絵本の『え。』
この度、絵本を発売することになりました。
『くものうえの わたあめおじさん』
明日、2024年3月10日(日)Kindleにてデジタルリリース。
2024年4月1日(月)ペーパーバックにて発売。
※ペーパーバックとは?…ソフトカヴァーの本。柔らかなダンボール製の表紙の本。
今回、この絵本を描くまでの制作過程について書こうと思い立ったブリ山。
当初より、Kindleでリリースを視野にいれており、デジタルで絵を描くという課題があった。なにせ、デジタルでちゃんとした絵を描くことは初めてであり、得意ではなかったからだ。それでも、描いてみたいと思い制作がスタートする。
デジタルとワタシ。
初めての商用かつデジタルなイラスト、毎晩絵のレイヤーを重ねた。
しかし、発注依頼は優しい滲み色。なかなかデジタルの滲みは、思い通りにならない。発色が強い。仕事の昼休み、絵を描くためのアプリ、ソフトを検索して、試す日々。
最初は、初挑戦のデジタルペンで描いていたがうまくいかず、画材屋でペンとにらめっこして選ぶ。手書きで絵を描き、スキャンして透明化して色を塗るという工程になった。あーでもないし、こーでもない。
生みの苦しみを乗り越えて
その後、作者のめぐさんにうまくいかない事を打ち明け、2人のイメージを改めてすり合わせ、全てを手描きで描き直すことになった。
今回、作家のめぐさんのイメージを絵にすることが、わたくしの最大の目標であった。毎日、鉛筆を握りしめてスケッチブックに向かった。
そして、今回の作品がリリースとなったのだった。あぁ、やっとリリースに向かえると安堵したのを覚えている。ちなみに、絵本にはみほさんの手がけた英訳も入っている。より、たくさんの方々に読んでもらえたらなと思う。
(以下、少しネタバレを含みます)
ワタシの想像。
今回キャラクターを描く前に考えていたことがある。
それは、わたあめおじさんとはどんな人なのか、子鬼くんはどんな子なのかだ。
私の中のわたあめおじさんは、守っていることがある。それは、恐らく辛い経験から自分は絶対にしないと誓ったもの、もしくは誰かが自分を救ってくれた時に守ろうと決めた事。家には動物がおり、愛妻家というイメージもした。
子鬼くんは、偉大なる父に憧れながら、鬼というだけで避けられ怖がられてしまうことに、悲しみを感じながらも受け入れようとしている。愛嬌があり、すぐ得意げになったり、イタズラっ子な性格だと想像した。
子鬼パパは、子鬼くんの葛藤をかつての自分に重ねながら見守りながら、強さと威厳、怖さを感じさせるというイメージだ。
絵本の文章には書かれていない、キャラクターの目から見えるものや匂いを想像する。そんなかんじで、少しずつキャラクターを描いた。
ちなみに、採用にはならなかったがわたあめおじさんに雲型のコック帽をのせるのも考えた。あったら、私がかぶりたい。
インタビューを撮影。
たくさんの方に絵本の存在を伝えるため、絵本が描き終わってから、めぐさんとインタビューの撮影をした。
今回、動画の制作をけんじろうさんが担当してくれました!
くものうえのわたあめおじさん『親子の夢編』
くものうえのわたあめおじさん『ふたりの挑戦編』
けんじろうさんは、色んな角度からめぐさんと私の想いや生みの苦しみを理解して動画を作ろうとしてくれて、質問や意見をくれ、本当にあったかい方だと思った。「フォントも空白もすべてにこだわりをもってほしい」と言ってくれた時、松岡修造くらいの熱量(So Hot)だったことを記しておきたい。
そんな熱を持ったクリエイター、けんじろうさんのYouTubeチャンネルもぜひチェックしてみてください✨
YouTubeチャンネル
けんじろう-今日の一杯
また、今回「絵本にしたら?」と声をかけたもんきちさんは、絵本と動画のアドバイザーとして入ってくれた。どんな動画がいいのか、どんなものが伝わるのか一緒に考えてくれた。その存在は、「もんきちブレーン」と呼ばれている。経験からくるアドバイスは、未知なる世界の冒険者たちにはとても心強かった。
ワタシにできること。
絵本の依頼をいただいた時、世界で起こる争いや自分の国の未来がとても暗いものに思えていた。いまの自分に何が残せるのか考えた。
『いま、生きてる私にできることは何だろう?』
私にできることのひとつに絵があった。
絵が上手なわけじゃない。技術もない。だけど、何か少しでも未来へ、子供たちへ残せたらと願っている。8畳の部屋から。
最後に・・・
今回、素晴らしい機会をくれためぐさん、本当にありがとうございます✨
そして、購入予約をしてくれた方々、応援してくれた皆様にお礼申し上げます。
↓電子書籍は、こちらから購入できます📕
作者のめぐさんとアドバイスをくれたもんきちさんのポストを下記に貼っておきます。別の物語が見えてくるかもしれません。
たくさんの方に支えられて、販売日を迎えれる幸せに包まれています。
もし、手にとってくれた方に何か伝わったら嬉しいです☺️
☁️『くものうえの わたあめおじさん』☁️
作 ひなためぐみ
絵 ぶりやま
英訳 みほ
ブリ山より⛰️
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