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いまさら聞けない音楽ジャンルの話


はじめに

自分の身の上の話になるのですが、大学生になってから楽器を始めてバンドを組みました。その後サークル主催の定期演奏会に参加するようになった時に、周りのサークルメンバーに比べてあまりにも音楽に対して無知だったことに気づき、それから勉強していったのですがなんやかんやありまして現在サークルを辞めてしまいました。
せっかく勉強したことが虚無になるのはさすがにむかつくんで、ある程度わかりやすいようにまとめて公開しておこうと思って書いた次第です。
このnoteが同じような悩みを持っている人間に届きますように。
また、このnoteで扱うジャンルは基本的にバンドミュージックに限定されています。クラシックミュージックなどのバンド構成から逸脱したようなジャンルは無知のため正直言って何も書けません。あらかじめご了承ください。
間違いなどあったら何かしら連絡していただければ訂正します。

ポップス

ポップスとはポピュラー音楽、ポップ・ミュージックの俗称で、定義としては「人気のある音楽」としてカテゴライズされます。従って、例えばMステなどで紹介されているような、大衆に対してある程度周知されている曲であればポップスに分類することが出来ますが、一般的に広まっているジャンルの特色としては、ロックジャンルの曲に比べて比較的激しさが控えめであるという認識が広まっています。
ポップスは成立背景を見ると非常に多岐にわたるためこれといった特徴を提示するのは難しいです。まぁジャンルの定義が音楽性ではなく知名度が中心のため仕方がないといえば仕方がないですが。
現代では一般的なバンドミュージックの編成に加えて「ユーロビート」などの電子音を組み合わせたものが増加傾向にあると言えます。また、それぞれの国によって特徴が異なっています。(詳しくは余談を参照してください。)

ポップスアーティストの例
・Official髭男dism、King Gnu (J-POP)
・SEVENTEEN、TWICE(K-POP)
・エド・シーラン、ワン・ダイレクション(US-POP、洋楽ポップス)

ロック

バンドミュージックといえば大体これが上がってくる、音楽の中でも代表的なジャンルの1つです。ロックサウンドの共通の特徴として「電気増幅させたギターやベースの音を中心とした音楽」であることが挙げられます。従って、いわゆるバンド編成である音楽は基本的にロックに分類され、その中でさらに様々なサブジャンルに分かれます。ロックが包括している範囲はポップス同様に広範囲に及ぶため、ロックの中でも「好きなロック」「苦手なロック」に分かれることが多いです。
サブジャンルに関しては、そのバンド編成のなかで特徴的なサウンドや楽器隊、和音や奏法、または曲に関する思想によっても分類が分かれます。
代表的なサブジャンルについて、いくつか例を挙げると
・ハードロック:歪みの大きいエレキギターとボーカルが中心のロック
・へヴィメタル:ハードロックに比べて楽器隊や伴奏を主体とするロック
・ポストロック:変拍子や和音、ポリリズムなどを駆使したロック
・エモ:メロディーを中心に感情の吐露などが見られるロック
・パンクロック:ヘヴィメタルのような攻撃的な曲調から演奏技術をあえて排除したロック
などほかにもいろいろあるんでもし気になったら調べてみてください。
なお、「ロックンロール」はロックのサブジャンルであり、あくまでも「ロック」=「ロックンロール」ではないということは注意してください。

ロックアーティストの例
・ONE OK ROCK、ELLEGARDEN (J-ROCK)
・Van Halen、Aerosmith (US-ROCK)
・The Beatles、Queen (UK-ROCK)

ヒップホップ

類似したジャンルとして「レゲエ」や「R&B」などが挙げられる、ダンスミュージックとして有名なジャンルです。定義としては「打ち込み、サンプリングを行った音源にMCなどがラップをのせた物」とされています。従って、上で述べたポップスやロックに比べて非常に速いペースで歌詞が入り込み、言葉遊びやメッセージ性を重視する風潮が非常に強いジャンルといえます。現代ではダンサーに特になじみの深いジャンルではありますが、現代ポップスにラップの文化やシンセサイザー、打ち込みの電子音楽などを持ち込んだジャンルでもあります。
余談になりますが、ポップスの説明の際に述べた「ユーロビート」はヒップホップのサブジャンルの1つで、比較的同じような構成に加えてシンセサイザーなどの電子音を前面に押し出したものです。わかりやすくいえばゲーセンの頭文字Dやったときに流れるアクセルべた踏みしたくなるようなBGM、あれです。あれ。

ヒップホップアーティストの例
・R-指定、呂布カルマ (日本)
・Cordae、Eminem (アメリカ)
・Skepta、Wiley (イギリス)

ジャズ

バンドとして演奏する場合は楽器の種類がロックバンドやポップスに比べて
圧倒的に多く、他ジャンルとは大きく違う点として管楽器の採用があります。バンドによっては指揮者を必要とする場合もあります。楽器隊の人数が通常のバンドに比べて多いため、演奏難易度が他ジャンルに比べて高いことが多く、加えて和音や演奏方法が複雑なものが多いためかなり玄人向けな音楽ジャンルな印象を受けます。
ロックの前身になる「ロックンロール」を生んだ元となるジャンルであり、ポップスやロックに比べて長い間大衆に親しまれたジャンルであるといえます。ただし、ロックの急速な発達によって現代では完全な別ジャンルとして捉えられ、ロックとジャズどちらも複雑化した曲構成や演奏方法がありますが、かなりベクトルの違うものになっています。

ジャズアーティストの例
・No Name Horses、bohemianvoodoo (日本)
・ルイ・アームストロング、デューク・エリントン(アメリカ)

まとめ

上に取り上げた4つのジャンル以外にも演歌や歌謡曲、クラシックミュージックなどの様々なジャンルが存在するほか、取り上げたジャンルはとても大きな枠組みのため多くのサブジャンルが存在しています。
現代のバンドミュージックはこのサブジャンルがどんどん多岐化、発達を進めており、現代アーティストは影響を受けた音楽が複数のジャンルにまたがっている場合もあるため、現存しているジャンルにカテゴライズするのが難しくなってきていますが、こういう知識があると自分の好きなアーティストがどんな影響を受けて自分のスタイルを確立していったのかを知ったり出来て音楽に対する解像度がかなり上がると思います。
現代音楽の代表的な事例についてもいつかまとめてnoteで出そうと思ってるんでできたらまた読んで音楽偏差値向上にでも使ってください。

余談:J-POP,J-ROCKってなに?

今回の音楽ジャンルの紹介は音楽のスタイルによって分けられた物が中心ですが、別の分け方として「その音楽が生まれた国」によって分けられます。ただし、生まれた国によって分けてもそれぞれ特徴が表れています。それがわかりやすいもののうちの1つがJ-POP、J-ROCKをはじめとする「ジャパンミュージック」です。
ジャパンミュージックの前身は大正、昭和時代から発達したとされる、「演歌」「歌謡曲」「民謡」が始まりとされており、日本語特有の響きやハイコンテクスト性(言語の複雑性)を前面へ押し出したものが多く、現代のJ-POPにもその名残は残っています。
その後日本経済の発達によってだんだん海外との交流が多くなるにつれて、歌詞に英語などの他言語を採り入れる風潮が多くなり、現在のJ-POP、J-ROCKのような、一曲の中に複数の言語を採り入れたり、日本語を歌詞に含まなかったり、あるいは歌詞そのものを付けない「インストゥルメンタル」などの音楽性になったとされています。
生まれた国によってカテゴリーを分ける場合、多くは上のような音楽性によるジャンルにハイフンをつけて前に国の頭文字を載せることが多いです。(K-POP、UK-ROCK、US-ROCKなど)
生まれた国によってその国の言語や音楽性の風潮、一部の国では政治的な理由による影響を受けてある程度方向性がわかるみたいですね。


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