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岩松勇人プロデュース@ビジネス本研究所:イノベーションのジレンマ (クレイトン・クリステンセン)

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偉大な企業は全てを正しく行うがゆえに崩壊?
トップ企業が顧客に寄り添い、新技術に投資するも
破壊的なイノベーションに潰されてしまう・・・
この衝撃に明確な答えを用意した本書
アメリカのビジネスマンに激震を与えた
激動の時代に生き残るための秘密が今暴かれる!

この本はこんなあなたのための書籍です。
大企業に属する全てのサラリーマン
メーカーに勤める役員
出世コースを登り続けたい会社員
商品開発チームに属する人
斬新な商品やサービスを開発したい人


【本書の目次】
第一章 なぜ優良企業が失敗するのか
第二章 バリュー・ネットワークとイノベーションへの刺激
第三章 掘削機業界における破壊的イノベーション
第四章 登れるが、降りられない
第五章 破壊的技術それを求める顧客を持つ組織に任せる
第六章 組織の規模を市場の規模に合わせる
第七章 新しい成長市場を見出す
第八章 組織のできること、できないことを評価する方法
第九章 供給される性能、市場の需要、製品のライフサイクル
第十章 破壊的イノベーションのマネジメント-事例研究-
第十一章 イノベーションのジレンマ-まとめ-


【要約】

本書は全11章から構成されています

本書の重点ポイントを簡潔に理解したい
あなたのためにお伝えしていきます。

本書は一言で言うと、
「イノベーションが会社を滅ぼす」
ということについて書かれた本です。

特に著者が主張をしているポイントを
3つに絞ってご紹介していきます。
それでは早速見ていきましょう。

1 イノベーションには2種類ある

イノベーションには、
持続的イノベーションと
破壊的イノベーションの2種類が存在します。

持続的イノベーションとは、
顧客のニーズや既存市場で求められている
価値を改善・改良を目的とした持続的技術
(持続技術)によって実現する
イノベーションのことをを指します。

持続的イノベーションで生み出された
製品(商品)やサービスは、
高機能・高価格という特徴があり、
シェアの拡大と維持に役立ちます。

一方、破壊的イノベーションとは、
低価格・低機能だが、破壊的技術
(市場を一変する破壊技術)によって、
実現された小型化と高い利便性が
期待できるという特徴を持ちます。

投入されたばかりの時期こそ
売上・利益が立ちにくいですが、
技術の向上により、一気にシェアを
拡大できる可能性があります。

ここで問題なのは、
お客さんに目を向けて着実に進化
してきた持続的イノベーションが、
破壊的イノベーションに潰されてしまう
という現象が起こることだと著者。

これは一体どういうことなのか。
論理的に説明されてもよく
わからないかと思います。

そこで、持続的イノベーションと
破壊的イノベーションが具体的事例では
どういうものなのか?

また、両者はどのように相互に
作用しているのかを見ていきましょう!

2 どうして破壊的イノベーションに潰されるのか

持続的イノベーションが
破壊的イノベーションに潰される
と言っても、文字だけでは全く
伝わりそうにない!
ということで、具体的事例を用いて
解説していきたいと思います。

ミュージックプレイヤーを例にします。
30年ほど前は、カセットテープ
それからCDが登場し、MDが登場し、
現代ではiPhoneが登場しています。

ん?何だか懐かしい名前・・・MD。

このMDは、CDが流行していた時代に
初登場し、爆発的にヒットした
かのように見えました。

しかし、その後すぐに登場する
iPodにシェアを奪われ、
iPhoneの登場により完全に
廃れてしまいました。

ここでいうMDの開発こそが
持続的イノベーション。
iPodの開発が破壊的イノベーション
にあたります。

MDは、CDとは違ってコンパクトで
指紋がつかない、傷がつかないので
長期間ディスクの状態を良好にできる
などのメリットがありました。

まさに高性能化です。

しかし、ハードディスクが内蔵された
超小型のミュージックプレイヤー
iPodの登場によって徐々にシェア
が奪われていきます。

やがて、iPodも進化を続け、
iPhoneへと進化した時には顧客の
ニーズに達することができ、
破壊的イノベーションが完成しました。

わずか数年足らずでMDは壊滅的
ダメージを受け、もはや市場の
流通すら見ないほどになりました。

これが
「破壊的イノベーションに潰される」
という事例です。

もう1つあります。
それはゲーム市場で起こっています。

家庭用ゲーム機のように
ゲーム機本体とゲームソフトが
別売されていたので、ソフトを開発
して売り上げを確保していました。

しかし開発してもすぐに飽きられて
しまうので、新しいゲームを開発し
続けなくては利益を確保できません。

じゃあゲーム機本体ごとリニューアルし、
さらなる利益を確保しようと、
持続的イノベーションをしていくことで
各社は売り上げを確保していました。

ところが・・・
iPhoneの登場によりスマホが普及し、
スマホアプリが爆発的にヒット。

ゲーム機とソフトを別々に管理する
必要がなく、手軽にいつでもどこでも
ゲームを楽しめるようになりました。

しかもアプリゲームは常に
アップデートすることもでき、
ソフトを買い替える必要なければ、
企業側も再開発する必要がなく、
継続的に課金をしてもらえる。

まさにゲーム業界の革命でした。
これにより家庭用の据え置きの
ゲーム機は壊滅的ダメージを受け、
売り上げは激減しています。

このように、持続的イノベーション
だけでは破壊的イノベーションには
太刀打ちできずに潰れる企業が
大変多いのです。

持続的イノベーションにより、
客さんが求めていないレベルにまで
高品質になり逆にコスパが悪く、
需要がなくなてしまう。

今まで求められていなかった
破壊的イノベーションがニーズに達し、
壊滅的なダメージを受けてしまう。

実際にこの事例で倒産に追いやられた
企業は多いのです。

じゃあ破壊的イノベーションに潰されない
ためにはどうすればいいのか?
ということも本書では書かれていますので
ご紹介していきます。

3 潰されないようにするには?

破壊的イノベーションに潰されない
ようにするには、持続的イノベーション
と同時に破壊的イノベーションも
やってしまおうという戦略が重要になる
と著者は言います。

これを「ゲリラ部隊を用意する」
という表現を用いて説明しています。

ゲリラ部隊とは少数精鋭のチーム
のことで、臨機応変に奇襲、
待ち伏せ、後方支援の破壊といった
メインの戦略部隊とは違う
戦略をとります。

具体的に言いますと、
メインの商品開発チームは、
持続的イノベーション事業を
展開しつつ、少数精鋭の小さなチーム
で破壊的イノベーションを起こす。

これを常に行っておくという
戦略を推奨しています。

常に他の技術を取り入れて
斬新な商品や技術を開発し続ける
ことで、破壊的イノベーションに
潰されてしまう立場ではなく、
持続的イノベーション会社を
攻撃する立場になれるということです。

この考え方は、今の激動の時代を
乗り越えていくために超重要な
考え方であり、多くの企業を
救う概念だと思います。

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