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新しい視点のための徒然

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小さな発信だけど、あたらしい視点を得られるような記事を目指して。
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「志村けん」はお父さんより家にいた

 志村けんさんが亡くなった衝撃、それはもう、どうして、と言うくらいのものだった。「志村けんが死んじゃった」と人と話をするだけで何かがぐっとこみ上げる。2年たった今もなお。なんだこれは。正直言うと、ごめんなさい、ほとんど会わなかったけど、たった一人しかいない親戚のおじさん亡くなった時と比較にならない悲しい。こんな事になるとは。亡くなって2年以上、ずっと整理したいと思っていた。亡くなるまで気づかなかったその存在について改めて考えてみる。    話はやっぱり、母から始まる。私の母の

多次元ルックスとギャップの話。「容姿」って結局なんだ。

 突然のどしゃぶり。カラスが雨宿りしてました。(真ん中あたりの屋根の上の黒い点)  うちの男尊女卑な父親がいつも私に「慰め」のつもりでかけていた品のない言葉を思い出します。「美人は3日で飽きるけど、ブスは3日で慣れる」ひどい言葉ですが、何か、色々含みがあるのは分かりますよね。それを一体どんな気持ちで聞けばいいのか、幼い女児は考えていましたが。今なら「うまいこと言ったみたいな顔してるけど、全然言ってないからね」と言ってあげます。  ポジティブな「発想」のつもりかもしれません

クライマックスでない地味なシーンの演技について考えてみる。

 皆さんはどんなきっかけで映画を見ますか。多くの人が制作陣、脚本、役者で見るんでしょうか。または何等かの賞、テーマに興味がある+予告編。なんて場合もありあすよね。私は脚本家とプロデューサーがとても気になります。あとは親しい人がおもしろいよ、と言った場合。  トランスジェンダーの草彅さん?おもしろそう!と予告編をみた映画がありました。「日本アカデミー賞」で評価された作品。  予告編を見て、見たいと感じなかった理由を考えてみました。単純に、予告編にそそられなかった。なぬ、と思

演技のオーディションはどの技能を試すべきなのだろう

 知人が携わっているので、いくつか見た事があったのがabemaTVのいわゆるティーン向けの「恋愛リアリティーショー」。役者が番組内の恋愛ショートムービーの主役の座をオーディションで競い合います。無論、番組の本筋は恋が生まれるかどうか、ですが。私の気にかかったのは無論、演技の方。    もう終わってしまった過去のシーズンの中(現在無料で見る事はできません)で興味深い話を聞きました。ある回のお話のオーディションで4組中3組が解釈を間違えて泣かんでいいとこで泣いた、そうです。で、

首の演技

 おもむろに見たネットフリックス『プリジャートン家』がすごかった。    ハーレクインな脚本の甘さや主人公の相手役のセクシーな俳優さんの実力不足(ただし、性の表現についてはすごく難しい塩梅を見事こなしていて、これはシンプルにすごい。無論、ここに関しては演出もいろんな意味ですごい)をスーパービッグ予算でもって、全ての見た目、音楽、新しい挑戦でぶっ飛ばしています。コロナな雰囲気に花火を打ち上げているようです。ロンドンが舞台ですが、アメリカンな雰囲気です。心に静かに刺さるようなもの

演技の「泣く」について、少し考えてみる。

 「泣く」のが苦手です、と若い役者さんに相談された事がありました。  気持ちはすごくわかるけど「『泣く』のが苦手」という悩みそのものについて考えてみる必要がありそうです。  どこかの漫画で読んだ、好きな言葉の一つに、正しい質問には解が含まれている、というような表現があります。そうだなあ、としみじみ。「『泣く』のが苦手」は解にたどり着くまでには遠すぎる「まとめ」。悩みを言い換えて、解決までの道を整備してみよう。  まず、「泣かなきゃ」と生理現象と捉えると本来必要ないプレッシ

演技の現場で意見の食い違う時の対処法の提案

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。  作家の方々などが、話しを作っている時に勝手にキャラクターが動きだす、とか、話し出す、というのは誰もが聞いた事ありますよね。ちょっと聞くとなんか恰好いいですが、私の場合は、困った方向に発動する事が多い。個人的には創作活動の中で最も楽しくて、最も難しい瞬間の一つです。  例えば、想定の範囲で「勝手に」動いてくれる時。急にお母さんが息子の頭に手を置いて、ぐるぐる頭を回し始めて、二人でふふふと笑ったりします。かわい

どんなセリフで演技の練習をしようか。勝手に考えたおすすめの演技創作練習法。

グレイズアナトミー1-1より。31’ あたり。  ある手術で男性が亡くなります。手術前、安易に手術はうまくいく、と家族に「約束」したインターンを執刀医が責めています。そんな約束をできるのは神だけだ、と。  見られる方は是非、シーンを見てから記事を読んでください。得るものが少し増えるはずです。(ネットフリックスで見られます) ここで執刀医のセリフを見てみましょう。字幕翻訳は  「約束した奥さんに 旦那の死を伝えろ」  ここから読みとれるのは、シンプルに命令と(表情から)怒り

こすってはいけない

 ここで何度も言ってきたけれど表現は「こすってはいけない」。(詳しくはこちら)最悪、こする時は新しい意味が生まれるよう、意図してこする事。  私が脚本を書き始めたの同時、それを知った友人が彼女の母上の貴重な嘆きを教えてくれました。 「清掃員のおばさんがおしゃべり」のキャラが嫌。  当時、彼女のお母さんは某デパートで清掃の仕事をしていました。そして、サスペンスドラマによく出てくる「おしゃべりな清掃員」にもやもやしていたのです。「私はあんなしゃべりません!」というわけです。ごも

役者に限らず知名度がある時点でバイオセーフティーレベル4の危機管理感覚でいい、と感じるこのごろ

 好きな役者のうちの1人、ケイシー・アフレックのインタビューがあまりにアンニュイで笑ってしまった。たまたまリンクから気になってみてしまった動画。  うわあ、暗い! と感じる。  他のインタビューでも明るい感じではないけれど、これは疲れ方がひどい。けれど、そもそも、長いインタビューの一部だとしてもロバート・レッドフォードを褒める時間割きすぎ。サブタイトルをピックアップしても「いかにして、ロバートレッドフォードは伝説になったのか」の次が「ロバートレッドフォードの輝かしい功績」

演技の練習するとき、パントマイム厳禁、の提案。

 はっきりとした出典は忘れてしまいましたが、ハリウッドの演技講師の著作の中でとっても印象的な描写がありました。演技を学びに来ている人達は、大きなリュックで小道具を運んで参加している、当たり前に、というような事でした。  演技の練習をする時、小道具の存在を軽くみていませんか。  おにぎり一つあれば足るレッスンでも、持ってきた人はいませんでした。(ちょうどお昼ご飯の前にもかかわらず)指示がなければ持ってきませんか? 小道具を持ってない事を「当たり前」としてパントマイムするのは

役者プロデュース、主演作品のスーパーゴージャス

 あんな事をいいましたが。そんな壁を乗り軽やかに越えている作品があります。  役者自身でプロデュース、主演した作品です。努力じゃ追いつけない、誰にも盗まれる事のない圧倒的で独特の世界感があります。 「マスターオブ・ゼロ」(米)Netflix アメリカで生きるインド人が主人公 「プリーズ ライク・ミー」(オーストラリア)Netflix ゲイが主人公 「フリーバック」(英)アマゾンプライム  クソ女が主人公  もちろん、これが最高峰と言ってるわけではありません。でも特に役者な

ネットフリックスで見られるお勧めの作品、役者、演技

 くそ真面目な演技の話をしてきたけれど、難しい作品は好きじゃありません。  私の好きな創作物は中学生のヤンキーでもなんとなくわかるもので、年寄りもじーんと感じるものがあって、弱ってる人を励ます作品が好きです。最近はコロナのせいで、まとまった時間が取れずに、自分の作品に手を付けにくい。今まで怠っていた作品鑑賞を子育ての合間の時間でやってます。  こんな中、教養のない私が改めて感じている事。ドラマの最強はイギリスだ、と。ネットフリックスで「ドクター・マーティン」や「セックスエ