見出し画像

Jumpin' Jumper ─2023/03/13


夕暮れ

友達4人で「クロスポ」というアミューズメント施設に行った。

屋内でいろんなスポーツができる施設。ボウリング、卓球、トランポリンといった定番スポーツから、ボルダリングやアーチェリー、果ては釣り堀(しかも屋内に)というちょっと変わったものまで置いてある。

ごめん、急にはっきり言っちゃうけど、形態はほぼラウンドワンです。無料でできるアーケードゲームもたくさん置いてあったし。ジェネリック・ラウンドワン。みんなもそう思っているだろうし、まあいいんだけど。


入ったときは「まあまあ古い施設だな」なんて思ったけれど、遊んでいると気にならなくなる。
むしろ古い施設特有の照明だったり、ちょっと古い壁紙だったり、00年代風の内装だったりというエッセンスが気持ちよくなってくる。世界が崩壊したあと、こういうところに立てこもりたいという欲があるからなのかもしれない。『Fallout』みたいなアポカリプスものではボウリング場にねぐらを作っていることが多いからそれの影響。

惜しむらくは、iPhoneの充電をしておきたいからとロッカーに突っ込んで写真を撮っていないことだ…。本当に味がある施設だった。


↑ これは伏線です



入店。ボルダリングに挑む。


勇敢なる挑戦者(または著者近影)

全指のピンチ力から自分の身体をつりあげるための腹筋・背筋等々を要求されるので初手にしてかなりの疲労。痩せそう。色でルートが決まっているんだけれど、一番むずかしいコースなんかはそもそも初手から「行けないわ、これ」と察してしまうくらいの難易度だった。しっかりしている。
写真のAコースは少し傾斜がついた、 \ ←この形の斜面になっていたんだけれど、これが一番キツかった。ボルダリングの選手ってすごい。


そのあとは卓球。
真面目に(しかるべき場所でコーチングされた、みたいな)取り組んだことはないのだけれど何故かある程度のレベルでプレイできてしまう不思議な競技。すごく昔に児童館とかで遊んでいた記憶はあるんだけれど、肉体がそれをずっと記憶しているからなのかも。

あるいはそう思いこんでいるだけでそんなにちゃんとはプレイできてないという可能性も。信じたくはないが。


ボウリングもした。3ゲームやって、2ゲーム目からはスコアが3桁に到達したねー、くらいの力量。忘れていたコツを掴み直すのに1ゲームの時間が必要なのだ。これはずっとそう。初回ゲームは自分がどうやって投げていたかを思い出すためのリハビリみたいなものなので、だいたいめちゃ低いスコアになりがち。

ボウリングも卓球と同じで、誰かに手ほどきを受けたわけではないんだけれどそこそこ遊べてしまう。そういうあるレベルまで行くのに必要な「簡単さ」があるから昔から今に至るまで遊ばれ続けている、みたいなところはあるのかもしれない。


でも、やっぱりこの日のハイライトはトランポリンかな。
この日、関東圏は集中豪雨に晒されていて、この施設がある千葉県・浜野も例外ではなかった。入店してすぐはびしょ濡れにだったためトランポリンができなかったのだけれど、数時間後には雨もやんで乾いたので遊べるようになっていた。よかった。

飛び跳ねるだけであんなに楽しいとは思っていなかった。もちろん友達と一緒に飛んでいるからというのもあるけれど、なんというか、ジャンプしていると全部どうでもよくなる感覚に襲われる。最初のうちは「高く飛んでるなー」とかそういうことを考えるが、最終的には頭が空っぽになって「楽しい」って感情だけが残る。
これ、トランス状態に近いかもしれない。



トランポリンで精神変調、さながらトランスポリンですわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




(終)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?