6月の雨と頷き奴隷

Q.なぜ積極的に構ってくれたりする友人などの存在が僕にはいないのでしょう?
A.関わることで得られるメリットも癒しも何もなく、ただただ損をするだけだから
最近悪口しか言わなくなった影が答えた、僕は影を殴った。空振りの音が響いただけだった。

最近動画投稿も僭越ながら少しずつ始めて知名度は上がっているはずなのだ、多分、きっと。
ハッシュタグもいいねRT0でまるでなかったかのように流される日々、灯籠流しのようだ、最も流すのは僕の空虚なのだが……

え? 自分から積極的に絡みたい人と絡んでいけばいいじゃないかって?
そんなこと僕にできるわけがない、それは今までの僕の人生が証明している。
何回かくらいならいいのだ、距離を気にしなくていいから、頻繁になってくると話が違ってくる。
詰まる所、人と接して自分が嫌な気持ちになるのが死ぬほど怖いだけなんだ。
何度も人と接して嫌な思いをしてきた、友達辞められたりフォロワーが突然牙を向いて攻撃してきたりDMで怒られたり、もう散々なんだよ。

自業自得だろ、被害者ぶるなよ、なよなよしい。
そんなことはない、僕はれっきとした被害者だ。
何もかもが僕に対して6月の雨のように冷たく降り続いてそれ以外何もない、僕が1人喚いているだけだ。
動画を投稿すれば変わると思っていた、でも変わらなかった。3つも出したのに得たのは少しの再生数とひどいコメント、これでも頑張ってるんだから許してよ。

そんな僕にだけ厳しい世界なんだから少しくらい救いが、僕にだけ肯定的な友達、いや頷き奴隷か、くらいいないと割に合わないだろう、頑張っている僕に見返りをくれよ!

もうそろそろ影が僕の罵倒をしてくるだろうと見構えた
影は「赤べことでも話してろよ」と呟いたきり哀れなものを見る目をするだけだった。

どいつもこいつもバカにしやがって。
結局僕に必要なのは頷き奴隷じゃなくて喋って反応する人型サンドバッグなのかもしれないなと思った。

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