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ソメイヨシノがピンチです

上の写真は、ソメイヨシノです。

一番よく見る桜ですね。

東京の豊島区、昔、染井(現在の駒込)と言われたところにあった植木屋さんが、江戸時代の終わりごろに作りました。

このさくら、初めは、桜の名所、吉野にちなんで、吉野桜と名づけたようですが、ヤマザクラのことを、吉野桜と呼んでいたので、紛らわしいので、染井吉野(ソメイヨシノ)に変えたそうです。

ヤマザクラ

ヤマザクラは、葉っぱと花が一緒に出ます。
葉っぱは、赤っぽい色です。

ヤマザクラ


ソメイヨシノの両親は、エドヒガンザクラと、オオシマザクラです。

エドヒガンザクラ

葉よりも、花が先に展開します。
丈夫な木だそうで、何百年も生きている木があり、各地で、天然記念物になっています。

エドヒガンザクラ


オオシマザクラは、白い花を咲かせます。

葉っぱと、花が一緒に出るのは、ヤマザクラと同じですが、葉っぱは、緑色です。

オオシマザクラ

葉っぱに毛がなく、ツルツルピカピカなので、桜餅に使われるそうです。

オオシマザクラ

実は、今、ソメイヨシノがピンチです。

ソメイヨシノは、もともと、病気に弱く、手入れがなされないと、60年くらいで内部から枯れるんだそうです。

日本のソメイヨシノは、第二次世界大戦後に植えられたものが多く、植え替えの時期なんですが、

最近、「てんぐ巣病」という、治す方法がない病気に罹るソメイヨシノが増えていて、次々に枯れているんだそうです。

だから、ソメイヨシノをまた植えると、「てんぐ巣病」にかかってしまう可能性が高いので、植えられないんだそうです。

その為、品種の世代交代が進んでいて、ジンダイアケボノという品種に置き換わっていってるようです。

私の家の近くの河原の公園に昨年植えられた、ジンダイアケボノの写真を撮りに行ったら、ほとんど散ってしまってました。(ソメイヨシノよりも、一週間ほど開花が早いそうです)

ヤエベニシダレザクラ

代わりにこちらをご覧ください。

ジンダイアケボノは、八重ではありませんが、このベニシダレザクラように、ピンク色の濃い桜です。

ヤエベニシダレザクラ

諸行無常なんですね。

春の景色も少しずつ変わるようです。

ソメイヨシノを懐かしむときが、来るんでしょうか。

おまけ

植物園で目に止まった桜です。

北円桜
北円桜

キレイだったので撮りました。