これ以外に考えられないという「民族闘争をなくす唯一の解決策」はこれしかないのか。
それは共通の敵を作ること。
宇宙人が侵略してきたら地球人として戦うでしょ。
これしかない。
だから
逆説的に、紛争は無くならないという前提で和平実現に取り組む必要がる。
平和であるべきだ、は通用しない。
そもそも、人間のDNAには自分と異質なものを排除するというプログラムがなされている。
それと、自分を守るために戦うということ。
それには愛するものを守るため、ということも含まれる。
だから仮想宇宙人でも作ってしまえばすべて解決だ!
考えてみればその昔、世界はもっと狭かった。
その狭い世界で人類は争っていた。
一番小さな争いは家族間の争い
隣人との争い、隣村との争い、とだんだん大きくなっていく。
例えば江戸時代まで、「お国」といえば藩単位のことだった。
つまり県のレベルで同じ民族が戦っていたわけだ。
そんな時代が日本では何百年も続いたわけだが、地球上どこでも同じ。
中国やヨーロッパも同じであったが、より複雑だったのは民族間の争いも含んでいたこと。
家族、隣人、隣村、隣県、隣国ときて民族、宗教と単位が大きくなる。
単位が大きくなると、それ以下のサイズは気にならなくなる。
というか、それどころじゃなくなる。
江戸時代に藩という国で争っていた、日本人がその争いをやめた理由。
それは、もっと大きな敵が現れたから。
共通の敵が現れたから。
つまり黒船が現れたときから日本人は、国内で争っている場合じゃないということに気がついた。
だから、ペリーが日本に来たときこそが武士の時代の終焉だ。
現代でも地域によっては民族紛争や宗教戦争などは地球上のあちこちで行われている。
人間だって動物である以上、数の淘汰は本能にプログラムされていてもおかしくない。
しかし、人間は社会動物であり、人間には理性というほかの動物にはない能力を持っているが故に、本能を抑え込んでしまうことができる。
ネズミは数が増えれば集団自殺したり、共食いを始めたりするという。
増えすぎた人間の数を調整するには疫病か戦争しかないのかもしれない。
だから地球上から戦争はなくならないかもしれない。
ただ、現代戦争は手段が大きくなるので、環境やほかの生物を巻き込む可能性が高い。
それは考え直さないといけない。
ベトナム戦争のときの枯れ葉剤はどれだけ人間以外の生物に悪影響を与えたのだろう。
でも、どうしても仲良くさせたいなら方法は一つしかない。
バカな人類同士の争いをやめる手立ては、もっと大きな敵が現れる、ことを待つ。
それは宇宙から未知の生命体が襲ってくる、みたいなSFチックな感じだが現実的にはそれしかない。
「宇宙人」が地球を侵略しようとすることで初めてわたしたちは「地球人」として認識し、団結できるのだ。
そう、単位を「地球人」にすればそれ以下の規模は気にならなくなるのだ。
というか、そんな場合じゃなくなる。ってこと。
でも現実的にはそんなことは起こりそうもない。
だから人間同士の争いごともなくなりそうにない。
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