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【こうすれば必ず人は動く】/デール・カーネギー

こうすれば必ず人は動く

新規性  :★★☆☆☆
有益性  :★★★★☆
おすすめ度:★★☆☆☆

■この本で解決できること

この本は強制性のあるタイトルですが、内容は実に謙虚で、自分の対応によって周りの人の態度や接し方が変わるということが書かれています。

自分の思考性や行動を見直すきっかけになるでしょう。

■この本で伝えたいこと

 ●人の最大の欲求は承認欲求である

アメリカ最大の哲学者ジョン・デューイによると
「人間の最も深い部分にある衝動、それは自分が重要な人物であるという認識を得たいという欲求である」

したがって、ただ人を誉めれば動くという単純なものではなく、その人自身の過ちに気づかせなければならないときは、その人の感情を傷つけないように上手に思いやりを持って行うことが必要です。その人の面目を保つことで、承認欲求が満たされるのです。

人と仲良くなり、さらに人を動かすうえで、この「承認欲求」は最大のキーワードです。

 ●人と仲良くなる秘訣

相手に興味を持つことで、他人は自分に興味を持ってくれます。
世界でいちばん友人を作るのが上手いのは子犬です。
子犬は誰に会っても本当にうれしそうにするのです。

それと同様で、人も「あなたに会えて本当にうれしい」という態度で接することで、相手からも好かれるようになるでしょう。

自分の話ばかりしないというのは基本ですが、
さらに間違いを犯したら速やかに、十分にそれを認めることも大切です。
また、どんなに他人が間違っていると思えても、人を悪しざまに非難してはいけません。
人を非難する前にまず自分自身を正すことに注力しましょう。

仲良くなるためには「名前を忘れない」というのも基本中の基本です。
なぜなら、人は自分の名前ほど聞き慣れていて、心地良いものはないからです。
具体的な方法としては、
・人の名前を聞くときは強い興味・関心を持つこと
・はっきりと聞き取り、スペリング(漢字)まで確認すること
・名前を、その人の外見や職業と結びつけること
・何度も、何度も、何度も繰り返すこと

<人に好かれるノウハウ>
①人に好かれたければ、不機嫌な性格を改める
②他人の欲求や願望をよく考える
③「ありがとう」と言うことを忘れない
④自己憐憫したり、自分の苦しみを喧伝してまわらない
⑤自分がいかに頭がいいかを吹聴したり、過去の栄光を喧伝してまわらない
⑥尊敬されたいと思うなら、自分を他人の前で蔑まない
(相手を立てることと、自分を蔑むということを混同してはいけない)

 ●人を動かす秘訣

この本では「人を動かす」方法論は語られていません。
なぜなら、自分の考え方や態度を変えることによって、自然と人は動くからです。

上司と部下の関係、親子関係、友人関係、夫婦関係とさまざまな人間関係において、人が思うように動いたらいいのにと感じておられる方は多いかと思います。

しかし、そんな簡単な方法はありません。
まずは自分が語ることを辞め、間違いは認め、相手を責めることを辞め、相手に重要感を与え尊重し、相手に感謝を伝える・・・
そういったことで人から好かれることで、徐々に自分にも様々な良い影響が返ってくるでしょう。

■この本から得た教訓

気づき
「自分はこんなことをしている」とアピールするのは面接の場だけ。仲良くなりたいのなら、まず相手に最大の興味を持つことが大事。

明日からできること
飲み会などで自分がいかに素晴らしいか語ることをやめて、相手の良い点を心から褒めたたえる

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