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物書庵初心週記帖(31号)「利根川沿いの彼岸花と奥久慈グルメ旅」

草木に冷たい露が降り秋が深まる「寒露」を過ぎたが、台風の接近も伴って急激に気温が下がり冷たい雨が連日降り続いている。今回の台風は日本列島の手前でブーメランのようにターンをして熱帯低気圧に変わると予想されている。大きな被害が出る事なく過ぎ去ってくれるのを祈るしかない。

対照的に先週末は秋らしく過ごしやすい陽気となり、金木犀の香りにも誘われて、連れ合いとともに久々に少し遠くまで足を伸ばした。

土曜は利根町役場まで車を走らせ、利根川沿い桜づつみ周辺に咲いている彼岸花見物に。彼岸花といえば巾着田や権現堂公園が有名だがここもなかなか。

人も少なく道幅も広いので彼岸花鑑賞をしながら、のんびりと安心して利根川沿いを散歩。広大な利根川の緩やかな流れと赤く燃えるように咲いている彼岸花のコントラストが秋の彩りと時間の緩やかさを演出しているようで、心身ともにリラックス出来た。

日曜は1年振りに奥久慈へ。最初のお目当ては奥久慈に来たら外せないピッツェリアコゾーのピザランチ。コロナ禍の影響を心配していたが、座席の間引きや換気の感染対策をしながら営業しており、相変わらずの繁盛っぷりで一安心。湯葉、葉わさび、奥久慈しゃもと地元食材をふんだんに使ったピザを2品注文。食材の味を活かしながらピザ生地、チーズと同居しても違和感のない味付けが絶品で、連れ合いと共に舌鼓を打った。

ペロリと平らげただけでは飽き足らず、連れ合いはりんごのこんにゃくスムージーをテイクアウトで注文。すっかりご満悦で店を後にした。敷地内に隣接するこんにゃく関所でゆずと青のりの刺身こんにゃくをお買上げ。

食後の散歩も兼ねて初訪問となる大子ふれあい牧場へ移動。広大な敷地内には愚庵、連れ合い、管理人?の3人と世話が行き届いているのか綺麗な毛並みの乳牛たちしかいない。空気も澄んでいて清々しい気持ちで場内をのんびりと散策。

閉園する前にりんごを買いに行こうという事で牧場から一番近い石井りんご園へ。こちらもお初。てっきり袋詰めされたりんごを買い求める事になるのかと思っていたら「袋詰めするのが手間だからお客さんに好きなのもぎ取ってもらってるの」と思いがけずりんご狩りをする展開に。いくつか気になった品種を試食してから、りんご畑に入り素人なりに目利きをしながら秋映、世界一などを木からもぎ取る。青リンゴだと思って取ったら全く熟していない品種だったのはご愛嬌。

暗くなる前に帰路に着き、キャンプ村やなせの営業再開を確認。かわプラザに立ち寄り地元野菜と地酒を買い求めて奥久慈グルメ旅を締めくくった。(鮎の塩焼きを食べておかなかったのが若干の心残り…)

今週は連れ合いの入院があり、身支度や病院の往復でバタバタしたが無事に退院してくれてまずは一安心。数日は安静が必要だが、リハビリを兼ねて身体を動かしながら季節の移ろいを感じていきたいと思う。

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