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Leap V2 を買って腰痛とおさらばした話

4月に WORKAHOLIC に行き Steelcase のリープチェアを買い、3ヶ月使用したところ悩まされていた腰痛が全くなくなった。

どうやって椅子を選んだかと、リープチェアがいかにすばらしいかの話。

背景

フルリモート勤務を初めて1年半が経とうとした今年の3月、突如魔女の一撃が襲った。たしかに腰は弱い方だったが重いものを腰で持ち上げたりした覚えは特になく完全な不意打ちだった。3日ほどまともに動けなかった。お医者さんのコルセットでなんとかなったものの、真の問題は治った後に起こった。

それまで使っていた AKRacing Wolf にどんな姿勢で座っても1時間ぐらいで腰がたまらなく痛くなり、座っていられなくなってしまったのだ。まあ、世の中では座りっぱの人は1時間に1度は立ってリフレッシュをしようという大切な教えがあるが、痛くなって中断させられるのとは違う。それまでは椅子に座りっぱなしで腰が痛くなることはほぼなかったのだが、完治以降はどれだけ調整しても腰が痛くなったりなんか腰をやりそうな感覚に襲われるのに困り果てた。

腰をやると日常生活のあらゆる場面に支障をきたすと思っているので、もういっそもっとちゃんとした自分に合った椅子を探して買い換えようと決心した。ぜーたくに予算は無限とした。

下調べ

高い買い物なので下調べから始めた。当時は HermanMiller と Ergohuman、オカムラあたりしか知らなかったので、とりあえずその辺のスペックや「オフィスチェア おすすめ」を調べてみると、なんとなく以下の条件を考えて選ぶのがよいように見えた。

・前傾姿勢と後傾姿勢のどちらをサポートするのに向いているか
・背もたれや座面の張地がメッシュか布地かレザーか
・ヘッドレストがついているか、つけられるかどうか
・リクライニングできるか、できるなら角度固定や何段階調整できるか
・背もたれの大きさが十分か
・アームレストがあるかどうか、あるなら可動範囲がどのくらいか

1つ目の前傾姿勢・後傾姿勢だが、基本仕事するときは後傾姿勢なのでそれ用に作られたものというのがまず一番大事な条件だろうと考えた。PCゲーをしているときは前傾姿勢だが、まあその姿勢でいる時間は仕事とは雲泥の差なのでとりあえず無視することにした。

2つ目の張地素材は布地のほうが好きな感じがしていた。うさぎと一緒の部屋にいるため基本エアコンつけっぱなしで涼しいぐらいなので。

3つ目のヘッドレストは後傾姿勢では必要不可欠では?というイメージ。

4つ目のリクライニングはできるに越したことはないし、調整の段階も細かいに越したことはない。もちろん角度も固定できて欲しい。

5つ目の背もたれの大きさは、これまでゲーミングチェア使ってきた感じ、でかいほうが身体全体を預けられてゆとりがある印象。

6つ目のアームレストは悩ましい。あまり使っていなかったのと、机の天板の下にコードを通すスペースがあり、AKRacing はそれとアームレストが干渉してしまい、椅子をうまい位置に動かせないときがあって無いほうがいいのでは?と思っていた。

これらの条件とは別にオフィスチェアメーカーとして新しく知って注目したのが Steelcase だった。なんか HermanMiller は広告費だけ! Steelcase を買え!みたいな過激なものとか。

とまあ最初いろいろ考えたり調べたのだが、長時間座ってみて腰が痛くならないかどうかは座らないとわからないだろうと、実際に座りに行ける場所を探した。調べてみると一発目に出るのは大塚家具新宿。どうやらオフィスチェア100種以上を試せるらしい。よし行こう。

あと職場の人から教えてもらったのが WORKAHOLIC。チェアコンシェルジュなる椅子の専門家が一人ついてくれて、その人の椅子の利用の仕方や仕事での姿勢などを鑑みた上でおすすめの椅子などをアドバイスしてくれるらしい。これは行かざるを得ない、というわけで予約の電話をしてみると1ヶ月待ちの4月が最短。みんな座りっぱなしでいい椅子欲しくなるんだな、など思いながら最短枠の1ヶ月後の17時半からで予約。その日はお昼に大塚家具に行きそこで座りまくって目星をつけ、それを WORKAHOLIC の人に伝えて最終的な椅子をスムーズに選べるようにしようと考えた。(すまない大塚家具の人)

大塚家具へ

予約当日、さっそく大塚家具新宿へ。オフィスチェアコーナーへ行ってみるとかなりの人。予約を取った後も継続して下調べをした結果、これは絶対試す!と思っていたのが以下の3種だった。

・HermanMiller Embody Chairs
・OKAMURA Contessa II
・Steelcase Gesture

HermanMiller は特設コーナーができていてエンボディチェアの他にもセイルチェアやアーロンチェアが堂々たる広告の前に鎮座していた。エンボディって想像より小さいなと、早くも現物と想像の違いを感じながら座ってみると「なんか硬い」というのが第一印象だった。リクライニングの感覚も?という感じ。もうちょっと違う風にリクライニングして欲しい・・・。

その他 HermanMiller も全部座ってみたが第一印象でこれはいい!となったのはなく、HermanMiller で選べと言われたらセイルチェアが一番しっくりくるなという感覚だった。セイルチェアのデザイン好き。うーんやはり座り心地は座ってみないとわからん。

次にコンテッサセコンダ(エクストラハイバック)に座った。第一印象は「背もたれが小さい」だった。エクストラハイバックなのに。肩が背もたれからはみ出てヘッドレストや背もたれのフレームに当たって痛い。自分は身長175cm。大きくなりがちな海外メーカーのオフィスチェアに比べて日本人が設計したオカムラの椅子は日本人にフィットしやすい、というメリットを至るところで読んでいたのだが、それにしては小さすぎないかというのが正直なところだった。

シルフィー、バロンといった他のオカムラも試したがすべて小さかった。肩がはみ出てフレームに当たってゴリゴリしたりヘッドレストと当たったり。

最終的にオカムラは全体的に小さいのが傷だった。ただ、それ以外のリクライニングの感覚やメッシュの背もたれが沈み込んで包まれる感じは本当によかった。やっぱ座ってみないと全然わからない。

そして最後 Steelcase のジェスチャーチェア。第一印象は「背もたれ反りすぎ・・・」。背中の上部あたりから急激にカーブが後ろに伸び、常に伸びをしているみたい。普段 PC を使う後傾姿勢を取ってみると視線がかなり上の方に。いい点はアームレスト。すさまじい可動範囲と調整の細かさ。どこにでも来てくれる。これすべての椅子に搭載すべき。

うーん、、、肩は当たるけど体を預けたときに至福のコンテッサか・・・?と微妙に納得感がないままジェスチャーの隣に置いてあったリープチェアに座ってみる。「あれ、これはいいぞ」というのが第一印象だった。大きくも小さくもないちょうどいい大きさの背もたれ、後傾姿勢の背中にフィットする絶妙なS字カーブを描く背もたれ、リクライニングするときの角度、リクライニングしたときに座面が前にスライドして楽な姿勢を取れる機構。なんか全体的にしっくりくる。ただ、惜しむらくはリクライニング角度が固定できないことと、展示されていたリープチェアにヘッドレストがなく頭がきつかったこと。

とまあ他にもエルゴヒューマンとかほぼすべての展示品に座り、同じ椅子にも何度も何度も座った結果、大塚家具を出るときは以下のような暫定順位だった。

1位:コンテッサセコンダ
2位:リープチェア
-- それなりに大きな壁 --
3位:ジェスチャーチェア
4位:セイルチェア

肩が干渉するのが傷だがそれ以外は完璧なコンテッサが1位。肩当たるのはちょっと姿勢を工夫すると避けられる(その姿勢がいいのかはだいぶ怪しい)。

ヘッドレスト次第で化けそうなリープチェアが2位。

それ以下は逆転はありえなそうだったけど、3位にジェスチャーチェア、4位にセイルチェア。

WORKAHOLICへ

期待の WORKAHOLIC に着いたら荷物を預けてチェアコンシェルジュの方と対面。やさしそう。

まず最初に自分の椅子の利用シーンを伝える。使う PC はノートPCかデスクトップか。これは本質的にはディスプレイの位置とキーボードの位置がどうなってるかを聞いている。どうでもいいけど最初この質問が来たときは正直にノートPCですと答えたが、自分は MacBook をクラムシェルで使ってるのでデスクトップだったなとしばらくしてから聞かれたことの本質を理解した。

次に椅子の座り方と姿勢について。基本は深く腰掛けるのだが、2段階に分けて座るといいらしい。まずは深く座ることを意識せず普通に椅子に座り、そのあとアームレストを使って身体を持ち上げて深く座り直す。次に、この状態で PC を使う姿勢を取ったとき、腕をアームレストか机に乗せて浮かないようにする。また椅子の高さを足がぴったり床もしくはフットレストに着くようにする。これがデスクワークで最も負荷の少ない正しい姿勢と椅子の座り方・調整ということだった。

ちなみにゲーミングチェアは座面が大きいので、身体が大きくない人は脚が浮いてしまいあまり合わないのではないかと言われた。家にある AKRacing の座面の広さを思い出すと身長185cm以上ないと、ぴったり座れないんじゃないかと思った。

そのあとは自分に合った椅子の選び方について。大切なのは最初に座ってから10秒間のフィーリングとのこと。人間は順応するのが得意なので長時間座ってしまうと合ってなくても慣れてきてしまう。だから最初に座って10秒ぐらいで感じたフィーリングが何より大切とのこと。座ってすぐ合わないなと思ったら合っていない。この教えは本当に大切で、この知識をもらえただけでも WORKAHOLIC に来てよかったと思う。この知識がある状態で大塚家具に行っていたらまた別の椅子がいいなと思っていただろう。

最後に PC で作業をするときの理想的な椅子の位置や高さ、机の高さとの兼ね合い、腕を置く位置などをアドバイスしてもらった。実は WORKAHOLIC に予約したときに宿題として、家の机の高さ・天板から床までの距離などを調べてから来るようにと言われていた。ちゃんと調べていくと WORKAHOLIC で自分の机とまったく同じ高さに合わせてシミュレーションしてくれるのでとてもありがたい。

説明が終わるといよいよ試座タイム。そのときに「なにか目星をつけている椅子はございますか?」と聞かれたので大塚家具で得た感想を伝えた。ちょっと小さいけど座りやすいコンテッサ、ヘッドレストなしモデルしか座ってないけどいい感じのリープの2つがよかったです、と。

というわけで最初にコンテッサセコンダのヘッドレストが小さいモデルを持ってきてもらった。実はコンテッサセコンダは背もたれの高さ以外にもヘッドレストの大きさも選べて、大塚家具にあったのは大きいヘッドレストほうだった。小さいヘッドレストは本当に小さくて肩には当たらないのだが、それでもやはり背もたれのフレームと当たってしてしまう。コンシェルジュの方いわく「たしかにコンテッサは座り心地が抜群です。ですが、やはり小さいと思います。私から見てて窮屈そうな印象を受けます」。ふーむなるほど、コンシェルジュに言われると急にコンテッサ熱が冷めていく。

次にヘッドレスト付きのリープチェアに座った。

!!!!!

決まった感じがした。ヘッドレストの位置、どこにも干渉しない背もたれとヘッドレスト、絶妙なS字カーブ、固定はできないけど細かく調整できるリクライニング角度、リクライニングしたときに前にスライドする座面、ジェスチャーほどではないが融通が効くアームレスト。座った最初の10秒でこれまでどれも一長一短あり截然とした差がなかった椅子たちの中にひときわ輝くリープを見た。

興奮してたらコンシェルジュの方にも「リープいい感じですね。身体にフィットしているなっていうのが見ててわかります。」と言われた。

とは言うものの WORKAHOLIC にも70種類近くのオフィスチェアがあり、全て試座可能なのでちゃんと全部に座ってみることに。コンシェルジュの方にはジェスチャーとエンボディに座った姿を見てもらい「リープに比べるとフィットしていないように見えます。リープでリラックスしている姿勢に比べると背中が反りすぎていたり、安定感がないような印象を受けます」とアドバイスをもらった。ここで、コンシェルジュの方から傍から見た感想を言ってもらえるのはとてもありがたいと感じた。おそらく自分は座ってみて合わないと無意識に身じろぎして椅子に合うように姿勢を調整したり、なにか快適でない素振りを見せているんだと思う。そういったところを伝えてもらえると、たしかに合ってないのかもと思える。座ってすぐのフィーリングと言っても、ちょっと姿勢を変えて調整してしまうと消えてしまう程度の儚い感覚もある。そういった部分を捉えてアドバイスしてもらえるのは、普通の家具屋さんにはないポイントだと思う。

さて、座って10秒でいいと思うと70種類試すのも楽。片っ端から座って合わないと思ったらすぐ切り替えを繰り返した。ちなみにこの間コンシェルジュの方とは別行動で、一人で思う存分試していられる。一人で自由に試してある程度候補が固まったら、再びコンシェルジュの方を呼んで一緒に最終決定をするというように進んでいく。このコンシェルジュの方との絶妙な距離感もよく考えられているなと思った。

全部試した結果、リープチェアと迷ったのがエルゴヒューマンのフィットというモデルだった。どちらも最初の10秒のフィーリングがよい。しばらく座り続けてもどちらも快適に身体を預けられ、ぶつかるとこもない。というわけでこの2つで悩んでいますとコンシェルジュに相談再開。

相談してみると、エルゴヒューマンは実は背もたれの調整段階がリープより大雑把ということを教えてもらった。たしかにリープは6段階のリクライニング角度から選べるが、フィットは4段階だった。また、リクライニングに伴って座面も傾くフィットはリープに比べると調整が難しいということだった。例えば座面の角度がちょうどよくてもリクライニング角度を変えてしまうと座面も動いてしまう。一方リープはリクライニング角度と座面は独立しており、背もたれと座面それぞれで気持ちのいい調整を独立して探せる。確かにいろいろな姿勢を取ってそれに合う気持ちのいい調整を探してみると、リープはいくつか見つけられるのに対し、フィットは1つしか見つけられなかった。

ここまでのことからリープでほぼ決まりだったが、最後の確認として、入店直後に用意してもらった家の机をシミュレーションした机にリープを持っていき、デスクワークで取りそうな姿勢を試してみる。問題ない。仕事する姿勢も楽だし、リラックスする姿勢も取れる。ついでに PC ゲーするときの前傾姿勢も取ったが問題なし。リープは座面が水平を維持してくれるのでそこも偶然相性がよかったと思う。一点、リクライニング角度が固定できないのがやや傷だったが、寄りかかればほぼ変わりはないので問題ないと思った。事実今までで特に問題ない。

さてここまでで大勢が決した。当初考えた6つの条件も自分の好みを満たしている。

・後傾姿勢サポート
・布地
・ヘッドレストがついていて、干渉しない
・角度固定はできないが細かく段階を刻めるリクライニング
・背中全体が溢れない背もたれの大きさ
・可動範囲が広く、自分の机の高さにも使えるアームレスト

自分のフィーリングに合うことも確認できたし、自分の机の高さに合うのもわかった。そしてコンシェルジュの方も「やっぱリープが一番合ってますね、ご自身の自宅にいるようなリラックス感が漂ってます。」とのこと。ここまでくればもう自信を持って購入できる。約18万ととても高いが、ここまで自信を持って迷いなく買おうと思わせてくれるのは、ひとえに WORKAHOLIC のコンシェルジュの方のおかげだったと思う。本当に感謝している。

さて、購入を決断してからは布地の色やボディの色選びで、たいして迷うポイントはなかった。強いていうと昨今は在宅ワークでいい椅子の需要が高いため、一部カラーは2ヶ月待ちといった納期の問題がつきまとっていた。自分の場合は速やかに欲しかったので、最速納期の中から選べる組合わせで購入した。こういった納期の問題からも椅子選びはとにかく早くやってよかったと思う。

リープはこんな感じでたくさんのカラーや布地の素材が選べる。

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WORKAHOLIC では購入はオンラインのみで受け付けているので、楽天市場の WORKAHOLIC から好みのリープチェアを選んで購入。偶然イーグルスが勝っていたのでラッキー。モデルがかなり細かく別れているので、その場でコンシェルジュの方に型番など教えてもらいながら間違いが無いことを確認してもらったりした。

最後までお世話になりっぱなしで、本当に気持ちよく買い物ができた。


椅子到着

最速納期だったので3日後に椅子が来た。家に来てもちゃんと WORKAHOLIC で確認したいい感じのまま。「自分に合ってるかな・・・? 大丈夫かな・・・?」といった不安なく、とにかく早く来て欲しいと楽しみにしながら待てたのはストレスフリーでよかった。

それから3ヶ月半、今になるが、腰痛はなくなった。(健康面ではよくないが)座りっぱなしでも全然余裕。まったく不満がない。細かく角度が調節できるのは、しばらく使っているといろいろな姿勢とるときに便利だった。今日はちょっとかなりもたれながら仕事したいとか。もうまったく問題がない。毎日リープに座るのが楽しくてたまらない。

PCゲーするときもゲーミングチェアより便利。

リープのいいとこ

リープチェアは高さの可動範囲がかなり広く、足がプラプラ浮くぐらいまで上がってくれていい。仕事ではあまりメリットはないが、ゲームでは効いた。振り向き 20cm 近い自分は肘を支点にエイムするが、そのとき肘が若干浮いていると動かしやすいので、かなり高くまで椅子を上げて肘を浮かせられるリープは思いの外相性がよかった。

アームレストが非常に柔軟で仕事以外でとても役立つ点は嬉しい誤算だった。下の写真のように高さはもちろん、アームレストの位置(前後左右)や向きも調整できる。例えば自分は PC ゲーをするとき椅子を高くすると机に干渉しがちで邪魔なので、最低まで下げつつ限界まで身体から離して当たらないようにしている。また、タブレットを使うとき、読書するときはアームレストを身体に寄せれば、ものを持っている腕の位置に合わせてどこへでも来てくれる。感動するぐらい柔軟性がある。AKRacing のアームレストは座面が広すぎるため左右方向に遠く、あんまり使う機会がなかった。むしろ机と干渉して邪魔でいらないなぐらいのことを思っていたが、アームレストはあったほうが便利だと思いなおした。

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背もたれの形状も絶妙でよりかかったときに身体にピタッと張り付いてくる。下の写真からわかるようにリープチェアは背もたれのクッションがかなり薄いが、背中にピタッとフィットするのでこの程度でもとても快適。ゲーミングチェアのようなふかふかのクッション素材で背中にフィットさせると必ず不必要な反発を感じるが、リープは優しく包み込んでくれる。この優しく包み込む感じは、腰のS字と肩部分がやや内側に丸まっている背もたれの形状によるものだと思う。そして形状がしっかり身体に沿っているからこそ、クッションが必要最低限になり不必要な反発なくやさしく身体を支えてくれるのだと思っている。

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リクライニングしたときに座面が前にスライドする機能もいい。よりかかったときにお尻が前に動くのが人間の姿勢にとって普通なのかもしれないので、それに従って座面が前にスライドするととても楽。これは言葉では「楽」としか言えないので座って試してみて欲しい。もちろんこの座面のスライド幅も他の調整機能と完全に独立して調整できる点もすばらしい。

座面のクッションもふかふかで座りやすい。背もたれの薄さとは打って変わってかなりふかふかしている。ここはメッシュ素材の椅子の座り心地とけっこう違って好みが別れると思う。

メッシュ素材か布地かはクッション性能以外でもかなり好みがわかれると思う。冒頭でも言ったが、うさぎのための空調が常にかかっているので自分は布地のほうが暖かくて助かる。

ヘッドレストも調整こそほぼしないが、すばらしい位置に付いていて調整もできて適度な大きさを持っている。邪魔にならない範囲で調整ができるはとても大切。

リープの悪いとこ

縫製があらい。18万とは思えないほどクオリティが低い。ステッチがよれてるんだが? 下の写真はヘッドレストのアップ。ステッチが左下がり。

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座面裏の型番などのシールが最初から剥がれかけ。縫製しかり高価なものに期待される小綺麗な印象はほぼない。もともと Steelcase の椅子はオフィス専用品として作られているようなので、そのへんはおろそかなのだろうかと思っている。HermanMiller は高価なものとしての椅子の見せ方がすごく上手で、座り心地以外にいいものを使っているという満足感を与える点で素晴らしいプロダクトとして認知されているんだと感じた。

とにかく重い。なんと 20kg。一度設置したらもう階段は絶望的。大きさは小さいので階段や廊下を通るのは問題ないが、結局移動は絶望的。

アームレストの素材が加水分解するらしい。何年か使うとアームレストの表面が加水分解してボロボロ剥がれてしまうというレビューをいくつか見た。今はないけど、汗とかちょっと濡れた手で触ってしまうとかに気をつけないといけないのがちょっと億劫。

まとめ

超長かったがまとめると、

・椅子を選ぶときは最初に座ってから10秒ぐらいのフィーリングを大切にしよう
・WORKAHOLIC に行こう
・俺はリープチェアが最高だと思っている


この記事が一部だけでもいいので、誰かの椅子選びの参考になれば幸いです。

もし、参考になったなどありましたら、スキ! を押してもらえると今後も何か買ったときに文章を書く励みになります。よろしくお願いします。




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