“何もしない” を肯定する、事業を興します。
大都会、渋谷。
たくさんの人たちと、ビル。
立ち止まると置いてかれそうな、そんな感覚からだろうか。
気づけば僕は、この街で深く息が吸えなかった。
毎分見てしまうスマホに、
時間も曜日も関係なく届くメッセージ。
これでもかと、時間を奪われるオンラインコンテンツ。
気づいたら僕は、常に何かをしている。
いや、何かをしていないと不安になってしまう。
ふと考えてみた。
「今日は、何もしてないや。」と嘆く人は多いと思うけれど、
「今日は何もしなかったぞ!」と気にも留めない人はどれだけいるのだろうか。
何もしなかったことを悲観してしまい、
どこかで「生産性のある何か」をしなければいけないと考えてしまっていないだろうか。
ボーッと焚き火を眺めているその瞬間。
よく行く銭湯で湯に浸かってるその瞬間。
僕は、"何もしない時間" を過ごしている。
いや、何もしない事を楽しめる余裕が、まだ僕にはあったことに安心する。
自分と向き合うことができる、それはとてもニュートラルな感覚。
大自然に触れて、深く息を吸ってみることや、
都会の喧騒から逃れて、立ち止まってみることも。
"何もしない時間" があるから、僕は、僕になれる。
きっと足りないのは、
「何もしなくてもいいんだよ」と包み込んでくれる場所だ。
僕にとっての焚き火や、銭湯のような場所で、気づけば深く息を吸ってしまうようなこと。
そんな場所が、東京にあったらどうだろう。
毎日に忙殺され、つい自分と向き合うことを怠ってしまうような、
呼吸が浅い、今を生きる人たちに対して、
忙しい生活を送りながらも、”何もしない” 自分の時間を過ごす、
その穏やかさを伝えられないだろうか。
かつての僕がそうだったから、今は確信している。
“何もしなくていい”
そう言ってくれる場所や、時間はきっと、あなたを本当に大切な何かに導いてくれる。
2021年5月。
東京という街で、自分らしく、ただ深呼吸をする。
そんな
”何もしない” を肯定する事業を興します。
Doing nothing often leads to the very best something.
BUTTER tokyo
酒井大輝 / 山崎大輝
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