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「MLB」&「Devil Rays」との運命の出会い

はじめに&今季のTB総括

久しぶりの投稿です。シーズン中はついサボってしまい、申し訳ありませんでした。

我がTBは短縮シーズンの昨年は10年ぶりの地区優勝&12年ぶりのリーグ優勝を達成。フルシーズンに戻った今季も、ただでさえ薄い戦力の中で投打で20人近い故障者を出しながら【弱者の兵法】をチーム全体で駆使して、球団史上初のなんと100勝を記録‼️今季地区4位のTORでも91勝を記録した大激戦区のAL東地区で見事地区連覇を果たしました‼️間違いなく今年のRSは球団史に残る記録的な年。

昨年はWS制覇まであと2勝届かず、今季は悲願のWS制覇を目指しましたが、DSで対BOSに初戦勝利後3連敗を喫して敗退。残念ながら先週終戦を迎えました。敗退の要因はまた後述しますが、今季は野手では6月中旬からデビューしてPSでも躍動したフランコの急成長や、投手では今季本格デビューしたマクラナハン、今季途中MILから獲得後最後の2ヶ月は先発に転向後好投を続けたラスムッセン、今季東京五輪・アメリカ代表にも選出されて終盤にMLBデビュー後2勝をマークしたバズなどが台頭。来年以降も楽しみな若手選手が相変わらず次々と出てきました。

今季のPSは特に先発投手陣は「実績」&「経験」より「若さ」+「ポテンシャル」に賭けて起用するも、結局全員「怖さ」を経験する事に。これが来季彼らの成長に繋がるなら決してムダにはならないPSだったと思います。 来季も若手選手の躍動が光るシーズンになる事を心より願っています。

まずは2年ぶりのフルシーズンを無事完走したチームの皆さん本当にお疲れ様でした‼️
今年も「夢」を見せてくれて本当にありがとう‼️
長くなりましたが、以上で今季の総括を終わります。

さてここからはオフシーズン企画。私がMLBに興味を持ち、その中でレイズを応援するきっかけとなったエピソードをご紹介します。物好きな方は是非ともご覧ください(笑)
それではどうぞよろしくお願いします。

一番最初の出会いは偶然購入したMLB雑誌

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「タンパベイ・デビルレイズ」。このチーム名を自分が一番最初に目にしたのは確か01年9月頃。当時何気なく書店にあるMLB雑誌(月刊メジャー•リーグ)を手に取って購入した時だ。その時の内容は各球団のRSの総評が書かれていたが、チーム名もわかってないチームも多いから、ただ漠然と読んでいたのを昨日の事のように思い出す。順番に各球団の総評を読んでいく中でもちろん「タンパベイ•デビルレイズ」の欄も読んだが、「タンパベイって何❓」「デビルレイズ❓何だそりゃ」という感想しかなく、特別な感情は何もなかった。

というのも、まず当時はMLB自体に全く興味&関心がなかった。野球=プロ野球(NPB)しか頭になく、精々頭にあってもあとは高校野球程度。野球は日本国内でしているものが全てだと思い込んでいた。MLBの存在自体は知っていたが、ヤンキース、レッドソックス、ドジャースなど日本人選手が所属しているチーム名を数個知ってるだけ。MLBは全部で30球団で構成され、アメリカンリーグ•ナショナルリーグと2つのリーグがある事も、さらにその中で各球団が地区ごとに(東地区・中地区・西地区)分かれていることさえも全く知らなかった。

要するにMLBに関しては何の知識もない全くの素人。当時はまだネットもそんなに普及しておらず、今のようにSNSも全くない時代。情報媒体がテレビ、新聞、雑誌、ラジオが主流の時代で、おまけに野球=プロ野球の報道が大部分。自ら情報を取る努力を相当しなければ、MLBの情報なんか入手できるはずもない。全く遠い別世界の話で、今みたくすぐ手元に何でも情報が入手可能な近い存在ではなかった。

その後の約3年間もプロ野球の知識のみをひたすら蓄えていく日々が続き、プロ野球特に近鉄しか頭になかった。そんな自分がMLBに対して心底心酔しきってのめり込み、まさか後に人生の生活の一部にまでなるとは、この時は微塵も思わなかった。

真の出会いは04年東京D開催のMLB開幕戦

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01年にデビルレイズという球団が存在している事を初めて認識した。そこから約3年の月日が経過していた04年。今後のMLB人生&ファンにどっぷり浸かる出来事が起きた。

それは04年に東京ドームで開催されたMLB開幕戦である。前年03年に松井秀喜がヤンキースに移籍した翌年に日本凱旋として組まれた試合で、その対戦相手に何とデビルレイズが選ばれたのである。

後に球団が日本に凱旋をした目的を「球団創設からまだ歴史が浅く人気もない。日本のファンにも球団の事をもっと認知してほしい。」と語っている。確かにその通りだろう。当時の球団はまさに黎明期かつ暗黒期の真っ只中。ここで日本凱旋まで(98〜03年)の各年度成績を振り返ると次の通りになる⬇️

【98年】[順位:5位]63勝99敗 .389[監督]L.ロスチャイルド
【99年】[順位:5位]69勝93敗 .426[監督]L.ロスチャイルド
【00年】[順位:5位]69勝92敗 .429[監督]L.ロスチャイルド
  【01年】[順位:5位]62勝100敗 .383[監督]L.ロスチャイルド※
【02年】[順位:5位]55勝106敗 .342[監督]H.マクレー
【03年】[順位:5位]63勝99敗 .389[監督]L.ピネラ
※4月18日まで。後任はH.マクレー

まず一言。本当に弱い。だが新規参入球団が配属された地区を考えると仕方ないし、気の毒な面も強い。元来AL東地区はかつてよりMLBで一番厳しい大激戦区。まず強豪の名門であるNYY&BOSが長年ライバルとして君臨。近年は低迷中のTOR&BALもかつて古豪で鳴らした。その中でTBは本拠地がフロリダのためこのAL東所属に。大激戦区所属だけに球団創設当初から苦戦が予想されていた。結果は見事予想通り6年連続最下位。しかも勝ち越した年度すらも一度もなく、全て90敗以上で100敗以上も2回ある。

同時期創設のARIが球団創設2年目に早くも地区優勝、4年目の01年には新規拡張球団最速のWS制覇を果たすなど創設6年間で3度の地区優勝&PS進出とは余りにも対照的な成績。ちなみに、各年度の観客動員数(カッコ内はAL順位)は次の通りになる⬇️

【98年 5位】250万6,293人(7/14)
【99年 5位】156万2,827人(10/14)
【00年 5位】144万9,673人(13/14)
【01年 5位】129万8,365人(14/14)
【02年 5位】106万5,742人(14/14)
【03年 5位】105万8,695人(14/14)

初年度こそ物珍しさ目当てのいわば「にわか」ファンが多く、リーグ7位の集客を誇ったが、翌年にはすぐに飽きられて一気に約100万人も減少。その後も毎年最下位争いを続けた事から、⬆️の通り年々減少の一途。3年目からはリーグ最下位レベルの観客数まで落ち込み、本拠地のトロピカーナ・フィールドは連日閑古鳥が鳴いていた。たまに観衆が多く入った日は決まってNYYやBOS等人気球団との対戦カードだったが、それでも明らかに相手球団のファン数が多い試合ばかりだった。固定ファンが中々増えていかなかった主な要因は複数あるが、長くなりそうなのでここでは割愛する。

要するに、この当時は「弱小」&「不人気」をまさに絵に書いた状態。創設4年目辺りにはあまりの惨状に一時球団を削減する対象にもなりそうな程、MLBとしても「お荷物球団」になりつつあった。この惨状を少しでも打開しようと日本凱旋を良いきっかけにすべく決めたそうだ。

これが自分の性とは改めて何という天邪鬼。現地アメリカでも「お荷物球団」とまで揶揄されつつあったこの球団に、東京開催で出会った04年に何故か運命的な物を感じることになるとは…。日本での大半の観衆や視聴者が見ていた、松井秀喜や強豪名門球団のNYYが興行的にはもちろんメイン。だがそちらには全く見向きもせず、むしろそれに便乗して日本に凱旋した最弱お荷物球団に惹かれるのが、ますます自分らしい。

ところで試合はというと、当時2連戦で開催。初戦は2年連続開幕投手に抜擢されたザンブラーノの好投に中盤以降打線が爆発して「8-3」で快勝。見事な白星発進。私も含めた無知な日本のファンにも「MLBで一番弱いと聞いてたが意外とやるじゃないか」と思わせる戦いだった。翌日は「いつもの光景」で「1-12」と大敗したが、それは触れないでおこう(笑)

結果的にこの東京開催での2連戦がファンになる真の契機となった。新規ファン開拓を目論む球団の思惑&策略にまんまと騙された、数少ない日本人がここにいたわけである(笑)

そこからは近鉄同様、どんなチームなのか新聞・雑誌・ネットで自分なりに調べてMLBの仕組みやTBにも没頭する日々が始まった。試合については当時はまだNHKでしか観る機会がなかったが、松井所属NYYの対戦相手として時々放送されていたので、極力欠かさず観るように(無理な場合は録画して)していた。すると各地区の状勢やMLBの仕組み、TBの選手や他球団のチーム&選手の事も徐々にわかり始めてきた。プロ野球とはまた違ったMLBの面白さに気づいてからはどんどん楽しくなっていったのを昨日の様に思い出す。

最大の決め手は[弱小]•[不人気]•[ユニフォーム]

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当時はあまり自覚症状はなかったが、今振り返っても自分が近鉄ファンになったきっかけと全く同じ共通項だった事に驚いた。

①万年最下位の弱小球団
②資金面も乏しい貧乏球団
③観客動員も伸び悩む不人気球団
④ユニフォーム&キャップのロゴは個人的にカッコいい
⬆️
⑤チームカラーが似ている
➡️当時投手力は壊滅的も打線のチーム

何という似たもの同士。以上この5点を挙げるだけでも近鉄とほぼ同じ。特にTBの場合は当時から自分が既に持っていた「打倒強者」の信条はまさに最適。「弱小」+「不人気」に加え「万年最下位」という最高のパワーワードがある。今のチームに培われてる部分も多々あるが、まさに【逆境の塊】の典型的なチーム。

ここまで逆境だらけなら失うものは何もない。万年最下位の弱小ならばあとは這い上がっていくだけ。ここまで地獄を見てると、いつか強者を倒す日を夢見てひたすら信じる。そしてその日が来れば最高に楽しい未来が待ってる。それがTBを応援する事にした最大の決め手。後に自分にとって初めて野球の楽しさを教えてくれた「近鉄バファローズ」がこの04年限りで消滅しただけに、この年以降さらに自分の腹は決まった。「タンパベイ•デビルレイズ」に人生を捧げる生活がこの年から始まった。

ちなみにこの4年後にアメリカ全土を席巻するとんでもない事が起きる。まさか近鉄バファローズ同様自分自身がその渦中にいるとはまだ誰も知る由もなかった…。

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