見出し画像

うつ病になった

先週の金曜日に、仕事中でも涙が出そうになって、早退して病院に行ったら「あなたは気分に波があるんでしょうね。」と言われて、EFFEXORという抗うつ剤を処方された。はっきりうつ病ですと診断されたわけじゃないけど、調べてみたらこの薬はうつ病の人に出される薬らしい。どうも私はうつ病らしい。

まあ、だろうなとは思っていた。毎月、月初めに死にたくなるから、PMSかなと思って産婦人科に行って、超低用量ピルを処方してもらったけど、生理始まっても治らないし、ずっとずっと死にたくてしょうがない。

今の仕事は、人と話さなくていいし、自分の裁量でできるから楽しい。私は今の仕事につけたことを誇りに思うし、定年までこの部署で同じ仕事ができたらいいなとさえ思う。だけど、自分には向いてないんだろうなとも思う。私は人と話すのが好きじゃないけど、たぶん人と話す仕事のほうが向いている。人と接点を持たないと自分の存在意義を認められないんだろうと思う。自分に絶対的な価値を認められなくて、人との交流の中でしか、自分を見つけることができないんだろうと思う。

最近、あれだけ好きだった映画を観られなくなった。とてもしんどい。でも抗うつ剤がきいてきたのか、昨日は夜になると起き上がれたので、レイトショーで「DUNE」を観に行った。低音が心臓に響いて、映像もきれいで、ストーリーが面白くて、とてもいい映画だった。でもきっと、健康なときに観ていたらもっと感動したんだろうと思う。
自分がうつ病と発覚する先々週の日曜日に海を見に行った。海を見たら心が安らぐと思った。私のつらさなんて、海の広さと比べたら小さなことだと思えるだろうと期待して、行った。でも何にも変わらなかった。むしろつらくなって、結局終始泣いていた。いま、この同じ海を見ている人の中で、幸せな人は何パーセントいて、私みたいに慰めのために海に来ている人は何パーセントなんだろうと考えた。幸せな人のほうが多い気がした。
感性が摩耗したのかなと思ったけど、これも全部病気のせいだった。

明日からも、何食わぬ顔で出勤しなければならない。今日は比較的調子がいいので、今から実家に顔を出そうと思うけど、実家でも「元気な娘」を装わなければならない。つかれたなあ。つかれたなあ。今すぐ死にたいとは思わないけど、このまえ海外のどこかの家の寝室に隕石がピンポイントで落ちてきたっていうニュースを見て、なんでうちじゃなかったんだろうと思った。