「大熊・双葉環境まちづくり」の記録

 今、特急電車で福島県双葉町に向っている。

7月から3回シリーズで参加する、環境省プロジェクトとしての「大熊・双葉環境まちづくり」ミーティングの最終回を迎える。

これは、NUCB事業構想ネットワークの有志メンバーにて、現地とオンラインに分けて参加するまちづくりプロジェクトだ。これまでの取り組みを振り返ってみたい。

これまでの振り返り

 一回目は、7月。小泉環境大臣も参加するなかで行われた。簡単にいうと、福島県大熊・双葉に戻ってきた、または戻れない住民が、自分事として新たなまちづくりを考える。具体的には、様々な2050年の姿をブレストし、プロのイラストレーターがそれを描写するというものだった。我々は、それをファシリでアイデアを引き出す、という役割だ。後日厳しいご意見も頂いたが、無事に一回目は終了。

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 そして二回目は、8月。その2050年の姿を現在に、バックキャストし、地域のリソースやパートナーを勘案して、どのような価値提供のある事業ができるか。実現性・発展性の観点からビジネスモデルを考える、というものだった。これをテーマごとにグルーピングして行った。

私のグループは、「幸福な高齢者」というグループだった。どこまでアイデアを開示してよいのか確認していないためオープンにはできないが、衣食住、医療・娯楽等、さまざまな観点で意見を出し合った。高齢者の方が、一心不乱に付箋紙にアイデアを書き込んでいる姿に心を打たれた。

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最終回の取り組み

前回までとの違いはこうだ。1回目は「可能性」。2回目は「実現性」。そして今回の3回目は「わくわく感」がキーワードだ。つまり、自分もやってみたい、多くの人が興味を抱く、このようなものにビジネスモデルを仕上げていく、という取り組みだ。

これまで出したビジネスモデルは、どちらかというと抽象的、左脳的なものだった。つまり、本人にはわかるが、第三者の視点から見ると伝わりずらい。これをわくわく感、右脳にも訴える形で伝えていく、ということが趣旨だと理解している。

取り組みイメージ


より具体的には、参加者がラフスケッチをして、それに意味合いを書き加える。それを集約したものをプロのイラストレーターが未来図に仕上げていくというのが最終的な成果物だ。

 福島県の大熊・双葉として、大きな2つの街の未来を作っていくと言うことになる。そして、その未来図を伝えるうえで、バランスの良い三要素を抽出し、エレベーターピッチを行う。

 東北地方は大雨のようで、予定した双葉駅までの運休が停止。いわき駅からバスでむかう予定だ。帰宅する特急列車で元気が残っていれば、本日の総括をお届けしたい。

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