![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63607670/rectangle_large_type_2_c28af3dc207f039660a3a1e09745974f.jpg?width=800)
心地よく普通に乗れるAudiが、3千回転超えでランボに豹変!R8 Spyder試乗記
アウディのスーパーカー R8 Spyderに試乗してみた。
アウディの皮をかぶったランボルギーニ
R8は、中身のプラットフォームやエンジンはグループ資本でアウディ子会社のブランドなランボルギーニのウラカンと基本は共有されている。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63609381/picture_pc_b8cc4cb53b76c7f3cf894c91b35b5dc7.jpg?width=800)
*ランボルギーニのウラカンEVOスパイダー R8よりアグレッシブな造形
つまり、R8は乱暴に言っちゃうとアウディの皮をかぶったランボルギーニ。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63608268/picture_pc_6b948f505e6986c82b469e13375d75f3.png?width=800)
明確に低いフォルムで素直にデザインはかっこいい。ゾクッと来るものがある。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63608354/picture_pc_6e21b174298c313186d5d64e8575e0fe.png?width=800)
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63608356/picture_pc_ba9dcf43f91f009e13c559a4b7a6399c.png?width=800)
明確に全高の低さが伝わってくる、ドイツ車ながらイタリアンテイストが混ざったデザイン。
インテリアは、シンプルにまとまっていて、同門のコンパクトなスポーツカーなTTと似た雰囲気。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63608539/picture_pc_8e21919e9468818440c44eeac98129f8.png?width=800)
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63608535/picture_pc_78bb66d6ac27293d70cd21684a6f7dda.png?width=800)
スーパーカー的な派手さや特別感は薄いけど、素直にアウディらしい美しい仕上がり。
毎日通勤に乗れるレベルのアウディの普通の高級車
いまどき貴重な5.2L V10 NAエンジンで始動音は迫力あるが、始動のひと吹かしが終わると意外に静か。
シートに腰掛けると、スーパーカーのイメージよりは座面が高く、視界も良い。よく言えば緊張感がなく馴染むし、悪く言えば特別感や低さは感じない。
走り出すと、低速からびっくりするほど乗り心地良い乗用車。
「これは普通に毎日乗れるわ。通勤に使っても問題ないくらい」
思わず、つぶやいちゃう。
横幅1940mmと多少サイズがでかいけど、カイエンやレンジローバーなど今どきのフルサイズSUVよりも横幅は狭い。全高の低さは気を使うけど、普段遣いできると思えてくる。
意外と普通のアウディだな~と感じる。
3千回転超えたらランボに豹変、本性を現す
試乗では、アウディの営業の方の厚意で、高速道路もOK。高速道路に乗ってから少し踏み込むとR8は豹変。
静かだった排気音が、3千回転超えたあたりから、美しい反響を轟かせてボリュームが一気にあがるスーパーカー炸裂感!
これは正直たまらない。すこぶるいい音。一方で、コーナーになってもそれなりにロールを許容し、乗り心地の良さは保ったままだ。
この個体はマグネティックライドという可変ダンパーがない仕様らしく、ダイナミックモードに変えると、エンジンは猛烈に速く、音も激しく、ハンドルも重くなるけど、サスは柔らかいままというちょっとちぐはぐさがある。可変ダンパー付きなら、おそらくここがきれいにバランスとれるはず。
ただ、そんなことはどーでも良くなるくらいに5.2L V10の音色がひたすらに美しく、もはや楽器と呼べるすてきな排気音。音だけならば、自分の愛車の911の3.0L水平対向エンジンよりもエモーショナルな音色。(水平対向エンジンは、ドライな乾いた音の別の良さはあるので甲乙つけがたい面はある)
*Audi公式動画 実体験には劣るけど排気音の美しさが伝わってくる。1分18秒からの排気音が推し。
同じアウディの中で比較すると、RS4 AvantやRS6のコイルサス仕様のほうが、やばいスポーツカーに乗っている剛性感や緊張があるかもしれない。それくらいR8 Spyderはリラックスして乗れるGTカーだ。長距離を走りたくなりそう。
結局のところR8は、その「スーパーカーなのに、リラックスして普段遣いできる」ことが、人によってポジなのか、ネガなのか、評価が明確に分かれるモデルなのだと思う。
理屈じゃないスーパーカーというジャンルで、理性で造り込んだAudi
R8は自分の生活で毎日でも乗れそうなイメージは湧いたものの、「さて、これはスーパーカーなのだろうか?ウラカンのほうが特別なスーパーカーっぽい見た目だよな」と疑問も同時に湧き出てくる。
R8 Spyderとウラカン スパイダーの価格を検索すると、どちらも新車価格は超ざっくり3000万円前後wとベラボー。
次に最新世代の中古車をそれぞれ検索すると、R8 Spyderは1600万円台から。ウラカン スパイダーは2500万円台から。新車価格も近くで中身ほぼ一緒なはずだけど、中古車市場では900万円もの差でR8が安い。
買い手からすると、多少は出力がランボより劣るが、同じような中身で中古の相対的な安さのコスパを考えるとR8は光輝いて見える。
スーパーカーをコスパで選ぶのはアホと分かりつつ、コスパから逃がれられない氷河期生き残り世代w
僕が「実際に買って乗るスーパーカーを一台選べ!」と言われたら、迷いなくフェラーリでもなくランボルギーニでもなく、アウディのR8を選ぶ気がします。それくらい気に入った。
僕はスポーツカー好きながら、ヘタレで乗心地の良さも求めるし、たまに疲れてくると911のサスの硬さは気になる。そしてたまに助手席に乗る奥さんも乗心地のソフトさにうるさいので、自分のニーズを考えるとR8は好感触。
自分がアウディに慣れ親しんで好きというのもあるけど、
・デザインの良さ
・普段遣いできる乗心地の良さ
・中古の(絶対額は高いけど、相対的にはランボより)安さ
・5.2L V10の音色が楽器レベルで絶品
これからEV化の波でR8もモデルチェンジせずに終了が確定済み。おそらく新車が売ってるのもあと2年程度。
個人的にはR8を買うというのは、あの楽器のような排気音の音色が聞ける日常を買うという感覚。フェラーリやランボルギーニだと日常乗るには億劫になりそう、たぶん。
R8試乗体験は、そんな日常に馴染むスーパーカーライフを妄想させてくれた。
R8は推し。買える人は、買っておくべし。
買った人は毎日乗って「俺、アイアンマンなトニー・スタークや!」と思えるのも厨二病的には最高ですw
今後、EV化で5.2LのNAエンジンが絶滅は間違いなく、ランボよりすでに相場が安いことを考えると、中古を買っても、意外に値落ちせずに市場価格をキープできそうな気もする(やっぱりせこい)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65586926/picture_pc_80fb3de614b612f08e98c1b6f14a1d8b.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65586925/picture_pc_deab9ad3cd592ad4507751634a9cef1f.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65586928/picture_pc_3b3118f73149d3abefd6bb9b1087f64f.png?width=800)
あまりにR8が良かったから、試乗車と同じ色の仕様で買ってしまいました。1/18スケールだけどw
【Anyca(エニカ)招待コードのご案内】
2,500円割引でアウディや好きな車をカーシェア!
この記事でレビューしたR8スパイダー、記事執筆時点ではAudiのディーラー提供車でエニカにも存在します。
ぜひエニカをダウンロードし、車をシェアして追体験してみてください。
R8ならではの走行性能を手軽に実感できます。免許を持っている方ならば、エニカのアプリをダウンロードし、ユーザー登録時に招待コード burari を入力すると、2,500円分の利用に使えるポイントが入手できます。
エニカのアプリダウンロードはこちら!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?