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猫のしっぽは何を語る

猫のしっぽは感情を表してくれるため、猫の心情を知ることに大きな役割を持っています(飼い主視点ですが)。これは筋肉が多く複雑な動きができるため、人間でいうと気持ちが出てしまう状態に意識的・無意識的になるのです。しかし、本来の役割は別にあるため気持ち表現の前に「しっぽの役割」を知っておきましょう。

①バランス機能


「ひげ」と同様でバランス機能が大切な役割です。可愛らしいので、リボンを付けてみると、肩が壁や物に当たってしまいました。もちろん猫にもよりますが、左右のバランスに大きく関わっているため、細い窓枠から落ちそうになったりします。しっぽがあるからこそ、猫は俊敏さ・バランス感覚が優れているのでしょう。

②体を温める


猫自身は体温調整が苦手です。寒い時によく見る自分の足にしっぽを巻く、丸まった時にしっぽで体を包むのは「保温」のためです。実際布団や毛布で人と一緒の時は伸びる(倍の長さにみえますよね)事が多いです。温かい時にはよく見てみると丸まってもしっぽは体の下になり、寒い時は顔を覆う、いわゆるアンモニャイト状態が多く見られます。

③感情表現


しっぽは複雑な筋肉と骨の集合体で、かなり自由度が高く動かすことができます。人間でいう「表情筋」の役割が可能です。一概にしっぽだけで判断は出来ませんが、鳴き声や普段の行動と合わせてみれば</span>猫の気持ちも理解できると考えられます。


しっぽで見せてくれる感情


しっぽが立つ
甘えたい・遊んで欲しい・嬉しい時です。ただし「何かを強く訴える時」にも立ちます。なので「何かを期待する時」がしっくりくる表現だと考えています。なで始めるとしっぽは落ち着いてしまいますが、止めると鳴きながらしっぽが立つので、単純な「嬉しい感情」より「何かをして欲しい強い欲求時」に出る表現です。

しっぽを足の間に入れる
気分が落ち込んでいるようです。現在我が家の子も近づいてこない、遊んだりしない時にしっぽが足の間にあります。見慣れない来客があった後に見られます。少し心配になりますが、構わずにそっとしておくと戻ってきます。

毛が逆立つ
しっぽの毛が逆立つ時はまさに「興奮状態」です。特に威嚇時においては「バーサク化」しますので無理に近づかないように・・・ただし怯えている時にも逆立つようで、そんな時は目が見開き鳴き声が短く高い声になります。この時は割と安心する人の近くでウロウロするかピタッと止まって動かないですが、触っても大丈夫(相手にされない)なことが多いですが、危険もあるのでそっとしておきましょう・・・

しっぽを大きく振る
早く床を叩くような動かし方をしている時は苛立っています。眠たい時に邪魔をされた時なんかに見られます。逆にゆっくり大きく何にもぶつけないように振る場合はリラックス状態です。窓辺でひなたぼっこして座っているときによく見られます。どちらにしろ「一人で」過ごしている時間なので、構わずにそっとしてあげましょう。


コミュニケーションをとって

田舎・実家含めて多くの猫と関わっていますが、割と淋しがりやなイメージを持っています。そっけない子程、遠目にこちらの様子を伺っています。そのくせ「自分の時間」は大事にしており、ツンデレというよりは「NOといえるペット」という印象でしょうか・・・

構って欲しい時とほっておいて欲しい時を見極めながら、ストレスにならない関わり方をすることで、自然と信頼度が高まり油断してきますので、その時に「ガッ!」と抱きしめる事ができますよ(自己責任)!日常の様子観察を行いながら、気分の変化から体調の変化まで感じれるようになれば、一緒に過ごす時間も更に増えます。人間と同じで機嫌・気分の変化が病気から起こる場合もありますので、普段から気にして観察してみてください。

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