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仏像喫茶に行きました
藤井靜子さんの記事を拝見して、仏像の大好きな私は矢も盾もたまらなくなり、早速行ってまいりました。(かがり)という名の仏像喫茶 に。
大阪駅から3つ目の駅を降りて3分ほどの、庶民的なお店の並ぶ商店街にある、庶民的な喫茶店です。
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入り口に観音様と、狛犬がいますが、それ以外は普通の喫茶店です。
でも一歩中に入るとこんなのが左右に立ってます。
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更にその横にはこんな仏様が・・・
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お賽銭箱までありました。
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真言宗の本尊です。手のカタチは、智拳印。
(足もとにお賽銭)
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葉っぱのうちわを持ってますが、山伏の格好をしていませんね。水筒持ってるし。
注文もせずに仏像ばかり見ていては、何しに来たのかわからないので、とりあえず案内された席について、一応ジュースを頼みましたが、運ばれるまでの僅かな時間も仏像を見ていました。そして、柔和な顔のご主人が運んでくださったジュースもすぐ飲んでしまい、また、店内をウロウロ。
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この仏様は、ちゃんと須彌壇の中にお祀りされていました。
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2本の牙。目には水晶が入っています。
ギロリ
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髪が逆だってます。いつも鳴らしてる太鼓は連鼓という楽器。
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深く瞑想に入っていることを示す禅定印をされているので釈迦如来様・・・でも・・・
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右側にいるのは、大黒様です。手には、打出の小槌となぜか袋ではなくそろばんを持ってます。あれ?大阪仕様?
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もともとヒンドゥー教の神様の奥さんがモデルだから、手が2本の時は女の人の姿で、琵琶を奏でていたりしますが、手が8本の時は、戦神です。
それぞれの手には、弓、矢、刀、斤、矛、投げ縄、鉄輪、金剛杵を持ってます。
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お店の奥の方にあったのは、立っているお不動さんでした。
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なんでこんなにたくさんの仏様がいるのか、ご主人にお話を伺うと、
「仏さんは、仏さんを連れてくる」
「これやと思ったら借金して買う。お金は、仏さんがなんとかしてくれる」
というお答えでした。
19歳でバーテンさんになり、お酒が入るとケンカが多いから、自分で店持つ時には喫茶店にしたそうです。
26歳で始めて、50年間、7軒経営してた(お店の名前は、談話室 もりさわ)今はもう2軒だけ。
大きな仏様ばかりなのは、小さいのを置いといたら持っていかれたことがあるからなんだそうで、家には大小たくさんあるんだそうです。
「よくテレビ局が電話してくるけど、全部断っている。
モーニングサービスの時間だけ女の子に手伝ってもらってるけど、それ以外は、一人でやってるから忙しくしたないんや」
実は 店内にとんでもなく大きい炭火焙煎機があって、それでコーヒー豆を焙煎してるんだそうで、安くて美味しいんだそうです。
そうおっしゃるんで、めったに飲まない珈琲を飲ませていただきました。
(炭火焙煎コーヒーは、初めてでしたが、なんともクセのない、喉をすすーっと通っていく味でした)
いつまでもご主人のお話を聞いていたかったのですが、もうすぐ閉店時間でしたし、きりがないのでお暇しました。
お話を伺っている間にも、ひっきりなしにお客さんが来て、コーヒーを飲み終わると「ここ置いとくで」と言ってテーブルにお金おいて帰って出て行かれてました。
仏像にばかり目が行って初めは気づきませんでしたが、この喫茶店の本当の良さは、仏像ではなく、買い物のついでに気軽に寄れる、庶民の街の、庶民の為の喫茶店であることなのだと気が付きました。
また、行こうかなぁ。
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