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師弟愛

今朝のことです。石井組の組長(語弊があるようでしたら石井組の主宰者)が不在の間に、先日の「空間美術展」でのパフォーマンスの反省点を改善しようと足取り軽くスタジオに向かっておりましたところ、「戻ってきました」云々の通知がグループに流れました。え?もうですか?喜ばしいことではありますが、もうなんですか?次に見ていただくときには唸らせようと計画していたのですが…。どうしてくれよう、まだスタジオにもたどり着いていない。

気を取り直し(?)、分析、研究、練習方法を考え、練習。あっという間の4時間。今日の収穫は2つ。一つ目は、もしかしたら有効そうな練習方法を手に入れたこと。もう一つは脱力しても指先にはビーーッと意識を張り巡らせておくと、身体が全体としてはっきり見えると気づいたこと。2019年暮れ頃、組長(=主宰者)が「みんな指先が使えてない」といっていたが、もしかしてこれのことかもしれない。注意されて心にひっかかった事柄は年単位で熟成してからやっと意味が分かるようになる。

長く生きていると、いまだ答えが出ないような「なぞなぞ」をたくさん抱えながら進むことになる。私の中の「なぞなぞ」の筆頭は鴎外の「寒山拾得」。高校生でこの作品を読んだとき、さっぱり意味が分からなかった。「?」という顔をしていたのだろうか。横にいた宮崎尊先生が「それ、わかる?」と聞いてきた。私がわからないと答えると、自分も若い時に読んでさっぱりわからなかったけど、数十年たって読み直したら、ああ、そういうことかってわかったよ、と。それ以来、人生で何度か読み直しているのだが、いまだに膝を打つようなことにはなっていない。

膝…

                           いがらっし

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