何を発言しないか

人間、「何を発言するか」に注目が行きがちだけれど、頭で思ってもそれを言葉に出さないという判断、つまり「何を発言しないか」を判断する能力の方が重要なことが多い。それは空気を読むというのとは少し違って、自分が考え、発言しようとしている内容について、常に自分自身が厳しい目で検証する癖が付いているかに関係すると思う。これが出来ている人はとっさの時でも余計な発言はしない。

とはいえあまりに発言に慎重になりすぎて、言うべき時に適切な発言が出来なければ意味はないのだけれど、そのためにも自分の考え方を常に頭の中で整理し、その中から表に出すべき発言なのか、それともそっと胸にしまっておいた方がよい発言なのかをより分けておくという準備作業は普段からやっておくのがよい。

自分はサービス精神 -といってもそれ程旺盛ではないけれど- から余計なことを発言してしまう時が希にあって、その都度反省しているが、自分にはそれが出来ていないということなのだろう。

2016/3/18

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