高野哲との出会い

唐突にそんなことを書いてみたくなった。
はじめにお断りしておくと、全くと言っていいほど崇高なものではなく
ただ単に高野哲に恋をしてしまった大学生の話。

それではレッツゴー!!

1999年のある日だっただろう(きっと)。
ZIGZOというバンドがデビューするらしいという話を聞いた。
元ラルクアンシエルのsakuraとBY-SEXのDENとRYOと、元マリスの人が立ち上げるそうだ、ということだった。
そうなんだ、ぐらいの気持ちだった。
わたしはその時普通にhydeさんが好きだった。
そんな認識の中、お披露目ライブは気づいたら終わっていた。
WOWOWで放送するらしいのでそれで観てみようと録画をして、観た。

衝撃を受けた。
大げさではなく、びっくりした。
金髪で眉毛がほっそいほっそい柄シャツを着たとっぽい兄ちゃんこと
このTETSUという人に、その30分足らずの映像で、
今で言う沼落ちしたのだ。
何度この映像を観ただろう、それでは飽き足らず、MDに音源を落として
移動中、なんなら家でもずっとずっと聴いていた。
その夏に、今はなき赤坂BLITZで単独ライブがあるのを知った。
どうやって手に入れたか忘れたけど、とにかく行けることになった。
その日に会えるのをひたすらにずっとずっとその音源を聴きながら待ってたのを覚えている。

そしてその前に…その前に?
わたしはひとつ、絶対に絶対に成し遂げたいことができてしまった。

この人に、自分のことを絶対に知ってもらう(認知だ!)

正直、何をしたらいいのか、全く分からなかった。
そういうことを思ったことがなかったからだ。
だが、どうしたらいいかを教えてもらって、実行した。

まず、まめにファンレターを書くこと。
しかも、例えば毎週何曜日に届くようにする、といった感じに
規則性を持って書くということだ。
まだそこまでファンも多くないはずだから、絶対に効果があると言われた。
それをずっとやった。
その頃、ホームページにファンレターを送るフォームがあったので
それも使った。
手紙を書いた次の週はメールフォームから送った。
どちらも必ず同じ曜日に。
頭がイカれていたので、書くことはたくさんあった。
本当にずっとずっと、送り続けた。

初ライブは後ろの方で埋もれながら観た。
けなげにひまわりの造花を持って参戦した。
そしてライブも後半になり、ひまわりを演奏する前、TETSUさんが言った。
「カメラが入ってて、ひまわり振り回すと見えなくなる人いるかもだから
とりあえずひまわり持ってきたやつは今振っとけ!」
と。
今では考えられない(?)この気遣い。気遣いなのか?
ともかく、思い出してちょっとびっくりしている。
とはいえ、当時がんばって造花を持っていったわたしとしてみたら
若干悲しくもなりつつ、言われたときにひまわりを振り、
曲が始まる前に服に突っ込んでとりあえず楽しんだ。

そして、認知というか、とりあえず顔を見てもらうことは
割とすぐに叶うことになった。




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