道具を直して蕎麦を打った話
楽しそうだな・・って思うとやってみたくなる2号です。
そりゃもう、木工から工具の自作、車の板金塗装や料理まで、やってみたいが理由であれやこれや興味が尽きません。
そして昨年、そんなものの一つに蕎麦打ちが加わりました。
昭和初期やそれ以前からの古民具が、普通に身の回りにある環境で育ってきた2号。
それらは、使われている場面を見た事の無いような物から、現在進行形で利用されるものまでさまざまなのです。
鉢と延し台
有る時、埃をかぶったままのこね鉢と延し台が目に留まった2号。
小さな頃は、2号の祖母がうどんを打ったり、寿司のシャリを合わせたりで使われていましたが、最近はめっきり出番の減った古い民具です。
多い時には、一升分のシャリを入れられる事もあった木製の鉢。
きっと【そば用】【しゃり用】なんて気にする事なんてなく、【ただの鉢】として使われてきたのだろうと思います。
そして、そんな道具を懐かしく眺めていると、『やってみたい』がうずきだしてしまうのです。
道具を手入れして蕎麦打ちだな!
DIYで道具の補修、そして手打ちそばチャレンジする事に決定です。
一回で2度面白い遊びを発見した2号は、この日から幾度かの日曜日を費やし、補修と初めての蕎麦打ちに取り組んだのでした。
削り・塗装・磨き、そして蕎麦打ち
道具の補修は、こね鉢・延し台をグラインダーやカンナで削り、新たに塗装をして磨くという工程で、道具の補修に約3日。
その間にそば粉もAmazonで調達して準備万端です。
こね鉢と延し台の補修風景
実は、こね鉢の補修をしている際、塗装はせずにそのまま仕上げようかと悩む事がありました。
それは、古い漆の剥げたこね鉢が、その製作中に使われた工具の跡を残している事。
年代から感じさせられる風合いを消してしまうのが勿体なく感じたのです。
やっぱり職人さんの仕事って凄いですよね。
何十年、もしかしたら100年を超えるかもしれない時間が過ぎた後に、触れる誰かを引き付けるなんて・・と思ったのでした。
人生初の蕎麦打ちは9:1で!
ハタチそこそこの頃、洋食屋で働いていた事がある2号ですが、蕎麦打ちは初めての経験でした。
生地を延す作業なんて、その頃にタルトやパイ生地を扱って以来なので、約30年ぶり(笑)。
しかもサイズは比較にならない程大きい訳です。
それでも身の程知らずは2号は、そば粉9:小麦粉1の割合で挑戦します。
もっとも、一番苦労したのは麺切りで、はじめての蕎麦打ちでは調理師学校時代に買わされた、中華包丁を使って切りました。
そんな様子がこちらの画像。
初めてのそば打ちは面白くて悔しかった
感想として『蕎麦打ちを舐めていました』とTwitter(現X)で呟きました(笑)
沢山の方に『初めてでこれなら上出来です』と慰めて頂いたりもしましたが、やはり自分を納得させる事は出来ず・・・
後日、麺切り包丁を嫁に買っていただいたのでした。
2回目、3回目の蕎麦打ち
元々、食べるのが好き、そして蕎麦も好きな2号。
初めての蕎麦打ちでは、思い通りにはなりませんでしたが、それでも味は合格点!
うん。
買ったそば粉が良かったのは言うまでもありません。。。
それでも、2回、3回と打つ毎に新しい気づきもあったりして、やってみて良かったと思える蕎麦打ち&DIYにチャレンジした記憶です。
いつか製粉するところからやってみたいなぁと思っている自分がいます(笑)。
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