WPF Puzzle GP 2019 ラウンド5 ルール和訳
(5/11追記) 16. Pentomino Relations について、回転は可ですが、反転は禁止でした。訳にミスがあり、申し訳ありません。今後、同様のことが起きないよう、注意いたします。
PGPも後半戦のラウンド5です。ラウンド5は当初オランダラウンドと告知されていましたが、急遽ポーランドに変更になっています。
なお今回諸般の事情により、簡易的な更新となります。また、同様の事情により、基礎知識編はお休みさせていただきます。申し訳ありませんが、ルール部分で軽く追記しますのでご了承ください。
今回もパズルのルール以外の基本的なことは↓を参照してください。
開催期間など
WPF Puzzle GP R5. ポーランド(Piotr Gdowski, Jan Mrozowski, Łukasz Bożykowski)
2019年5月10日(金) 20:00:00 ~5月14日(火) 7:59:59
制限時間:90分
終了ぎりぎりに参加する場合、たとえ制限時間内であっても、終了時刻以降の送信は認められないので注意してください。
パズルのルール
ラウンド5は全18問。海外パズルらしいジャンルが多く配置されています。配点の微変更が予告されていますので、開始前に確認してください。
1. Fuzuli (25)
1. いくつかの空いているマスに指定された文字をひとつずつ書き込み、タテヨコの各列で指定された文字がひとつずつあるようにします。
2. 文字の入ったマスが2×2マスのカタマリになってはいけません。
[Answer Key] 指定された列に入る文字を左から右に入力します。
例題ではCAXBX, XXBCA
※こちらのRunda3に出題があります。
2-3. Balance (6, 29)
1. モビールの◇に指定された重りと風船をひとつずつ配置し、モビールのすべての棒が左右でつり合うようにします。棒の重さはないものとします。
[Answer Key] 左から順に、重りまたは風船の重さを入力します。10以上またはマイナスの場合は1の位だけ入力します。
例題では142231
※棒がつり合う条件は、支点の左右で(重さ×支点からの長さ)の和が同じになることです。
※アンサーキーに「垂直方向は無視して入力しなさい」とあるので、◇の水平位置はすべて違うものと思われます。
※Balancing Actの名前が一般的です。重りだけの問題が、ここにいくつかあります。
4-5. Magnets / マグネット (6, 33)
1. 線に沿って、いくつかのマスに、+極(N極)と-極(S極)でできた、1×2マスの大きさの磁石を配置します。磁石の配置されないマスは黒マスになります。
2. 盤面の外の数は、その列にある+のマスと-のマスの数を表します。
3. 同じ極(+と+、-と-)どうしはタテヨコに接しません。
[Answer Key] 灰色の○に入る文字を左から右に入力します。黒マスになる場合はXを入力します。+の代わりにPを、-の代わりにNを入力してもかまいません。例題ではPXPXNPまたは+X+X-+
6. Binary Parquet (44)
1. 指定された16枚のタイルすべてを、互いに重ならないように盤面に配置します。
2. タイルは回転したり反転したりしてはいけません。
3. 盤面の左と上の数は、その列で連続して現れる黒マス(白マス)の最大の長さを表します。
[Answer Key] 指定された列で左から順に、白マスはO、黒マスはXを入力します。逆でも正解としますが、全体でOXの対応が同じになるようにしてください。例題では OOXOOXXX, OXOXOOXO または XXOXXOOO, XOXOXXOX
※例題同様、2x2の白黒パターン全16種類のセットと思われます。タイルの一部に関する考え方―たとえば上2マスが両方黒になるのは最大4枚など―がカギになりそうです。
7. Doppelblock / ビトゥイーン・サム (36)
1. すべての空いているマスに対して、数を書き込むか黒マスにします。ひとつのマスに 2つ以上の数は入りません。
2. タテヨコすべての列に、1~X(Xは一列のマスの数-2)の整数が 1つずつ入るようにします。
3. 外枠の数は、その列で黒マスの間にあるすべての数の和を表します。
[Answer Key] 指定された列に入る数を左から右に入力します。黒マスはX、10以上の数は1の位を使います。盤面の外の数も入力してしまわないように注意。例題では21XX3,1X23X
8-9. Star Battle / スターバトル (41, 41)
1. いくつかのマスに星を配置し、タテヨコの各列と太線で囲まれたすべてのブロックに星が2つずつあるようにします。
2. ひとつのマスに2つ以上の星を配置することはできません。
3. 星の入るマスがタテヨコナナメに接してはいけません。
[Answer Key] 上から順に、各ヨコ列で左側の星の位置を、盤面上にある列数で答えます。10列目の時は0を使います。例題では261627135
10. Scrabble(Letters) / セルフスケルトン (40)
1. いくつかの空いているマスに文字を書き込み、指定されたすべての言葉を盤面内にひとつずつ配置します。
2. 言葉は左から右、上から下に読みます。指定された言葉以外に、 2文字以上の言葉ができてはいけません。
3. すべての言葉はタテヨコに交差して、ひとつながりになります。
4. ひとつのマスに 2つ以上の文字を入れることはできません。
5. いくつかの種類の文字は最初から盤面に表出しています。これらの文字をほかのマスに書き込んではいけません。
[Answer Key] 指定された列に入る文字を空白マスを飛ばして、左から右に入力します。文字が入らない列では、Xを入力します。
例題ではCYPRUSO, ONMUO, AUR, GA
※特定文字種全表出タイプのセルフスケルトンです。
11. Hundred (28)
1. いくつかのマスで、数字の前か後ろに0~9のいずれかの数字を書き込み、タテヨコのすべての列で数の和が100になるようにします。
2. 2けたの数の10の位は0になりません。
[Answer Key] 各列で、書き込んだ数字を左から右に入力します。ひとつも書き込まなかった場合は、Xを入力します。例題では 71, 0, 12
※一応Xが設定されていますが、使うことはないでしょう。
※2016R4に出題があります
12. Hitori / ひとりにしてくれ (49)
1. いくつかのマスに×をつけ、タテヨコの各列で、×のないマスの数がすべて異なるようにします。
2. ×はタテヨコに接しません。
3. ×のないマスはタテヨコにひとつながりになります。
[Answer Key] 上から順に、各ヨコ列で左から2個目の×があるマスの位置を、盤面上にある列数で答えます。×が1個以下の場合や、10列目の時は0を使います。例題では40050
※なぜか黒マスの代わりに×になっていますが(海外コンテストとしてもレア)、ごく普通のひとりにしてくれです。
※新種のアンサーキー。左から2個目。
13. Capsules / Suguru (42)
1. すべての空いている白マスにひとつずつ数を書き込みます。
2. 太線で囲まれた各ブロックで、 1~N(Nはブロックのマス数)が一つずつ入るようにします。
3. 同じ数はタテヨコナナメに接しません。
[Answer Key] 指定された列に入る数を左から右に入力します。穴(灰色マス)は飛ばします。10以上の数は1の位を使います。
例題では323532, 12323
※盤面内に数の入らない穴(灰色マス)があるとのこと。
※こちらの出題をおすすめします。
14. Easy as... (Fuzuli) (45)
1. いくつかの空いているマスに指定された文字をひとつずつ書き込みます。
2. タテヨコの各列に、指定された文字がひとつずつあるようにします。
3. 盤面の外の文字は、その列でもっとも手前にある文字を表します。
4. 文字の入るマスは 2×2のカタマリになりません。
[Answer Key] 指定された列に入る文字を左から右に入力します。文字の入らないマスにはXを使います。例題では BCXAX, CXXBA
15. Dark Knightlines / Chaos (53)
1. すべての空いているマスに、指定された記号をどれかひとつずつ書き込みます。
2. チェスのナイトの位置関係にある2マスで、同じ記号が入ることはありません。
3. タテヨコナナメ一直線に、同じ記号が3個連続することはありません。
[Answer Key] 指定された列に入る記号を左から右に入力します。○は1、×は2、△は3、□は4を使います。例題では 43133, 34233
※こちらの11ページにChaosという名前で出題があります。
16. Pentomino Relations (56)
1. いくつかのマスを黒くぬり、指定された9つのピースを9つの枠の中にひとつずつ配置します。ピースは回転してもかまいませんが、反転してはいけません。
2. 枠の間の <, =, >は、その両側の3マスで黒くぬるマスの数の大小関係を表します。
[Answer Key] 各列で、ピースに対応するアルファベットを左から順に入力します。例題では TZW, XXP, VUF
※ 3x3に入るペントミノ8種とX型のピースの計9種を使うようです。Xに対応するピースが二種類ありますが、アンサーキーでは区別しません。
17. Paint by Numbers (Black or White) (63)
1. いくつかのマスを黒くぬります。
2. 盤面の外の数は、その列で連続する黒マス(白マス)の数を表します。ふたつの数の間には、必ず1マス以上の白マス(黒マス)が入ります。黒マスと白マスのどちらを表すかは、列の中では共通です。
[Answer Key] 指定された列で左から順に、白マスはO、黒マスはXを入力します。ルール上白と黒を裏返したものも正解になるため、どちらかを答えてください。例題ではOXXOXO, OOXOXO または XOOXOX, XXOXOX
※白ヒント混合のお絵かきロジックです。黒ヒントの列と白ヒントの列を見分けながら解きましょう。
※解きやすさへの配慮として、5マスごとに太線の区切り線があります。
18. Slitherlink (Full Evens) (104)
1. タテヨコに点をつないで線を引き、盤面を一周するひとつのループを作ります。ループは交差や接触、枝分かれをしません。
2. マスの中の数は、そのマスの4つの辺のうち、線が引かれる辺の数を表す。
3. 与えられた以外に、偶数(0または2)の入りうるマスはありません。
[Answer Key] 指定された列で左から順に、ループの中のマスはO、ループの外のマスはXを入力します。逆でも正解としますが、全体でOXの対応が同じになるようにしてください。例題ではXOOOOO, OOXXXOまたはOXXXXX, XXOOOX
※つまり、数のないマスは 1か3 ということです。
※「2が全て表出している」というルールの問題はこちら。
以上です。間違いの指摘や疑問点などは、コメントやtwitterアカウントなどへお願いします。
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