ジェットコースター×ゲームみたいな車Audi RS e-tron GT 試乗記
Audiの営業の方より「RS e-tron GTの試乗車入るのでどうですか?」と声をかけていただき、試乗車がはいった初日の本日、早速試乗させていただきました。
タイカンと共通のプラットフォーム
超ざっくり言えば、Audi のフルEVの最高峰スポーツカーで、ポルシェのタイカンのシャシーなど基本プラットフォームと共有している車。
一番速いRSグレードだとお値段1,799万円なり。オプション載せていくと新車の納車価格は2000万くらい。まぁ、お高いのは間違いなく。
以前に試乗したタイカンは、バッテリーによる低重心化の効果(911より重心が低い)で、これまでに乗ったことのない異次元のフラット感で衝撃だったので、レベルの高さは期待しつつ、タイカンとどう味付けが違うのだろう?と。
営業の方いわく0-100km/h 加速は3.3 秒の速さだけど、ダイナミックモード入れると2.8秒で100km到達の化け物だそうな。(要するにスーパーカーの部類の速さです)
以下、乗ってみての印象。
タイカンと共通なジェットコースター×ゲーム感
加速がバカ速いのに音がおとなしいから、その違和感もあって、フル加速では酔うくらいの感覚がある(フルスロットルしなければ基本的にフラットな出力ですごく扱いやすい)
高速コーナーを曲がりながら、ハンドルを切り増したときの反応が、2.4トンもの重さの車が、まるでゲームの車のようにクイックに自在にラインを変えていく驚き。
試乗コースにレインボーブリッジが含まれていて、ダラダラ続く円を描くカーブでも自在にライン取りをいつでも変えられる。テレビゲームかよ!
コーナー出口でアクセルを開けたらモーターの最大トルクが瞬時に出て、ジェットコースターのような加速をし、コーナーではいつでもラインを自在に変えられるので、本当にゲームみたいな感覚です。
ジェットコースターにハンドルがついてるような、完全に新しい別種類の楽しさがある。
一方でネガは・・・
リアシートはクーペデザインゆえに明確に天井高が低く、後部座席の人は視覚的には閉塞感があって窮屈。たぶんリアシートはA7より少し閉塞感強め。
タイカンと異なる印象の部分
RS e-tron GTは、タイカンよりも随分と乗り心地が良く乗用車的。だけどAudiフラッグシップセダンのS8やA8には乗り心地の面では負けている。これはRS etronのレベルが低いというより最新のA8~S8が異次元に良すぎるという話。
見た目の外装デザインは、深海魚みたいなタイカンよりも、たぶん一般受けするかっこいい感じ(個人の好みですね)
じゃあ、お前は欲しいのか?
我が家はそもそも賃貸マンションで駐車場に充電器がないため、EVという時点で現時点では買えません。
あと、ゲームみたいな異次元の操作性の楽しさと書いたんですが、僕はやっぱりエンジン育ちの守旧派なんで、エンジンの音や鼓動があるほうが好きだなと改めて感じてしまったのも事実でして。
Audiで同じ金額出せるなら、4L V8エンジン600馬力のRS6 Avantを選んでしまうなぁ、というのが率直な好みレベルの話。
タイカンと比べても買いか?
これはもう完全にお好みで!という世界。タイカンは乗り心地が良いと言えるレベルだけど、より路面の感触が伝わってくるスポーツカーでポルシェっぽい期待に応える乗り味。
RS etron GTは、タイカンより確実に乗り心地がいいし、内装やステアリングフィールはいつものAudiなので、Audi好きな方なら安心して推せる。
我が家で比較検討したら、乗り心地の良さとデザインの好みで、奥さんがタイカンよりRS etronを推してくるのは間違いなく。という感じですね。
最近の車なのでご多分に漏れず価格が高いけど、非常に出来の良い車なのは間違いない。
関心ある方はぜひ試乗されて、ゲーム×ジェットコースターなドライブ体験されてみてはいかがでしょうか。
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