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【存在することは認めている、でも…】

 性的マイノリティをめぐることについて久々に書きますが、やや表現がきついかもしれませんので苦手な方は読まないでくださいね。特にすごいことを書くわけでもないので。






 世界にはいろんな国や文化があって、もちろん法律も宗教も違います。
 今色々とニュースになっている同性婚については
・法律では可能だけれど、その国内に多い宗教では禁じられている
・法律では不可能だけれど、その国内に多い宗教では禁じられていない
・法律上も宗教上も可能
・法律上も宗教上も不可能
の四つに大きく分けることができます。

 国によっては、例えばゲイの方もレズの方も国家として、もしくは宗教上存在しないと考えている、としていることもあります。○されることもあります。いてはならないという理由で。

 今回は日本に関して。日本では今よく言われているLGBTQ(色々な名称がありますが、今回はそれについての話ではないのでLGBTQという名称を用います)の存在は認めている、いることはわかっている、でもストレート同士の異性婚と同様の権利は認めないというスタンスです。
 もっと簡潔にいうと、婚姻に関して日本では同性愛者は異性愛者と同等の権利を得ることができない。
 こうやって文字にすると、なんなんだろうってレベルに思ってしまいます。

 同性婚を認めることで子供が減るとか聞きますが、そんなに影響ないのではないでしょうか。国家として同性婚を国民に勧めるわけではないので。

 例えばわたしのようなトランスジェンダーで男性から女性へって場合で、恋愛対象が女性というケース。MTF(Male to Female)レズビアンなんてカテゴライズもされます。この場合は戸籍の性別を変えなければ結婚ができます。
 もし戸籍上性別を変えたら現在の日本で結婚することはとても困難となります。体の性を変えるわけではない同性愛の場合も同様です。困難です。

 可哀想とかそんなことよりも、同性愛の場合でもそんなことを気にせずに結婚できればその二人が本来失わずに済んだ時間や苦悩といったものに心を痛めます。可能性を妨げられることに心を痛めます。この時代に生まれなければよかったとか生まれ変わりたいとか考えて眠れなくなることに心を痛めます。


 以下は何度も書いてきていますが、わたしから。同性婚だけに限ったことではないのですが。

 もしあなたの子が同性を愛しても、例えば男の子がお化粧をして女の子になりたがっても、頭ごなしに否定せずにいただけたらと思います。その時に頭の隅に、大切なのはその子の性別なのか、それともその子が幸せに生きることであるのか、そのことを置いていただけたらと思います。子供だけでなく、家族やお友達がもしそうであっても。
 わたしがそうでしたが、どうしても慣れないうちなお化粧も下手ですし好奇の目で見られることが多々あります。こっそり写真を撮られたりも何度もあります。暴言を浴びたことも、日本以外の国で追いかけられたことも。同性で手を繋いで歩いていてそんなことがあった方も多いと思います。言ってみれば差別です。
 もちろん暖かく接してくれる、もしくは何事もないように振る舞ってくれる人もたくさんいます。でもこんなことを書かずにいられる世の中になった方がたぶん今よりいいと思う。

 写真は本文と全く関係ないけどロピアの唐揚げ。時々食べたくなりますにゃ。読んでくださりありがとうございます。明日が今日より美しいものであると信じて。おやすみなさい。



 

本日も【スナック・クリオネ】にお越しいただいき、ありがとうございます。 席料、乾き物、氷、水道水、全て有料でございます(うふふッ) またのご来店、お待ちしております。