ぎゅうぎゅう蒸しと「夏への扉」
今日もなんだか肌寒い。
土鍋を引っ張り出した。
土鍋に、キャベツざく切り、じゃがいも、ピーマン、ブナピーをどんどん入れていく。
残り物の煮豚、ソーセージぶつ切りも追加して、水コップ二杯、白だし、バターを入れて蓋。
ニンニクスライスを忘れていたので、最後に追加した。
20分ほど煮る。
これを食卓に出して、好きなタレをつけて食べる。
「ぶたやま家のぎゅうぎゅう蒸し」完成。
これは翻訳家の村井理子さん発案の「ぎゅうぎゅう焼き」のパクリだ。
「お鍋」ではなくて、土鍋を使った蒸し料理というところがポイントである。
蒸すってすごいのよ。旨みがぎゅーっと濃縮される感じ。
これを作っている間に、ここのところ読んでいた、ハインラインのSF小説「夏の扉」がクライマックスに近づいていた。
野菜を切る手を止め止め、Kindleのページをめくる。
はやく料理を終えて、続きを読みたい。
全然料理に集中していないが、まあ、間違いのない料理なので大丈夫。
それにしても、なんて素晴らしい小説だろう。
主人公のダンのキャラがまず好きだ。
あと、上品で、明るくて、ユーモアがあって、ピートが素晴らしくて、悪役が悪役らしくて、要するに全部が好きだ。
ここのところ読む本みんな当たりで、しかも「なぜもっと早く手に取らなかったんだろう」と想うものばかりだ。
それはただ単に、その時が読む時じゃなかったという事なのだろう。忙しかったし。
今は随分読めるようになった。
『なによりも、ごはんを早くやり過ごして、本に向かう。 』
そのための「やり過ごしごはん」なのだ。
素敵だ。
これこそが、私の理想とするところだ。
子育てのバタバタで、すっかり忘れていた。
それを「夏への扉」は思い出させてくれた。
「ハイヤードガール(文化女中器)」が開発されたら、一気に問題は片付くんだけど。
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