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春の風を浴びて、ふと思う・・

4月に入り、また忙しい学生生活が始まった。
去年までの新学期と今年の新学期とでは、個人的な観点から大きな変化があある。友人がこの春卒業し、社会人になったのだ。

振り返れば、彼とは不思議な縁で今まで仲良くしてもらった。
互いに人見知りで、めんどくさがりやで、どこか卑屈で、それでいてクソが付くほどの真面目な性格で・・・
初めて出会った時の彼の印象は、近所に住む同級生
それ以上でもそれ以下でもなかった。
気が付くと親の仕事の都合で彼は遠くに行っていた。
その時は何も感じなかった。

中学校に入学するころに彼は戻ってきたが、学級も違えば積極的に仲良くしようと思わなかった。しかし、偶然同じ部活に入り、偶然帰る方向が一緒だった。きっかけはそんな感じ。
今思えば些細なきっかけだった。
しょうもないことで盛り上がって、ふざけ合って、時には不和が生じて、またふざけ合った。彼と出会って10年以上経つが、楽しい思い出も、嫌な思い出もある。それでも、今では一番の親友であると胸を張れる。

彼は社会人、私は学生・・・
何となく置いて行かれた気がして寂しく思う。

春の柔らかい風に吹かれ、遠方にいる彼を誇りに思う。

また、浜風が旗を靡かせるあの場所で・・・

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