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百合から世界を見てみよう

女性と女性が相互に関係しているならば、それは百合である。関係していない場合も、それはそれで百合である。 ―メッチャ・ユリスキヤネン―

初めに

こんにちは、バターロールです。対戦よろしくお願いします。

突然ですが、皆さんは「百合」を知っていますか?私はめちゃめちゃ好きです。多くの人は、百合と聞いて「女性同士の恋愛ものかな~」と感じると思います。参考までに、Wikipediaには「女性の同性愛のこと。また、それを題材とした各種作品。」とあります。

ここではもう少し範囲を広げて「女性と女性の関係」を百合と考えます。具体的に例を挙げると、「ちびまる子ちゃん」において、まる子と同じクラスの女子は様々な関係を持っています。この記事においては、それらの関係は大体百合と考えることにします。また、前後(攻めと受け)の順番はここでは考慮しないこととします。予めご了承ください。

話は変わりますが、私には「ある物事を百合と認識するには訓練が必要であり、その認識機能が未発達だと、百合を百合と認識できない」という持論があります。これは百合に限った話ではありませんが、百合においては特に大きな傾向があるように感じます。小さいころなんとなく見ていた作品や何気ない会話のやり取りが、大人になって考えるとすごいことだったなと思ったことがある人もいるでしょう。何が言いたいかというと、ある物事を百合と認識するためには「百合認知機能」が必要だということです。

これは裏を返せば、発達した(もしくは暴走した)「百合認知機能」をもってすれば、日常の何気ない風景も百合的に解釈することができるといえるのではないでしょうか?今回はそれを実際に検証してみようと思います。なお、ここから先はオタクの妄想が飛び込んできて驚くかもしれませんが、そういう記事なのでついてきてください。


CASE 1 「ゲームセンターにギャルと優等生」

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まずは初級編です。一見するとカツアゲかな?と思ってしまいそうなシチュエーションですが、百合においては「ギャル×お嬢様=お嬢様がギャルと初めての経験」「ギャル×委員長=委員長が学校内でのメイクを指摘するのはギャルが派手なメイクをしなくてもかわいいことを知っている」など、ギャル×優等生は非常にポピュラーであり、商業アンソロジーが出るほどです。

私の解釈は「ギャルが優等生(よく見ると可愛い)を初めてのゲームセンターに連れていく withハンバーガーショップで雑談」です。


イラストにすると、こういうことです。

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なんだこの画像?!となっているかもしれませんが、心のPhotoshopでいい感じに脳内修正してください。これから先も続きます。

解釈の理由ですが、このシチュエーションが一番好みだからです。少しひねった形として「ゲームセンターやハンバーガーショップに興味がある優等生がギャルに連れていってもらう」も良いですね。もちろん、これは私の解釈ですので、絶対的な正解というわけでは決してありません。また、明日には解釈が変わっていることもあります。百合は鮮度が命なので。


ここから先、オタクの妄想が続くだけでは?と思った方、非常に鋭いです。その才能を人々のために生かしてください。こんな記事を読んでいる場合ではありません。


CASE 2 「喫茶店にいる一人の女性」

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中級編です。先ほどのものと異なり、女性の立場が決められておらず、そもそも女性一人です。その分解釈は自由ですが、自由であるがゆえに絞り切れないという難しさがあります。

結論から言うと、私の妄想は「これから女性作家との打ち合わせ。次回の作品では百合をやってみよう。そのために、自分と疑似的に付き合ってみないかと提案しようとする女性編集者」です。

つまり、こういうことです。

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編集者と作家の設定や疑似恋愛関係など、全部趣味です。仕事や損得勘定のための疑似恋愛関係に”良さ”を感じます。いわゆる「クソデカ感情」です。そこから恋愛関係に発展しても、疑似恋愛関係に心地良さを感じてそのままの関係でいるのもどちらも味があっていいですね。また、「資料のため」も好きです。「資料のためだからしょうがなく」から「資料のためのはずなのに」に変わっていく展開、どうですか?私は好きです。

CASE 3 「海」

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応用編です。もはや背景しか情報がありませんが、百合は背景に宿るという言葉もありますので(要出典)、今回はこれで妄想をします。俺の答えはこれだ!

「女子大生のAとBは友人同士。ある日、二人で電車の座席に座っていると、ここ最近忙しかったためか、二人して大学の最寄り駅を寝過ごしてしまう。せっかくだから終点まで乗ってみることに。終着駅のホームから見えた海に行く。11月の浜辺は寒く、見渡す限り誰もいない。『世界に二人しかいないみたい。』本当に二人きりになってしまえばいいのに。」

画像がドーン!

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一般に「海」はエモいものとされています。そして、百合は「エモ」と親和性が高く、相性が良いとされています。よって、海は百合と相性がいいんですね。妄想もエモに振り切った感じになりました。

女子大生二人にしたのは趣味です。百合作品において、女子大生は女子高生などと比べると二人の時間を長く取れたり、同居をしていても不自然ではなかったりと、物理的に距離が近づきやすい傾向があります。しかし、就職や卒業による別れが起こりやすい立場であり、終わりが意識されやすい立場、関係性といえます。死を意識することで生は輝くとは言いますが、これは百合においても同様で、終わりが意識される関係性は”強い”です。


まとめ

このように、「百合認知機能」を通すと、何気ないシチュエーションにも百合が見いだせる、もとい妄想できるということがお伝え出来たと思います。ですが、その妄想は普通に失礼に値するので、妄想した対象に直接伝えるのはやめたほうが良いと思います。「俺の妄想を見てくれ!」という露出狂一歩手前の皆さんはtwitterで #最強の百合陳列罪 でツイートしてください。皆さんの自慢のイチモツを見て回ろうと思います。この記事が面白かったと思った方は「スキ」を、なんてもの読ませてくれたんだと思った方はフォローをよろしくお願いします。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。次回は「百合を眺める観葉植物に実際になってみた!」でお会いしましょう。

それではまた。対戦ありがとうございました。


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