担当氏に初めて会った話
作品は心のヌード写真集。(と、魔法陣グルグルの単行本で衛藤ヒロユキ先生が言ってた)
ということは、毎回おいらの作品をすみずみまで読んで点検し良いところ悪いところ全部言ってくれる担当氏には、おいらの心のすみずみまでバレているということ。
おいらの変態性がバレバレだということ!!(恥)
どうもこんにちは、新人漫画家の豚桃です。
担当付きになって早1年9ヶ月、とうとうこの時が来た。
担当氏と初の対面を果たす時が…!!
おいらは地方在住のため今まで打ち合わせは電話やメール。
神保町の駅で降りたこともなければ、集英社ビルに入ったこともない。
初集英社!!初顔合わせ!!
まず悩んだのが服装だった。どんなカッコで行くべき?
おいらの作品はダークで倫理観がなくて多分ヤバい奴っぽく思われてるだろうから、なるべく明るく愉快な雰囲気をかもし出したい。
うーんそれならアロハシャツか。
おいらはアロハシャツにストローハットという浮かれたいでたちで、神保町の駅に降り立った。
実は今回は、某誌で連載経験のあるガチプロの先生と同席だった。うまくいけば次の読切でタッグを組めるかもしれない、という事で…(おいらは絵が下手すぎるので一度ガチプロに描いてもらえ、そして学べとの担当氏の思惑)
そのガチプロ先生(仮にG先生としよう)と一緒に集英社ビルへ。
うわっ…オシャレで綺麗だなぁ…洗練された無機質感があるよ…受付のお姉さんも…綺麗だなぁ…直視できないよ…お姉さんとアロハシャツで対面してるの絶対間違ってるよ…
こんなアングラ漫画描いてる奴が来るところじゃないよ…場違い感すごい…
っていうかG先生もオシャレすぎるよ…このビルに似合ってるよ…しかも慣れてるよ…
おいら全然不慣れでどうしたらいいかわからないしキョドッてるしアロハだよ…あぁ…
しかもこれからおいらの変態性を知り尽くした方と初めて対面し、新しい企画の変態性について語り合うターンなんだよ…こんな綺麗なビルの中で…あぁ…
そんなこんなでだいぶ怖気付いていたのだが、G先生に励まされながらなんとか4階に辿り着き、うおぉ〜バクマン。の映画で見たやつだぁ〜!!っと興奮し、緊張だか興奮だかよくわからん現実感のない浮ついた気持ちで待つこと数分。
ついに担当氏との対面を果たした!!
担当氏もオシャレで優しい方だった。その黒いTシャツ、7万円くらいしますよね…?とは聞けなかった。
企画は全然ダメというわけではないようだった。問題点を聞き出してリトライ。一安心だ。
しかし初対面なのに変態性を知り尽くされてるってすごい事だな。だとしたら、あんまり気を使う必要ないんじゃなかろうか。どうぜバレてる変態なら、もっと変態的なムーブをしても良かったかもしれない。この反省は次回また来る時に生かそうと思う。
その後はビルを出て3人でシースー。
美味い寿司を食いながら、美味い日本酒グビグビ。最&高かっ!!
だいぶビビりも取れてきてアロハとかだいぶどうでも良くなっている時に、「いやーいつ見捨てられるかって不安で仕方ないんですよねー」って担当氏に言ったら、「見捨てないですよー」って言ってくれた。それが聞けただけで今回、すごく良かった!!ボツを量産したら見捨てられるんじゃないかと心配していたから。これからは安心して駄作も傑作も描いていこうと思えた!!
いい夜だった。
担当氏もあだ名で呼べた事だし…
さてこっから…
連載へ向けてギア上げてくぜ!!!!!
豚におやつを恵んでください🐽