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シン・ショコラティエ ~「美味しい」だけではない、「エンターテイメント」として楽しむチョコレートの世界~

はじめに

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「美味しいだけがチョコレートの世界ではない」。「目の前にチョコレートがなくても、楽しめるチョコレートの世界」。「×(かける)ショコラ」というブランド名でショコラティエをされているAkiさんのオンライン講演会に参加させていただく機会に恵まれ、「エンターテイメント」としてのチョコレートの世界に引き込まれました。その講演会の内容、Akiさんのブログの内容、など、いわば「シン・ショコラティエ」の世界の一部をご本人の了解を得てご紹介させていただきます。

【Akiさんプロフィール】×Chocolat(かけるショコラ)主宰。1984年大阪生まれ、大阪市在住。神戸大学発達科学部を2008年に卒業後、個人店からパティシエの修行を始め、中堅企業のシェフ就任。2016年、アンリ・シャルパンティエ擁する株式会社シュゼット入社。本部企画、営業、販売を経験し、2020年独立。シェフ就任後3ヶ月で所属部門の営業利益を138%にした実績を持つ。株式会社シュゼット所属時には新規事業でベーカリーも担当し、4店舗の立ち上げに携わる。ワールドチョコレートマスターズ2022、日本代表選考会ファイナリスト。


1 エンターテイメントとして「体験」を提供する

(1) ライブで楽しむチョコレートの世界

「That is Amazing and Awesome! This is just the beginning chapter of your Chocolate story. Looking forward to many more. I'm very excited and happy for you, Aki.」「ブラーボー!ブラーボー!!You 天才かよ! 食べるのがもったいない!!でも食べたい」
 謎の始まりで失礼しました。これは、「チョコレートで本を作ってみるChocolatebook」というAkiさんのYoutubeライブに対するコメントを抜粋したものです。下の写真、本でなくて、チョコレートですよ。静止画では伝わらないのが残念ですが、動画だとこんなに楽しめる。下の写真は「抹茶マカロン」の製作過程をライブ配信ライブされていたスクショです。視覚でも楽しめるのが伝わりますか。

本

マカロン


 Akiさんは、オンライン講演会や各種SNSを使って情報発信を行っています。約3400人のフォロワーがいるInstagramや、YouTubeも含めて、チョコレートのお菓子を作るところを撮影編集してアップしたり、ライブ配信したりされています。


 ワールドチョコレートマスターズと言いましてフランスのパリで3年に1回行われるチョコレートの職人の世界大会があります。Akiさんは、日本の代表を決めるファイナリストの5人に選ばれ、2021年7月の日本代表選考会に挑まれます。その審査通知を開封するときの様子をライブ配信されていました。それまで、何度も審査に跳ね返されてきたということで開封の瞬間の緊張感はこちらにも伝わりましたし、審査合格された時の姿は感動ものでした。


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