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ロシアの中のグルジア料理:魅力的な2皿

こんにちは。最近ロシア・サンクトペテルブルクにあるСУЛИКО(スリコ)というお店でグルジア料理を食べました。数年前にもモスクワでグルジア料理を食べる機会が何度かありましたが、その中で私が気に入ったお料理2つについて書きたいと思います。ロシア料理との違いが面白いです。

グルジア(ジョージア)料理について

実際のお料理について書く前に、グルジア料理について少しだけ。ロシアを歩いていると、驚くほど頻繁にグルジア料理店に出逢います。グルジア、現在のジョージアは昔ロシア(ソ連)の支配下にあったことから、広い意味でロシア料理の一部になっているといっても過言ではないのでしょうか。なお、個人的に響きが自然であるということ、ある意味本場であるロシアでの表記がグルジア料理となっているという理由から、以下ではグルジア料理という表記を用います。

グルジア料理の特徴はスパイシーさだと思います。香辛料をふんだんに使い、とても豊かな香りが漂ってきます。ロシア料理とは全く違う様相で、とても興味深いお料理が多いです。ジョージアはワインも有名だと聞いたことがあるので、それと組み合わせた料理店は素晴らしそうです。

ハルチョー

1品目は、ハルチョーというスープ料理です。スパイシーで酸味があります。牛肉が入っていて、スープの出汁にも使っているのかな、分からないです。そして日本人にとって嬉しいに違いない点が、お米が入っていることです。良い感じです。スープはどちらかと言えばドロドロとしていて詰まっています。具材が凄く沢山入っているという訳ではありませんが、とても満足感がある。スリコに関して言えばイタリアンパセリが別添えだったので、そのフレッシュな香りがよく感じられる。もし仮に今私が料理店を開けと言われたら、スープメニューに入れたいものの1つ。ただこの刺激的なスープの後だと、次のお料理が難しいか…?

オジャクリ

2つ目はオジャクリ。これはジョージア風ジャーマンポテトみたいなお料理です。トマトが入っているものは今回初めて食べました。トマトの酸味が周りの重さを和らげてくれます。必須でも良いかもしれません。個人的にはオジャクリの方がお肉にボリュームがあり、香辛料が効いているのでより美味しく感じられます。イタリアンパセリはもちろんディルも合うのですね。しっかり香辛料を使えればお肉がとても美味しくなるので全体のレベルが相当高くなるのですが、おそらく日本で揃えるのは中々難しく、また具体的にどんなスパイスかも知らないので、昔作ってみたときは酷い出来でした。同じお肉料理としてはシャシュリクなども勿論美味しいですが、こちらのお料理はジャガイモがとても良いです。上述の通り、ポイントは如何にお肉に香辛料の香りを乗せつつ柔らかく仕上げるかですかね。

まとめ

以上が私が凄く良いと思うグルジア料理です。これ以外にも有名どころではハチャプリ、ヒンカリ、シュクメルリなど数々の美味しいお料理があると思います。

ロシア料理とはやはり全く違います。発祥が違う地域なのだから当たり前です。ただし両者は切っても切れない関係にあり、どちらかのレストランにはほぼ必ずと言って良いほどもう片方のお料理があります。なので、例えばこの2つの表情の違うお料理を1つのコースの中にどう共存させるか、それを考えるのが極めて興味深く思える訳です。いや今だったら正確には、共存するとしたらどのようなコースになるのかを想像するのが、になると思います。機会があれば是非ロシア料理とグルジア料理、その両方を食べて比べてみて下さい。

今回は以上です。ここまで読んで下さった方がいらっしゃれば、感謝します。

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