20230401

俺は今日、"東京"をした。またひとつ。

東京(といっても住まいは千葉だが)に移って6年目。様々な"東京"をした。

移り住んですぐは色んな"東京"をしていたが、そういえば最近はしてなかったな。
今日初めて「宇多田ナイト」に行くことができた。6年目にしてやっと。前の役職のときは土日も仕事だったし有給も取りづらかったので行きづらかった。

好きなアーティストは誰?という質問には宇多田ヒカルを欠かしたことがない。それはまあ「急にRadioheadとか言われても…」みたいなシーンがあったからという理由も含まれるが。
そうでなくても、詩人として、コンポーザーとして、シンガーとして尊敬もしてるし、これほど響く歌はないと思っている。
というか、どう形容してもしきれないほど、単に好きである。他人が思っているより好きだと思う。ギタリストとして活動しているから「え、バンドじゃないの?」ってなるかもしれないが、本当に好きである。(そういう曲まで作っていた。綺麗なものくらいわかるさ)それに加えて解像度高く認識している自信もある。彼女がなぜその言葉を選んだか、なぜそのドラムを、ピアノを選んだかを考えて聞くのも好きだ。

小学生の頃初めて1stアルバムを聞いた。そのときは自分は運動ができなかったもんだから自分は無個性だと感じていて趣味をなんとか探していた。(今思うとアホほど読書していたし天才ガキだったのでそうでもなかったと思う。ふふん)それで「CDを聞く」ということを始めた。
家にあったのは宇多田のCDと中森明菜のレコードで、CDのほうが取り回しが楽だったからよく聞いていた。
が、今思うと心地よかったからしていたからであって決して楽だからしていたというわけではなかったと思う。
そこから耐えることなく宇多田を聞き続けていた。人生の目標に「宇多田ヒカルを生で見る」ということを掲げるほど(無事、ツアーファイナルの幕張を見に行くことができた)

とまあそれくらいにして。

金沢に住んでいた時代からDJというものをしていた。そのときに宇多田ヒカルをよく流していた。
そのときの反応はあまり良いものではなく、文句こそないがアゲアゲってこともなく「そか…w」くらいだった。
そのことに俺は苛立っていた。こんなに素晴らしい楽曲で踊れない歌えないなんてことあるのか!
調べるとなんと東京には宇多田ヒカルしか流れないイベントがあるらしいじゃないか、というわけで上京前から認知していたのである。

6年も行けなかったのはアレだが、憧れのイベント。今日初めて赴いてみて、色々感慨深かった。
俺はよく寝る前に宇多田ヒカルを聞く。つまりそれは自分が孤独なときに染み入るように聞くのが宇多田ヒカルだった。
しかしそこではみんなで体を揺らして、歌っていた。
宇多田ヒカルは一人で聞くものと思っていたがそうでもなかったようだ。
そして、自分が好きなものが他の人も好きというのはなんとも安心感がある。俺は間違っちゃいなかったんだなと。
in my roomが流れたとき普通に泣いてしまった。好きで良かった。

これで俺はまたひとつ"東京"をした。
今度は俺も東京でDJで宇多田ヒカルを流したいな。

ちなみに一番好きな曲は「日曜の朝」
恋人と過ごす日曜の朝なのに、薄暗くて驚いて聞いた。「幸せ」と「不幸」のコントラストに「お祝い」と「お葬式」という言葉遣いもショッキングで印象的だ。天才


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