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SAPIXの入室問題

低学年での入室は必要ないのか?

SAPIXの入室を検討した段階でいつ入室するのか?
多くは3年2月の新4年からかと思います。
低学年は思考系問題が多く、内容が入試に直結しないので、意味はない。
上記が低学年で入室する意味なし派のお話で最も耳にした内容です。

結論から書きますと我が家は年長で入室テストを受け、新1年生から入室することにしました。
現状まで1年通って低学年入室はどうなのか?をお話したいと思います。

ご家庭によってい価値観は様々。我が家では下記が主な論点でした。

  • 中学受験をする場合、SAPIXはマストか?他の塾の検討は?

  • 中受をする場合、どんな学校に入りたいと思うか?またその志望理由は?

  • 金銭的な計画や通塾の算段がついているか

子供の性格を考えると熱い指導、叱咤激励の早アカの方が向いているかも?
ととても悩みました。しかしお弁当があること拘束時間が長いことがデメリットと感じ、家にいるのが好きな我が子にはドライなSAPIXのが最終的にはいいのでは?と早アカは除外しました。SAPIXの場合は重課金なしで、SAPIXだけでいい、とにかくテキストが秀逸というのが1番のメリットだと思っています。SAPIXオンリーじゃないご家庭も多いかと思いますが、、、

少し脱線しますが、1年間親塾をやってみて私が1番悩ましいことは進度のコントロールです。低学年のSAPIXは先取りはしないので、先取り学習を取り入れる場合親がコントロールしなければなりません。
これがとても難しい。新しい単元は基本的に解説から行わなければなりません。
そうなってくると公文など先取り可能なカリキュラムに沿って親塾をする方が効率的で間違いはないと思われます。
常に参考書を選定し続けるという作業が続きます。
そちらとSAPIXの低学年は重ならない部分が多いです。
つまりSAPIX以外の勉強を頑張ってもSAPIXのテストでの成果に繋がりにくいのです。
もちろん勉強を早く開始して基礎がだいぶある場合はこの限りではありませんが、勉強自体年長から始めた我が家の場合、まだ何も積み上がってないので、家庭学習とSAPIXが並行して進んでいく形になります。特に算数。

ここまでやってみてつくづく思いますが、低学年でとにかくやるべきことは
計算力と読解力
この2つに尽きると思います。

SAPIXの低学年算数の肝は
計算力ではなく「読解力」です。まあそれを思考系というのかもしれませんが。
なのでSAPIX低学年算数だけでは計算力は積み上がらないと思います。
基礎トレは毎日こなしていますが、新4年時に正規の進捗では計算力は間に合わないと思われます。

こう書くと、ではやはり低学年入室は意味なし、と聞こえるかもしれません。
話を戻しましょう。

そもそも中学受験で御三家を目指すのか、目指さないのか?
ここの覚悟があるかないかで勉強のやり方もだいぶ違うと思います。
御三家早慶以外ならば低学年は必要ないし、そもそもSAPIXは必要ないと私は考えます。
我が家の場合夫の考えもあり、入りたい学校は御三家ではないとはいえ、今のところ難関校です。

金銭的なハードルは共働きということもあり、ありません。
SAPIXの場合土曜日通塾できる校舎もあり、平日でも30分以内なので通える範囲にあります。

ここまで検討してやはりネックと思われたのが、

「低学年は思考系問題が多く、内容が入試に直結しないので、意味はない」

という先輩方のご意見です。
低学年からガツガツやって我が子を潰してしまっては元もこもありません。

ならばなぜ入室を決意したのか?

それは共働きであるということ、長男で親として初めての中学受験であるということ、子供の性格です。

何かの本で、低学年のうちから緩やかに無理をさせる、と書いてあった本があったと記憶しているのですが、私はその緩やかに無理をさせるが、
我が家には合っていると思いました。

4年生からフルスロットルでいきなり環境を変えて受験モードになれるか?
長男は無理だと親ながらに思いました。

低学年から徐々に始め、4年生で大体塾はこんな感じ、それで受験できそうかな?と聞くために入室を決めました。

入室してからの感想

入室して1年生から入ってよかった!と思ったことがあります。
それは国語です。
お恥ずかしながら、我が子は本が読めません。
幼児時代に必死で絵本の読み聞かせは行ってきましたが、以前にも書いた通り私自身がいっぱいいっぱいで幼少期の読み聞かせ量は少ないものでした。
またさらに男の子で本自体がおそらく好きではない我が子は活字を追うことがそもそも苦手。
そんなんで中学受験できるのか?
と親ながらにわかってはいます。

国語の成績も良くありません。
算数は好きなので、典型的な小学生男子かと思われます。

公文やドリルなどの長文読解はできます。
なぜかというと短いからです。
出題の棒線付近に解答があり、読解力がなくてもできてしまうんです。

しかしSAPIXは長く、しかも全体を読み込まないと答えられない問題が散りばめられてあり、熟読して意図を理解しないと答えられない問題が多いです。

これがとてもいい訓練で、低学年は進み方もゆっくりなので、かなり読み込む授業を行っていると思われます。
これだけでも通う価値があるとガチ勢でない我が家は思っています。

ばんばんおすすめ図書を読破しているお子さんには物足りないと思いますが。。
国語苦手男子にはちょうどいいです。

また入学当初から毎日の学習習慣が身についてまずは基礎トレ、親塾、親宿題と順調に進んでいます。

時間も負担がない時間で本人も無理なく取り組めています。

現状SAPIXも楽しそうに行っているので、我が家としては低学年入室は良かったと思っています。

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