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洗脳の3つのやり方

洗脳とは第三者の利益のために行動させることで、トランス状態(日常的なの意識状態とは違った状態のこと)が続いてる状態のことです。 

洗脳といえば、オウム真理教やアムウェイが思い浮かぶと思います。あれだけ有名なら、分かった気になって引っかからないと思う人も多いと思います。
しかし、洗脳の多くは知らず知らずのうちにかけられているのです。

 

洗脳のやり方 ①情報の遮断

すべての洗脳の基本が、情報遮断です。
洗脳では「入力したい情報以外の情報を入れさせない」ということが重要です。

例えば、オウム真理教ではサディアンという信者のあつまる村のような場所があります。そこではオウムに都合のいい情報だけ流され、他の情報はすべて遮断されていました。北朝鮮も他国の情報は入らないように徹底しています。中国も同じような手法を用いていました。

身近な情報遮断の方法は、監禁です。
「誰にも会わせない」
「外の情報に触れられない状態に置くこと」
が重要です。 


洗脳のやり方 ②恐怖を利用する

恐怖ほど簡単に人を洗脳できる方法はありません。
人は誰でも潜在的に恐怖を持っています。特に死への恐怖は誰しも持っているものです。これをうまく利用してきたのが宗教です。


恐怖を利用した身近な例で、占い師が高い壷を買わせるというものがあります。
一見、馬鹿げているように思うこの方法も、引っかかった本人はその占い師のことを本気で信じています。
占い師の手法の流れはこのような感じです。
①コールドリーディングなどで、相手の信頼を勝ち取る(ラポール形成)
②恐怖を埋め込み、壺を買わせる


①コールドリーディングなどで、相手の信頼を勝ち取る(ラポール形成)
多くの占い師が使う技がコールドリーディングです。
コールドリーディングとは、相手の心を読んだように見せかける心理学の技術です。実際は心を読んでいないのに、誰にでも当てはまること言って相手を信用させます。コールドリーディングは非常に巧妙な仕掛けがあり、一般人であれば簡単に引っかかります。

人はなぜか「自分の心を読まれた」と思うと、相手を信用してしまいます。コールドリーディングで相手のことを話して、それが的中すると、あいてはその人のことを信用するようになります。

心理的な技術を使うには、ラポール(信頼感)が必要になります。
逆にラポールさえ形成できれば、どんな心理技術でも簡単に引っかかります。


②恐怖を埋め込み、壺を買わせる
相手を信頼させることに成功したら、恐怖を埋め込みます。
「あなたの後ろに悪霊がついている」とか「このままでは地獄に落ちる」など、何かしらのアクションを起こさないと不幸になる、というような趣旨のことを言います。

これも周りから見たら馬鹿げたことだと思うかもしれませんが、しっかりとラポール形成をしている人は、占い師の言葉を信じるしかないのです。占い師が「この壺買えばあなたは恐怖から守られる」と言えば、当たり前のようにその壺を買ってしまうのです。
それほど恐怖はとても便利な感情で、人をコントロールするにはもってこいなのです。


洗脳のやり方 ③解放する

占いの例で言えば、「解放」は壺を買わせるという点です。

壺を買うことによって、恐怖から逃れられる。これが解放です。
十分に恐怖を与えた後、「私はあなたからその苦しみをとることができる」というメッセージとともに解放を与えます。


宗教で言えば、「南無阿弥陀仏を唱える」「お祈りを捧げる」などが解放に当たります。
大きな恐怖を感じた人は、とにかく解放求めます。悩んでいる人も同じで、何か解決策を求めています。そこに上手に「自分が解決策を与えられる存在なんだ」と相手に思わせることができれば洗脳ができます。

この解放は難しくない上に、利益が絶大なものがいいです。
壺はまさにこの条件を満たしています。ただお金を払い壷を買うだけで、恐怖から逃れられるからです。

人はシンプルであることでないと、なかなか魅力を感じません。
このような細かい点まで作り込んでいくことで、相手を洗脳できます。

 

まとめ

洗脳の基本は「情報遮断」「恐怖」「解放」です。
このプロセスを踏めば簡単に人は洗脳されます。
洗脳されないためには、このからくりをしっかりと認識しておくことです。からくりがわかっていれば、引っかかることはありません。

特に1つ目の「情報遮断」は、洗脳への入り口です。
自分で物事を考えない人は洗脳されやすいです。
「自分で情報を集め、考え、選択する」というようなクセづけをしておれば、洗脳されることはないでしょう。

 

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