがあります。それらはイレギュラーなデータなので、手で修正を加えます。

①集計列に#N/Aと表示されている人は、問題ページで名前の入力を間違えている可能性が高いです(半角全角ミスやスペースを入れてしまう人も)。スタートページと見比べて名前(D列)を直しましょう。

②スタートページで同じ名前の人が2回以上スタートした場合は、A列に同じ名前がその回数分並びます。同じ人の場合は古い方の時刻を残して、いらない行を消します(A列の名前だけ空欄にすれば十分です)。

違う人がたまたま重なった場合は、A、D列の名前を一時的に別名に書き換えて対応します。

③問題ページで同じ人が2回以上送信すると、D列に同じ名前が並びます。スコアやタイムを見て、どれを有効にするか決めてください。無効になった送信ですが、行を削除するといろいろズレて大変なので、D~F列の内容を空欄にしておくのがおすすめです。

なお途中棄権した人は、A列だけに名前がある状態になります。これは放っておいても、特に影響ありません。

好きな時間にできるコンテストを作成する④結果発表

最後にランキング形式にまとめます。

DJ列(3行目以降)を範囲選択して、右クリック範囲を並べ替えを選択します。画面のように設定して並べ替えを押すと……

点数とタイムの順に並びました。あとはJ列をコピペし、手作業で最終調整して完成です。

ちなみにJ列には、文字列を自動生成するための関数が入っています。

=ROW()-2&". "&I3&"("&F3&"点) "&D3&IF(G3="","","("&G3&")")&"さん"

EXCELの関数をちょっと勉強すれば簡単に理解できると思いますので、各自カスタマイズしてみてください。


次回は最終回として、各種のオプションやそのほかのタイプのコンテストについて書きます。

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