髪を切ったのさ。いや、刈ったのさ。

短髪で、顔のランクは下の上の僕が髪の毛を切ることに対する執着なんて、本当になくて。
カット代に3,000円も4,000円も払うなんてバカらしいって思っている。これは美容師さんや理容師さんに大変失礼である。が、仕方ない。
本当に対価として払うなら800円くらいかな。
500円じゃ申し訳ないけど、1,000円払いたくないという気持ちの表れです。
(シャンプーはマスト)

引越しに伴って5年か6年通った美容室を変えた。寂しいもんだ。以降、1年間で10軒弱の美容室に行った。

①価格②切る人③アクセス④気に入るか
この4つが噛み合わない。

固めで直毛の僕は色気付きはじめた中学生の頃からこの特徴に悩まされている。

今日初めて会った美容師も、
軽い方だった。人ごとだった。

シャンプーとマッサージをしてくれた女性は目鼻立ちのハッキリした綺麗な女性で、
マッサージについても、『いやいやそれやる意味ある?』っていう美容室でありがちなマッサージではなく、未だかつて無いほどの強さだった。ここまでは良かった。

『サイドもっと刈り上げた方がいいと思うんけどねぇ』
顔の形などから自分には似合わないのでは?と指摘したが、切りたそうだった。
髪なんてすぐ伸びると思い許可を出した。基本は絶対NG以外の微妙なラインは美容師さんに任せるのがマイルール。それでも心配はしていた。

それまでは、美容師と僕の会話のキャッチボールが続いていたのに、刈り上げたとたん、
『これやべぇな』と思ったのか、向こうが一方的喋り始めて僕が口を狭むチャンスがなくなった。
急に『沢尻エリカが捕まった』とか、『海外の金髪美人って実は染めてるの知ってます?ブリーチしてるんすよ』とか言い出した。

知らないよそんなこと、
興味もないし急にどうしたのさ。
僕は刈り上げがミスったことに気づいた。
というか、鏡を見ていたのでわかってる。

そうだ、いよいよ美容室を決めよう