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初めての胡弓(クーチョー) その5

2024年8月17日(土)

接着剤で修復したウマでやってみることにしました。
慎重にやりたかったので仕事のない休日に
時間をたっぷりとれる土曜日になってしまいました。

8月7日に胡弓が届いてから10日も経っているのですが
まだまともに演奏ができません。
(いや、訂正します。仮に問題が無くとも、まともに演奏はできませんが)

今度こそと慎重にカラクイを巻いていきました。
倒れたらウマは壊れるし、巻き取ると弦は切れるのでそこは慎重に慎重に。
まずは1弦が降れないことを確認し、
5弦も触れないことを確認して調弦をしていきます。

三線と比べるとかなり細かい調弦が必要です。
三線のつもりで音を上げる、例えば少しカラクイを回して
三線の場合半音の違いで済みますが、同じ感覚でカラクイを
巻き取ると2音ぐらい違ってしまいます。

また弦が新しいのですぐ伸びます。
ということはすぐ音が狂います。
1弦から順番に5弦まで調弦をして、1弦に戻ると
もう音が違うことがしばらく続きます。

まあこれは三線でも新しい弦の場合有ることなので、
落ち着くまで(2-3週間?)は仕方のないことなんですが。
さて早速弾いてみましょう。(10日目で弾けました!いや、引っ搔く?)

「え、えっ!」

1弦、2弦、3弦の幅がやや狭く、かつ2弦の位置が
そんなに高くないので
隣の弦も一緒に弾いてしまうんです。
特に弓の扱い方の基本も分からない私には
時には3本同時に弾いてしまいます。
また弾くという上品な動作ではなく、ひっかくが正しいのですが、
この世のものとは思えない音が出てしまいます。

明日はお稽古の日です。早速師匠に基本のキを教わることとします。
いやそれよりも2本同時に弾いてしまう問題についてが先でした。


胡弓一言メモ(初めてのわたしが「へーっ」って思ったこと。)



3弦胡弓
4弦胡弓


胡弓(クーチョー)はもともと3弦だったそうです。
声楽に合わせて弾いて声楽をフォローする楽器といわれています。
しかし簡単には弾けない音階が声楽にあった場合は、
1オクターブ違う音を鳴らす、もしくは弾かない等をしていたそうです。

それを又吉真栄先生が1965年にもう1弦低い音の弦を加えて
4弦胡弓を作られたそうです。

琉球楽器の改良-又吉真栄による四弦胡弓の開発と普及を例に-
又吉恭平先生 から

もちろん三線四線とするぐらい
とてつもないブレイクスルーだったのですが
この件についてはまた別の機会に。


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