ホテルニューアカオを見てきた
2021年に宿泊施設としては閉業した熱海の老舗ホテル、ニューアカオ。海のすぐ側の崖にあるそのホテルの佇まいは、熱海秘宝館に行った際にも目にして気にはなっていたが、なーんか怖くて泊まろうという気持ちにはならずにいた。
閉業後の昨年末に、このニューアカオがアートの展示会場として利用されているのをSNSで見て、建築物としてなんとも魅力的なので是非見てみたいと思っていたら、また展示イベントが開催されているという。
色々調べてみると、今後もこういった文化的な事業に使用される予定であり、すぐに取り壊されるわけではなさそうだが、行ける時に行っておこうと熱海に向かった。
熱海秘宝館だって変わらず営業しているが、いつの間にか無くなっている展示物があった。扉を開けると女性がこちらに向かって股を閉じたり開いたりのセクシーなエアロビ姿が見られるものだ。音楽がまた最高だったのだが、秘宝館は撮影が禁止なので、もう自分の記憶にしか残っていない。いつかまたと思っていても、全てがそのまま待ってくれてくれるわけではない。運営からの〝大切なお知らせ〟は突然にくるものだ。
HOTEL ACAOの受付へ
行くことにしたはいいけど、予約の仕方がよくわかんなかった。結果としては今回のイベントに関しては、日時指定はないのでpeatixでチケットを買って好きな時間に向かえばよい。旧・ロイヤルウイング館のほうは、HOTEL ACAOと名前を変えて普通にホテル営業もしてて泊まれます。私らはせっかくなんでここに泊まりました。これもどこにも案内なかったんだけど、HOTEL ACAOに泊まる人はチケットを買わなくてもよかった。
peatixのQRコードを読み込んで受付すると入館証をもらえるので、それを首にかけて自由にめぐるシステム。
15階 サロン・ド・錦鱗
受付のあるHOTEL ACAO(旧・ロイヤルウイング)ロビーの奥にある階段(orエレベーター)で下に降りて、連絡通路をずいずいさらに奥に行くと、一階からさらに地下に降りたはずなのにニューアカオの15階にたどり着くという不思議ダンジョンとなってます。
まず最初に登場しますは、サロン・ド・錦鱗。ホテルニューアカオの最初のメインレストランであり、ダンスホールや会議にも使われる多目的ホールとなっていたようです。
17階 ロビー
15階から階段を上ると17階のロビーに到着。16階はいずこへ…?と謎に思い階段の途中に隠し扉がないか ▶︎調べる してみたが、とくになにもなかった。
海の上、断崖絶壁に建つニューアカオは当時なかなか建設許可がおりず、日本最初の高層ビルともいわれる霞が関ビルを建てたチームによってなんとか許可が出る工法で建てたらしい。
2階 メインダイニング錦
17階からエレベーターで2階に降り扉が開いた時、その特殊な工法で特殊な場所に建てたんだなーというのを見て感じた。
海が近い!もうすぐそこやん。
高層ビルだと、入り口入って上るほど空が近くなるけど、ここは入り口入って下へ降りるほど海が近くなるのね。上の階と下の階、どちらも違った眺めの良さがありそう。
薄暗さと色褪せた絨毯や椅子で全体的な彩度が低くて、作りは豪華っぽいんだけど寂れたムードがすごい。言うても最近まで使われてたというのに。
近年の営業中の写真をネットで見たら、この空間でみんなロビーにも飾ってあったあの浴衣を着て夕食をとっていて非常にほのぼのした光景だった。
ステージもあるし、ここでアイドルイベントやってくれないかなーと切に願う。今後文化事業に使用されるとのことだし…。でもこの場所が似合いそうな私の推しのアイドル・じゅじゅは3月で現体制終了なんだよなー。
でもねうちゃんソロもいいかな。ぜひここでドルイベを!
1階 レンタルドレスコーナー、ゲームコーナー、プール
2階のエレベーター降りたところから、メインダイニング錦と逆の方向に階段を降りていくと…
ハイカラ写真館というコーナーで、貸しドレスが並んでました。
置いてあるのはレトロで派手派手な、昔の女児向け塗り絵で見るようなドレスらしいドレスで、これは私もぜひ着て館内で撮りたいと思った。非現実感あって楽しそう。
さらに奥に進むと、ゲームコーナーの名残とプールがある。
プールはもうずいぶん使われてなさそうな雰囲気だったが、やはりこちらは昨年の閉業よりもっと前に閉じていたらしい。
この老朽化具合を見ると、ホテル全体の修繕はそりゃ大変だろうな…と感じる。
その他フロア
アートの展示イベントということで、客室や宴会場などにも作品があり、見て回ることができます。
今回は初めての訪問ということもあり、ニューアカオという建物に興味がむいてしまい、アート作品のほうにはあまり向き合えなかったのですが、今後も文化的な催しが予定されているということで、この空間を使った新しい試みに期待したいです。アイドルに限らず、All Tomorrow's Partiesみたいなインディ感溢れる音楽フェスとか、リアル脱出ゲームなんかも楽しそう。
あと、私たちはHOTEL ACAOに宿泊したのもあり、土曜の終わりらへんの時間&日曜のオープンすぐのまだみんながQRコードで受付する前に見学したので、人のいない状態で撮影もできたけど、カメラマン&被写体の方々がそこそこ撮影に来てるようでした。(ポトレ界隈という界隈のことを今回初めて知った)
あくまで館内見学もできるアート展示のイベントなんで、あんまりガチガチに撮影したい!という場合は色々配慮が必要そうです。この素敵な空間で撮影したくなるのは当然だと思うんで、それ用の撮影イベントを別でやったら良かろうと思いました。きっと人は集まるだろう。私もハイカラ写真館のレンタルドレス着て撮ってもらいた〜い!
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