絢爛に溺れる
今にして思えば、ドブみたいな絢爛さに魅了されていたのは僕だったのだ。
Xを鍵にした。ちょっとAI動画がバズっただけの作ったそいつが作った動画すら見たことないクソカスのせいだ。
旧アカウントではFFで(なんかいつのまにかリムーブされていたけど)、今のアカウントではちょっと前までのフォロワーだ(どうせ通知用だったんだろう)。
ちょっと弱音を吐いただけ、僕のXなんだから弱音吐こうがホモガキ叩こうが聞いてる音楽配布しようが別にいいだろ?
……大してFFも少ないしさ。
そうしたらあのクソカスから引用RTが飛んできて、なんか昔の歌謡曲のスクショの切り抜きの揶揄と前ゴミみたいなマシュマロ送ってきた奴の回答での矛盾を突かれた。
もともと他のアカウントで鍵引用でも送ってだんだろうがなんで今になって。鍵引用もウザいがそこに止まっていればいいのに、もちろん即ブロックした。馬鹿は必要ないんでね、ごあいにく様。
それから鍵にしてしばらくまあまあいい感じだ、前は使ったら負けみたいに思ってたけど案外心地いい。タワマンの高階層から下民共を見下す感覚にも近いのかな。
クソカスは僕の醜聞(別に醜聞でもなんでもないんだけどね)を2コマ漫画という程で僕を叩き続ける方向にチェンジしたのかな? ハッシュタグが鬱陶しくてハエみたいだなと思った。
ハエは僕の動画を紹介したらしく嬉しい?ことに動画のPVが伸びた、もっとまともに評価されたかったのに。
脚本が書けない。
脚本が書けない。
もう脚本はやめだ、その代わり僕の絢爛豪華な演出で視聴者を魅了してやるんだ。
それがただの逃げであることも知りながら鍵の密室で孤独に絢爛さに溺れる、ハエにも似た何かになってることも少しだけ気づいてる。
誰か僕を見ておくれよ! そして褒めて、愛して、見直して、もう大丈夫だって笑っておくれよ!
そしたら、頑張れる気がするからさ……
1人のハエがそこにいた。甘い蜜の中で溺れていた。