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パート3 演技の為のカレーライス脚本解釈術(カレーライス脚本解釈術11)

キャラクターを読む

1. 「キャラクター解釈」のイメージを共有

 キャラクターを読む、というとどんなイメージがありますか。まず自分の役のキャラクターについて掘り下げよう、と考えるかもしれません。演技の本にも自分の役以外の事は書いていません。でも、あなたが主人公でない場合、もらった役の意図を読もうとするとき、追いかけなければならないのは、あなたの役ではありません。

 教科書的には自分の役について宗教、思想、服装、過去の出来事などあらゆる項目のプロフィールや年表を作る等色々な工夫があると思います。演じる時、自分を自分と役と「信じる」為に役に立つと想像します。自分なりに使いやすい方法を見つけて欲しいです。

 ですが、それをやるずっと以前にやるべき事があります。主人公です。「ホンが読めない!」までの道、二本目、にも書きましたが脚本を書く側から考えると自分の役だけを解釈する事は激しく奇妙です。

主人公を読んで得られる表現の自由

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