見出し画像

パート1 脚本をすごく解釈したくなる為に(カレーライス脚本解釈術5)

目指すのは演技の本の表紙にたどり着く事

  偶然つけたテレビで、うわあ、主役よりうまい、という名が知られてない役者さんを見る事あります。時々あります。思いつく中で一番短いのは時間を聞かれる看護師さんです。「看護師さん」がすごく忙しい時に時間を聞いたのが分かりました。拍手。

 私はこんな方々に仕事が続くようになってほしい。色んな「売れ方」はあると思いますが、出番の少ない役から経験を積んで、地道にやってる人達が徐々にたくさん呼ばれるようになればいいなと思います。ゆっくり上った山は転げ落ちにくい。運やルックスや社交力だけで実力が伴わないまま大きな役をもらってしまうと、ダメだな、と思われた時這い上がりなおすのが精神的にも大変そうです。

 ある程度の年数を覚悟して、誰かが見ててくれると信じて誠実にやっていきませんか。そしたら「運」は運まかせでも「確変」起こりませんか。

 この本では出番の多さに関係なく、演技本の「表紙」にたどりつける事を目標とします。先ほどの例で言えば、10m地点から解説が豊富にあるので、ー10mの役も含めたとにかく10m地点まで行く事が目標です。

 どんなに素晴らしい演技の本があってもその表紙にたどり着くまでの知恵がなければ生かせません。逆に言えば、表紙にたどり着く事ができたら少ない出番の役もちゃんと作れるはずです。このパートについては脚本を書く立場からが手伝えることたくさんあります。

 私が考える、呼ばれる役者になる一番の近道。それは演技が作品テーマを伝える為に貢献できる役者になる事だと思います。そしてそれができるのは「ホンが読める」役者です。ホンが読めて初めて、セリフから自由になる事ができます。

 これでパート1を終わります。どうでしょう? 脚本解釈、すごくしたくなりましたか?

次の記事


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?