大好きな絵本「さむがりやのサンタ」
あらすじ
クリスマスイブの日、サンタさんがめざまし時計の音で目を覚ますところからお話は、始まります。
顔を洗ったり、トイレにいったり。犬と猫に餌をやったり。細かな描写が続きます。
プレゼントを山盛りそりに載せ、トナカイをつないだサンタさんは、赤いコスチュームに身をつつみ出発します。
悪天候の中ようやく到着したサンタさんは、寝静まった家々に、暖炉の煙突を通ってプレゼントを配ります。
途中屋根の上でサンドイッチのお弁当を食べたりしながら、明け方までプレゼントを配ったサンタさんは、明るくなってから、ようやく家に帰ります。
自分の着替えもそこそこにトナカイや犬、猫2餌をやり、休む間もなく夕食の準備をします。
お風呂に入ったサンタさんは、やっと人心地ついて、夕食を食べ、親戚からのプレゼントに愚痴をこぼします。
こうして長かったサンタさんの一日が終わるのです。
内容について
原題は FATHER CHRISTMAS
英国ではサンタクロースのことをこう呼ぶそうです。
私はこの絵本を、今から40年以上前に買ったのですが、今ではすっかりクリスマス絵本の定番になりました。
マンガのように、コマ割がしてある絵本です。
とても細かな分かりやすい絵で、サンタさんの一日が大変良く分かります。
また、サンタさんのつぶやき以外は、ほとんど字もないので、小さな子どもさんにも見やすい絵本です。
この絵本のサンタさんは、一人暮らしですが、食事の支度をするところや、就寝の準備をするところなどを見ていると、大変マメな性格であることがわかります。
また、南の島への旅行の夢を見ていたり、旅行のパンフレットを見ていたり、とにかく寒いのが嫌いで、愚痴っぽいところがあることもよくわかります。
このように、サンタさんの人物描写を細かくすることで、この絵本は、「サンタクロースはほんとにいるのか」という永遠の問いに終止符を打とうとしているように思えました。
プレゼントを配っている時、牛乳配達の人が、顔見知りに言葉をかけるように、サンタさんに話しかけるところなど、
英国にどこにでもいる一人暮らしのおじいさんが、実はサンタクロースなのだということを強調しているように思いました。
私もこの絵本や、サンタ村の写真のなどで、サンタは実在することを、子どもたちに教えていたので、うちの子は、小学校6年まで、サンタさんに手紙を書いてプレゼントを頼んでいました。
みなさん、楽しいクリスマスを
お過ごしください。
メリー・クリスマス