加点方式で生きる

例えばどこかのレストランに食事に行ったでもなんでもよいが、同じ体験をしたとしても、自分が事前に思っていた期待値などから目についたマイナスな部分を減点していってその経験を評価する人と、期待値などに関係なくよかった点だけを加点して評価する人がいる。

前者の人(減点方式の人と呼ぶ)は「あのお店、美味しかったし、雰囲気もよかったけれど店員さんの態度がちょっと・・・・・・」みたいなことを言いがちなのに比べて、後者の人(加点方式の人と呼ぶ)はあまりそういう点には言及せず、いくつよいと思える点があったかに注目してその物事を捉える傾向があるようだ。

もちろん、人それぞれの性格なのでどちらが良い、悪い、あるいは優れているなどと言うつもりはないし、完全に人の考え方がこの2つに分けられるわけでもない。同じ人でも物事や状況によって減点方式で評価したり、加点方式で評価する場合もあるだろう。

ただ、個人的にはなるべく加点方式で物事を考えて生きていきたいと思っている。極力、悪いことや嫌な経験にフォーカスして鬱鬱とする時間を過ごしたくないので、例えばあまり計画通りにいかなかった旅行などでも、その中でよかった点、楽しかった点だけを覚えておいて、悪かった点はさっさと忘れるように意識してもって行く。そうする方がストレスがないし、よい思い出だけが残る。

大人になってから気がついたが、俺は(程度によるが)減点方式でしか物事を見ない人は一緒にいて疲れてしまうみたいだ。だからせめて自分はそうならないようにしようと意識的に加点方式で考えるようにしていることも多少はあると思うが、元々子供の頃から比較的意識しなくてもそういう考え方だったと思う。この辺は何か親の育て方などに関係があるのだろうか。

2016/3/25

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?