決意の夜

入ろうとしたコンビニの自動ドアから、
3歳くらいかな、少年が出てきて。

右手でウルトラマンの人形を握りしめてた。

ウルトラマンは片足を持たれていて、
頭が下の状態で、ぶらんぶらんされてた。

可愛かったなぁ。少年。



バセドウ病という、すごくヤバそうな名前の割に症状が地味で、致命的でもないし、表に出ないから全然平気そうだけど、なかなか完治しない、鬱病と隣り合わせだったりというコイツと付き合い始めたのが、2019年6月7日金曜日。

こういう日付は覚えようとしなくても、忘れないもんで。大切な人の誕生日とか、命日とか。

もっと辛い病気と闘ってらっしゃる方もいると思うけど自分としては、

なんで俺が?まさか?とか色々思ったり。

大好きなお酒や、野球を止められて。
(酒と野球は自分の構成比の約50%を占める)

その時に、『ああ、なんて、ふつうに生きられることが幸せなのか』と大げさに、それはそれは大げさに思い、毎日過ごした内容を日記でもつけようかと思ってからもう数ヶ月。

これが私の悪いところ。

尊敬する、素敵な後輩から刺激を受けてこちらへと。

人生一度きりって言うじゃなぁぁい。

あの夜、決意したのであった。